石垣貝(エゾイシカゲガイ)はどんな貝?旬はいつ?おいしい食べ方は?
「イシガキガイ(石垣貝)」を知っていますか?
回転寿司でもたまに出ている、おいしい貝です。
今回は「イシガキガイ(石垣貝)」についてお伝えします!
「石垣貝(イシガキガイ)」の名前の由来!
「イシガキガイ」は、「石垣」と言う字が当てられています。
しかし、沖縄の「石垣島」とはまったく関係がありません。
イシガキガイの生息地、産地は、三陸など、北のほうなのです。
石垣島より、真逆の位置ですね。
なぜなのでしょうか?
イシガキガイの学名は「エゾイシカゲガイ」です。
『蝦夷石影貝』と書きます。
石影(いしかげ)なんですね。
この貝が築地に来た時、市場の人が「イシガキガイ」と思い込み、呼び始めてしまい、それが定着したそうです。
それも、平成20年頃というのですから、そんなに昔の話でもないのです。
今は、「エゾイシカゲガイ」というよりも「イシガキガイ」と呼ぶ方が多いです。
石垣貝の旬はいつ?
石垣貝は、岩手県の陸前高田で養殖が成功し、広く出回るようになりました。
天然物はなかなか無いです。
養殖モノでも、お値段は高いほうです。
旬は初夏から夏です。
1年のうち、食べられる期間は少ない貝です。
トリ貝が終わる夏の盛りに出回るので、お寿司屋さんでは歓迎される貝だそうです。
石垣貝のおいしい食べ方は?
石垣貝はトリ貝の仲間です。
トリ貝よりも肉厚です。
そして、生命力が強く、貝が死んでしまいやすい夏でも、比較的長く生き延びる貝です。
貝からびよーんと「ベロ」を出して、水揚げから2~3日経ってもよく動きます。
↑まな板に置いておくと、すぐに「ベロ」を出してきます。よく動くのでギョッとします。
活きのいい状態が長く続くので、動いていたりすれば「刺身」がおいしいです。
この貝はバターナイフで簡単に開けることができます。
貝の隙間にバターナイフなどを入れ、蝶番(ちょうつがい)の辺りに2か所、貝柱があるのでそれをこそげるように外します。
ここの部分のみ刺身で食べます。
ヒモなどは食べません。捨ててしまいます。
外側に包丁を入れて、拡げます。
上の写真のように、みるからに内臓や排泄物と思われる、茶色っぽいところを包丁やピンセットを使って落とします。
白くふわふわな部分はそのままにしておきましょう。
次に軽く水洗いして、ペーパーや清潔なふきんでよく水気を取ります。
トリ貝と同じで、黄色っぽい色のついたところはあまりこすると色が落ちてしまいますので注意してください。
このまま生でお刺身でOKです。
わさび醤油が合うと思います。
これをさっと湯がく(「湯引き」)して食べるとさらに甘みが増し、食感も強くなりおいしいそうです。
生が苦手な方はこちらがおすすめです。
他にはソテーや塩焼きもおすすめです。
さいごに
今回は、「石垣貝イシガキガイ(エゾイシカゲガイ)」についてご紹介しました。
陸前高田のイシガキガイ養殖場は、東日本大震災で流されてしまい、復興を遂げて、今現在私たちは食べることができるそうです。
身に厚みと一定の大きさがあり、口の中めいいっぱいに磯と貝の味がひろがり、上品でおいしく、歯ごたえがあり、ボリュームのある貝です。
身の先端あたりの山吹色もキレイです。
夏が終わるまでの一時期、貝類が少なくなる時に出回る上に、非常に美味なので、おすすめです。
もしお寿司屋さんとかで見かけたらぜひ食べてみてください!
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