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おいしいお菓子の「ひよ子」!福岡で生まれたけど、「東京のおみやげ」でもOKなのはなぜ?
お菓子の「ひよ子」。おいしいですよね。
黄身餡を、薄く焼いた皮で包んでいるお菓子は、似たようなものが多いですが、「ひよ子」は特においしく感じます。
ひよ子ってどんなお菓子なのでしょうか?
福岡のおみやげでも、東京のおみやげでもOKらしいですが、なぜなのでしょうか?
大人気だけど謎もある、「ひよ子」について、お伝えします。
「ひよ子」の歴史!
「ひよ子」は、炭鉱の町、福岡県飯塚市で生まれました。
砂糖が比較的手に入れやすかったことと、炭鉱労働という重労働に従事する人々のニーズにこたえる形で、菓子製造が発達し、人気が出たそうです。
そして福岡の中心地、博多にて成功し、辛子明太子とともに、福岡の名産として知られるようになりました。
東京で売られるようになったきっかけ!
なぜ東京で売られるようになったのかというと、1964年の東京オリンピックがきっかけだそうです。
当時の東京オリンピック、というのは多くの人々に本当に影響を与えたのですね。
東京オリンピックがなければ、「ひよ子」が広まることはなかったのかもしれません。
東京でも本格的に販売され、成功することで、東日本にも「ひよ子」が広まっていったことは否めないからです。
(どんなにおいしいものでも、人に知られなければ売れることはないですよね。)
東京で販売することにより、当時の高度成長の波に乗って、全国レベルで知名度の高いお菓子になりました。
私は、昭和50年代の子ども時代に、「ひよ子」をよく食べました。
親せきに、福岡の人がいたからです。
なので、東京に出てきた時、普通に「ひよ子」が東京みやげとして売られていたので、びっくりしました。
パクリ?!と思いました。
調べてみると、上記したような経緯で、東京でも販売されていることがわかり、納得しました。
しかし、これはこれで珍しいケースではないかと思いました。
芸人で言うと、「博多華丸大吉」さんみたいな感じですね。
やっぱり、東京で成功することが、日本全国に知れ渡る条件なのかもしれません。
でも、博多華丸大吉さんたちの芸がすばらしいから人気がでたのと同じで、「ひよ子」そのものが、おいしくて、なおかつかわいいから、全国にヒットしたのですね。
(東京方面で買うと、箱に「東京」と書いてあります。博多で買うと、「博多」と書いてあります。でも、もちろんですが味は全く一緒です。)
(昔から変わらないデザインと書体。)
(相変わらずかわいいフォルム。目は現在はレーザーで焼き付けているそうです)
東京で買ったなら東京みやげ、博多で買ったなら博多みやげでOK!
「ひよ子」の会社そのものは、同じグループ会社として、博多と東京で「ひよ子」を展開しています。
基本の「ひよ子」は同じものですが、博多は博多で、東京は東京で限定の「ひよ子」も販売しています。
東京に進出したのも、「全国区に認知されたい」、という希望があったからだそうです。
東京も福岡も、「どっちのおみやげなんだ!」と決着させるつもりはもちろんなく、むしろ、良きライバルとして、末永く全国で人気のお菓子であり続けようとしているみたいです。
なので、東京からどこかへのおみやげで買うのも、博多でひよ子を買って他へもっていくのも、どっちもいいと思います。「博多と東京、両方で名物なの、知ってました?」みたいに話題にもなります。
かわいいし、おいしいから、もらって文句を言う人もいないでしょうしね(笑)。
さいごに
今回は人気のお菓子「ひよ子」についてお伝えしました。
気になる「博多なの?東京なの?」という問題も、来歴を知れば特に問題はないですね。
そもそも、黄身餡お菓子の中でも、群を抜いておいしいですし、かわいらしいし、歴史もあるお菓子です。
もらって文句を言う人はまずいないし、東京か博多かというのも、知識があれば楽しい話題でしかないです。
個人的には、子どもの時から慣れ親しんだ、愛着のあるお菓子です。
東京でも博多でも、いつまでも手に入りやすいお菓子であってほしいなと思います。