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銀座木村屋からのれん分けした山形の木村屋の「古鏡」がおいしい!
おいしいあんこのお菓子が食べたくないですか?
餡(あん)といえば、アンパンの元祖、「木村屋」が思い浮かびますね。
明治の中頃に銀座の木村屋にのれん分けを許された、山形県初のパン屋からスタートしたお菓子屋さんがあります。
古き良き伝統を守り続けるお菓子屋さんの作る、餡の上品なお菓子がとてもおいしいのです。
今回は「古鏡(こきょう)」というお菓子をご紹介します。
「古鏡」というお菓子が作られた経緯。
山形県には、「出羽三山(でわさんざん)」と呼ばれる、有名な三つの山があります。
月山(がっさん)、羽黒山(はぐろさん)、湯殿山(ゆどのさん)の三山です。
この三つの山の神様をまつった神社があり、そこの近くの「鏡池」と呼ばれる池から、平安時代や江戸時代までの鏡が見つかりました。
当時の鏡は、今の鏡と違っています。
(写真引用元:東京国立博物館のHP「羽黒鏡(はぐろきょう)」のページよりお借りしました)
「古代の鏡」のことを「古鏡(こきょう)」と呼んだりしますが、これらは銅などの金属製です。
金属がピカピカだと、顔が映りますよね。
その特性を活かして、「鏡」として使用していました。
(だから、かがみの漢字は、金へんなのですね。)
このような鏡がたくさん見つかったことをきっかけに、木村屋さんでは、これにちなんだ和菓子を考案し、自慢の餡を活かす菓子を作りました。
「古鏡」のお菓子レポート!
まずは外側のパッケージから。
渋くて、美しい…こういうのは大好きです。
左が外包装なのですが、緑の包装紙には、鏡の文様が集められています。
色も、深緑できれいです。
右が内側の包装です。クリーム色に、鏡の模様が2色で印刷され、落ち着いた雰囲気です。
かなりずっしりとするお土産で、受け取った方は、何らかの「重厚感」を感じると思います。
上は、3個入りです。通販サイトでは540円(税込み)です。
(※私の場合は、「コープデリ」の抽選販売で当たりました。こんなものまで生協では扱ってるんですね。)
「古鏡」の個包装は、こんな感じです。
今度は白い和紙風の紙に、金色で文様を印刷しています。
この「古鏡」という文字がとてもいいです。
包装を開き、物差しを左においてみました。
直径、7.5センチくらいでした。
けっこう、大きいのです。しかも、重い。
切って、こんな風に撮影してみました(^^)
中に、もちが入っていました!
これは「求肥餅(ぎゅうひもち)」と言います。
もち粉と砂糖の独自のブレンドで作り上げた、自慢の求肥もちだそうです。
砂糖が外側にコーティングしてあり、パラパラと粉のように降りますが、まずはサクッとした甘い食感が来ます。
そして、あっさりと上品な餡が来て、中の求肥餅がモチっときます。
甘すぎません。餡はぎっしりとしています。餡の粒がそれぞれ際立っています。
求肥餅の存在もしっかりとしているので、 食べ応えがあります。
小食の方なら、食べきれないかもしれないのでは、というくらいのボリュームです。
餡がおいしいのは銀座の木村屋譲り!
餡が非常においしいです。
このお菓子は、餡が美味しくなければ成り立たないお菓子です。
これを食べた後で知りましたが、この木村屋さんは、アンパンの元祖である銀座の木村屋から、明治20年にのれん分けされて、山形で初めてパン屋を開いたお店だそうです。
だから、この餡は、銀座の木村屋譲りの味なのでしょうね。
とにかくいい餡でした。
さいごに
今回は、山形県の庄内地方、鶴岡市の老舗、「木村屋」さんの「古鏡」というお菓子をご紹介しました。
1500年前の推古天皇時代に開山されたという、出羽三山のひとつの羽黒山。
そこの鏡池から発見された、重要文化財の古代の鏡をイメージして作られた、神秘的なお菓子です。
古代の鏡らしく、一見地味なお菓子のようで、重厚で神秘的な存在感のあるお菓子です。
味は、サクッとした砂糖のコーティングから、すぐに木村屋自慢の餡が続き、なかでほんのりとした甘さの求肥餅のもっちりした歯ごたえが楽しめる、という贅沢で上品なお菓子です。
庄内地方に旅したら、お土産には非常にいいものではないかと思います。
私の場合は生協で買うことができましたが、お取り寄せにもいいと思います。
餡が好きな方にはおすすめですし、お土産なら必ず喜ばれると思います。
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