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【魚】カンパチには天然ものと養殖ものがある!それぞれの旬はいつ?
(2020年12月9日・25日・2021年7月20日更新)
カンパチは養殖がさかんです。
研究に研究を重ね、丁寧に養殖されています。
「養殖もの」といっても、以前のような「天然ものに劣る」といったイメージは全くない魚です。
このように養殖ものが多いカンパチですが、旬はあるのでしょうか。
養殖もののカンパチのお味は?旬はいつ?
カンパチは、アジ科ブリ属の魚です。
アジ科の魚の中では大きい部類に入ります。
ヒラマサ、ブリとともに「ブリ御三家」とよばれます。
養殖ものは、生育環境やエサの管理が徹底しています。
エサを工夫して、食味をよくしているくらいです。
以前の養殖物は身が柔らかい、と言われていました。
しかし、エサ等の工夫により、今はカンパチ特有の固めの歯ごたえがしっかり出るようになりました。
養殖は国内産の6割を鹿児島県が占めています。他に、愛媛県と三重県で行われています。
養殖ものは、エサの管理によって脂がのるようにされています。
「養殖くささ」が出ないように進化しています。
なので、クセのない、脂ののったおいしい、複雑な味で、カンパチ特有のコリっとした食感も可能になっています。
ブリ系の魚(ブリ、ヒラマサ)の中でも、上品な旨みと脂の乗りをもつ魚です。
養殖しているため、コントロールが可能なので、通年入手可能です。
なので、これといったはっきりとした「旬」はありません。
とはいえ、稚魚から育成しはじめて、出荷まで2年半かかるそうです。
天然のカンパチのお味は?旬はいつ?
天然のカンパチは関東から南~九州まで生息しています。
あまり大きすぎないものが好まれます。
3キロ前後がいちばんおいしいとされ、高値になります。
養殖ものとくらべると、脂の乗りは少なく、味も、より上品なものになります。
養殖ものの刺身のサクは脂が乗っているので白っぽいです。
天然のものは脂が養殖ものより少ないので、ピンク色っぽいです。
現在普通に手に入るものは、まず養殖ものと思っていいです。
天然ものなら、きっと、わざわざ「天然」といった表示をするでしょうね。
なので、多くの人は養殖のものの味に慣れていると思います。
そこで、天然ものを食べると、そのさっぱりとした味にかなり違いを感じるでしょう。
カンパチに関しては、私はこの魚そのものが好きなので、個人的にあまり天然や養殖にこだわっていません。
でも、天然ものがいい、という方の気持ちもわかります。
静岡県沼津産 汐子(カンパチ) 入荷。 pic.twitter.com/n4HwC4Cfm2
— 吉池 (@yoshiike_group) August 23, 2019
天然ものの旬は、夏から秋、とされています。
しかし、天然でも通年水揚げがあります。
ブリやヒラマサの旬の合間を埋めるように販売されたりするそうです。
カンパチも出世魚!
カンパチも、ブリと同様、「出世魚」です。
「出世魚」とは、魚の成長段階に応じて、呼び名が変わる、というものです。
しかも、関西と関東で違ってきます。
・関西: シオ(60センチまで)→カンパチ(60センチ以上)
・関東:シオッコ(35センチ以下)→シオゴ(60センチまで)→アカハナ(80センチまで)→カンパチ(80センチ以上)
関東のほうが「カンパチ」認定が厳しいですね(;^_^A。
上の写真は、私が魚屋さんに「天然カンパチ」と言われて購入したものです。
1000円もしませんでした。
家のまな板の全長は45センチなんですが、そう考えると30センチくらいしかありませんでしたね。
なので、正式には「シオッコ」か「シオゴ」(関東)になりますね(;^_^A。
お刺身にして食べましたが、養殖のカンパチとはかなり違っていました。
そもそも小さいということもありますが、淡白なさっぱりした味で、かつカンパチらしい旨みとコクも感じられました。
これはこれでとてもおいしかったです。
さいごに
今回は、「カンパチ」について、養殖や天然ものの比較などをしてみました。
鹿児島県ではブランド化しており、全国配送されています。
カンパチは本当に味も食感もいい魚なので、鮪より好きという意見も多いですよ。
回転寿司でもけっこう見かける寿司ネタです。
機会があればぜひ食べてみてください(^^)/。
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