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【素朴な疑問】「炊き込みご飯」「おこわ」「混ぜご飯」それぞれの違いは?
プレーンな、お米を炊いただけの「ごはん」ではなく、味が付いていたり、具が入っている「ごはんもの」がありますよね。
「炊き込みご飯」「おこわ」「混ぜご飯」の3種類の言葉をよく聞くと思います。
では、これらの違いっていったい何でしょうか?
今回は、この「ごはんもの」3種の違いについて、お伝えします!
「炊き込みご飯」はふつうのお米(うるち米)で作る!
まずは「炊き込みご飯」です。
まず、一般的に、材料に使うお米は「うるち米」という、普段我々が炊いて食べるお米です。
「うるち米」とわざわざ言う時は、もう一つのお米、「もち米」と区別するときです。
「炊き込みご飯」には「うるち米」を使うのが一般的です。
(もち米をブレンドすることもあります。)
うるち米に、様々な具材やだし、醤油など調味料を入れて、現代なら普通に炊飯器で炊きます。
(写真はWikipedia「炊き込みご飯」の項『まつたけご飯』より。)
代表的なものに「五目ごはん」「たけのこご飯」「まつたけご飯」「栗ご飯」「豆ごはん」「鯛めし」などです。
最近では、こんな風に具材と調味料があらかじめ準備されているレトルト食品を多く見かけると思います。
「炊き込みご飯の素」ですよね。
こういう食品のパッケージの説明を見ると、ふつうのお米を準備するように書かれていると思います。
「炊く」という調理方法、材料が「うるち米」(ふつうのお米)、というのが「炊き込みご飯」を特徴づけるポイントです。
「おこわ」は「もち米」で作る料理!
「おこわ」の材料の米は「もち米」です。
「もち」を作る米です。
なので、仕上がりがもっちりしていて、少々粘りがあります。
しかも「炊く」のではなく、本来は「蒸す」のです!
昔、「蒸す」というのは「せいろ」でやりました。
(写真引用元:「おこわ米八(よねはち)」)
デパ地下でも、せいろを置いて、「おこわ」を売っているお店がありますよね。
せいろで米を「蒸す」という料理は「強飯(こわめし)」と呼びました。
それを「おこわ」というように変わっていったのです。
さらに、もち米を具材と調味料を合わせて「炊いた」ものも「おこわ」というようになりました。
結果、現代で「おこわ」といえば、「もち米」を(メインに)材料にして、蒸したり炊いたりしたものを言います。
(「赤飯」そのものを「おこわ」という場合もあります。)
「混ぜご飯」って何?
では、「混ぜご飯」はどういう料理なんでしょうか?
言葉でなんとなくわかりますが…。
「混ぜご飯」は、まず白米を普通に炊きます。
その炊きたてご飯に、具材や調味料を混ぜ込みます。
これで、「混ぜご飯」になります。
最近では、こういう具材が売られていて、ご飯を炊いて、混ぜるだけで出来上がるものが多く作られています。
こういう「混ぜ込みわかめ」みたいな商品は、その名の通り「混ぜご飯」の素です。
「炊き込みご飯」「おこわ」「混ぜご飯」の違いをまとめます!
★炊き込みご飯:使う米は「うるち米」(ふだん使うお米)。研いだ米に具材やダシ、調味料を合わせ、普通に炊いたもの。
「炊き込みご飯の素」などが多く出回っている。
★おこわ:「もち米」に具材やダシ、調味料を合わせ「蒸し」たり「炊いた」もの。デパ地下で「せいろ」を拡げて販売している店がある。
★混ぜご飯:お米(うるち米)は普通に炊く。そこへ具材を「混ぜ込んだ」ものが「混ぜご飯」。 「混ぜご飯の素」が多く売られている。
以上、簡単にまとめてみました!
さいごに
今回は、「炊き込みご飯」「おこわ」「混ぜご飯」の違いについてお伝えしました。
「混ぜご飯」がいちばんカンタンそうですよね(^^)。
逆に、「おこわ」はもち米を使わないといけないですよね。
もち米は買ってもなかなか使い切れないので、私は「おこわ」を食べたい時は、お惣菜コーナーで買って 食べてます。
「炊き込みご飯」も好きなのですが、たまに「炊き込みご飯の素」で炊いて、食べきれなければ冷凍保存したりしています。
一見、これらは似たようなものなので、同じように見えてしまい、混乱することもあるかもしれません。
材料や作り方の違いで、言葉を使いわけているのです。
ざっくりと作り方だけでも覚えていただければ、今後はわかりやすいと思いますよ(^^)/。
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