目次
「白魚」ってどんな魚?主な産地は?旬はいつ?おいしい食べ方は?
「白魚」(この場合は、「シラウオ」と読みます)を知っていますか?
「白魚のような手」などと言う慣用句でも使われるお魚です。
(※女性の白くて細く長い指を表現した慣用句です。)
今回は「白魚(しらうお)」についてお伝えします!
「白魚(シラウオ)」は「踊り食い」はできない魚!産地はどこ?
白魚は、 青森県小川原湖、島根県宍道湖、茨城県霞ケ浦などの淡水や汽水域に棲む魚です。
何かの稚魚ではなく、成魚です。体長は約10㎝。
「サケ目シラウオ科シラウオ属」の魚です。
※もうひとつ、同じような呼び方をする魚に「素魚(シロウオ)」がいます。
これは、シラウオではなく、シロウオと呼びます。
「スズキ目ハゼ科シロウオ属」の魚です。
体長は約5㎝とやや小ぶりです。
有名な「踊り食い」をするのは、この「素魚(シロウオ)」です。
「白魚(シラウオ)」は水揚げされて空気に触れると死んでしまうそうなので、「踊り食い」はほぼあり得ません(やっている店もあるが、シラウオの生産地でも1軒くらいというレア。)
水中に生きている時は透明ですが、水揚げされて死んでしまうと、身が白く変化します。
なので、店頭に出回るころには、入荷時でも白っぽいはずです。
「白魚(シラウオ)」の旬はいつ?
旬は冬、と言われています。
しかし青森県の小川原湖では、秋漁(9月~3月)と春漁(4月~6月)があり、特に10月と11月は漁のピークを迎えるそうです。
春のイメージがある場合もあります。(江戸時代の東京湾。)
結局、日本各地で通年水揚げはあります。
しかし、料亭などに行ってしまうことも多く、スーパーではほとんど無く、デパートなどで売られることもある、という感じです。
「白魚」のおいしい食べ方は?
真夏(8月)に入手しました。
夏のシラウオは2~4センチとのことですが、まさにその通りの小さめの群団です。
比較的安く手に入れることができました。
水揚げから丸1日は経っているので、もちろん白っぽくなっています。
でも1日くらいなら、生食でも大丈夫でした。
私は、ポン酢しょうゆで食べるのが好きでした。
あとは、他の刺身と同じく、わさび醤油もよかったです。
サクサクとする、独特の歯ごたえと、クセになるのどごし、淡白で上品な味の中に少しだけ感じられる苦みがとても美味しく、ツルツルっと食べられてしまいます。
江戸時代の人が好んだ、というのもうなずけます。
生で食べるのが無理そうであれば、いちばんカンタンでおすすめの食べ方は「卵とじ」です。
白魚をだし汁、しょうゆ、みりんでさっと煮て、たまごでとじるのです。
刻んだ小ネギを入れるのもいいです。
この「卵とじ」は白魚のいい味も相まって、かなりおいしいです。
他にはかき揚げや天ぷらなど「揚げる」のも非常に美味しいですよ。
かきたま汁の中に入れてしまうのもおいしいです!
さいごに
今回は、「白魚(しらうお)」についてお伝えしました。
普段の生活で、なかなか出会う機会の少ない魚かもしれません。
でも夏の、魚体の小さい時期はそんなに高くもないように思います。
もしどこかのお店で見かけたら、結構ラッキーですのでぜひ買って食べてみてください!
独特の食感とのどごしと上品な味がクセになるかもしれません(^^)。
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