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【柿】平核無柿(ひらたねなしがき)は食べやすくておいしい柿!旬はいつ?
柿は、他の果物に比べ、「秋」というイメージが強いものだと思います。
10月を過ぎたあたりから、柿をお店で見かけ始めます。
柿にも、いろんな種類があります。
今回は、種が無くて食べやすい、「平核無柿」(ひらたねなしがき)についてお伝えします!
ひらたねなしがき(平核無柿)はもともと種の無い柿!
全体は扁平ながらも、丸みを帯びて、少しでっぷりとしたフォルムが愛らしく、親しみやすい形の柿です。
「柿」といえば、この形を思い出す人も多いのではないでしょうか。
平核無柿は、原産は新潟県です。
発見は、明治時代にさかのぼります。
山形県の農家が、新潟県の苗木商から仕入れた苗木に、もともと種のできない変わった品種が混ざっていました。
それを育成していったことから広まりました。
まず山形で広まったので、この柿は別名「庄内柿」とも呼ばれます。
なので、お店では、「庄内柿」として売られていることもあります。
あちこちのお店で柿を見た時に、形が似ているにも関わらず、名前が違うということに気づくかもしれません。
でも、「庄内柿」は、「ひらたねなしがき」と同じもの、ということになります。
薬品などで種ができないようにしたり、種なしで育つように品種改良を重ねたり、ということをしていないのが、「平核無柿」の特徴です。
「ひらたねなしがき」(平核無柿)の主な産地と旬は?「渋柿」なのか?
上でみたように、平核無柿の主な産地は、山形県、新潟県になります。
和歌山県でもよく作られており、出荷数も多いです。
新潟県では佐渡で作られているものがあり、「おけさ柿」という名前は有名です。
●旬について
和歌山県産は10月中旬から11月中旬ごろまで、山形県では10月下旬から11月いっぱいまでが出荷となります。
10月ごろから「ひらたねなし柿」という名前で売られ始め、山形県産が入ってくると「庄内柿」という名前で売られているのを見かけます。
旬は、10月下旬から12月上旬がおいしいと言われています。
●平核無柿は「渋柿」!「渋抜き」をして出荷されている!
ひらたねなしがきは「渋柿」です。
「渋抜き」が必要になります。
生産地では炭酸ガスなどを使い「渋抜き」をして出荷されます。
なので、スーパーなどで買った平核無柿は、渋抜きの心配は、まずいらないでしょう。
平核無柿(ひらたねなしがき)は上品な甘さがおいしい柿!
皮がついたまま4等分しました。
他の柿は、この時点で大きなあの種が見えます。
しかし、この柿には何もありません。
ここから1個ずつ、ヘタのほうから皮をむいて、私は食べています。
新しければ固めですが、ほんのり上品な甘さがあります。
追熟しますので、しばらく置いておくと熟してきます。
柔らかくなったことは、触ると分かります。
そうなると実は柔らかく、喉にくるような、むせかえるような甘さにまでなります。
固い方がいいか、柔らかいほうがいいか。
これは、各個人の好みになるのではないでしょうか。
種がないので、歯が弱い方でも安心して食べられます。
種がないことで、実の歩留まりもいいから、可食部が多い、ということにもなります。
柿を使ったスイーツを時々見かけますが、もしかしたらこの平核無柿が多く使われているのではないかと思います。
さいごに
今回は、平核無柿(ひらたねなしがき)についてお伝えしました。
種がないので歩留まりもよく、包丁が種に当たってしまう心配のない、扱いやすく、甘さが上品なおいしくて食べやすい柿です。
もしみかけたら食べてみてください(^^)/。
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