目次
【魚】「ニセタカサゴ」とはどんな魚?旬はいつ?主な産地は?(タカサゴ/グルクン)
(2021年7月11日更新)
沖縄でよく食べられている「グルクン」という魚がいます。
これが、「タカサゴ」とも呼ばれている魚です。
私は、東京に住んでいるのですが、魚屋で「タカサゴ」と名のついた魚があったので買ってみました。
しかし調べると、厳密には「タカサゴ」ではなく、「ニセタカサゴ」のようでした。
今回は「ニセタカサゴ」についてお伝えします。
「ニセタカサゴ」は東京では「タカサゴ」と呼ばれている!
ニセタカサゴは、スズキ系スズキ目スズキ亜目タカサゴ科クマササハナムロ属の魚です。
体長は30センチほどまでになる、あまり大きくない魚です。
体全体に、赤みを帯びています。目も赤いです。
沖縄でよく食べられている「グルクン」または「タカサゴ」という魚に見えます。
お店では「タカサゴ」という名前がついていました。
東京の人が見ると「タカベ」に似ている、と思うはずです。
帰宅して調べて、画像もよく見てみると、この魚はどうも「ニセタカサゴ」のようです。
胴体の色合いは、タカサゴよりもニセタカサゴにそっくりです。
(参照したサイトのタカサゴは、私が買った「タカサゴ」よりも、もっと赤みが多いです。)
側線と縦縞の位置関係を見るといいらしいのですが、これも「ニセタカサゴ」のほうに該当していました。
(参照サイト:市場魚貝類図鑑)
しかも、東京や小田原では「ニセタカサゴ」のことを「タカサゴ」と呼ぶとのこと!
今回買った魚は、9割がた、「ニセタカサゴ」と思われます。
ニセタカサゴは、長崎県や鹿児島県から入ってくる魚です。
関東では、「グルクン」(タカサゴ)の知名度は高いので、混同して扱われているそうですよ。
ニセタカサゴを食べてみました!
今回買った「ニセタカサゴ」は鮮度はなかなか良かったです。
見た目からして「塩焼き」がいちばんよさそうです。
(刺し身にするのは見送りました。)
そのまま塩をふって、しばらくおいてから焼くといいみたいですが、今回は3枚おろしをして、身を見てみよう、と思いました。
身をひらくと、こんな様子です。
アジの開きや、サバ、などに近いような、惣菜魚によくありそうな、親しみやすい身の色合いです。
白っぽくも赤くもない、中間の色合いです。
この見た目からして、塩焼きがやっぱりよさそうだと判断しました。
脂は、残念ながら今回はあまりのっていませんでした。
3枚におろし、塩を振って、グリルで焼きました。
火が通ると、けっこう白っぽい身です。
脂はあまり出てきません。やっぱり脂がのってないようです(^o^;)。
皮目はこんな感じです。
腹のほうが赤っぽいです。
食べてみますと、やはり、脂がのっていないせいか、ちょっとボソっという食感でした。
味は悪くはないです。
醤油や大根おろしで食べるとおいしいです。
しかし、サンマやカマス、サバ、アジ、イワシに慣れていますと、ちょっと脂や旨みが足りなくて、食べきるのに正直苦労しました(^_^;)。
皮目のあたりにちょっとクセを感じました。ここは好き嫌いがわかれそうです。
価格は、1尾240円くらいの、安い部類に入る魚でした。
今回、たまたま脂がのっていなかったこともありましたので感じたことは、「フライ」や「バター焼き」がいいんじゃないかな、ということです。
油分との相性は悪くないんじゃないかと思います。
実際、唐揚げによくされる魚だそうですよ。
脂がのってないかも…と思ったら、唐揚げやバター焼きにするといいと思います。
※別の日、3枚おろしにして塩コショウをし、片栗粉をつけて「揚げ焼き」にしました。
身がふっくらと仕上がり、食べやすく、とてもおいしかったです。
ニセタカサゴは、油との相性はやはり良いようです。
唐揚げやフライのような料理はおすすめですよ(^^)/。
刺し身でも食べられるそうです。皮をのこして、「焼霜造り」にするとおいしいとのこと。
ニセタカサゴは、いいときは、もっと脂がのっているらしいです。
次の機会は脂がのっていることを祈ります!
追記・ニセタカサゴを後日もう1度買って食べてみました!刺身や塩焼きは美味!
1年以上経ちましたが、ふたたび、ニセタカサゴに出会えましたので買いました。
長崎県産だそうです。
ニセタカサゴは、長崎からの入荷が、関東では多いです。
ニセタカサゴの旬は夏だそうで、今回は秋冬ではなく、夏に入手できましたので、前回よりは期待できます。
鮮度もよく、お腹がでっぷりしてました。
刺身にしました。
皮はむきました。
鮮度がよかったこともあり、とてもおいしいと思いました。
うまみはそこまでありません。さっぱりしています。
血合いと身のバランスはよく、見た目もきれいな生の身だと思いました。
鮮度が良かったことがいちばん幸いしていると思います。
ニセタカサゴの刺身そのものが、関東ではレア体験だと思うので、その意味でも貴重なものを食べたと思います。
残り半身は塩焼きにしました。
今回はそこそこ脂がのっており、食べやすくおいしかったです。
旬は夏、と言われていますので、夏のニセタカサゴは食べてみる価値ありだと思います(^^)/。
他には、唐揚げや煮付け、バターやオイルで焼く、という料理が良いと思います。
もし見かけたら食べてみてください。
さいごに
今回は、「ニセタカサゴ」についてお伝えしました。
関東では「タカサゴ」を指す「グルクン」と一緒にされて流通していることが多い魚です。
珍しい魚があったら、買える範囲ではありますが、試してみたくなるので、今回も買ってみました。
もし関東のスーパーや魚屋で売られていても、アジより少し高いくらいの、1尾300円もしないくらいの値段がついていると思います。
機会があったら食べてみてください(^^)/。
★
コメント