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【かんきつ】「はっさく(八朔)」の出回る時期はいつ?皮は手でむける?
「はっさく」はかなり昔からあるかんきつです。
多くの人が、子供の頃から食べたと思います。
苦味と酸味の印象が強いですが、あの粒のプチプチ感もたまらないおいしいかんきつですよね。
今回は「はっさく」についてお伝えします。
「はっさく(八朔)」の名前の由来は?出回る時期は?
はっさく(八朔)は、1860年代に広島県のあるお寺にて発見されました。
今どきの新しいかんきつ類に比べると、かなり長い歴史のある、古参のかんきつですね。
当時の住職が「八朔には食べられる」と言ったそうで、それが名前の由来とされています。
しかし、太陰暦の八朔(8月1日)は、現在の暦では8月下旬から9月上旬頃にあたります。
8月も終わりの時期に、はっさくは出回らないはずです。
というか、食べられないと思います(^o^;)。
はっさくが出回る時期は2月から4月なのです。
なぜ住職がこんなことを言ったのでしょうか…。
おそらく、当時は八朔の頃に食べていたのだろう、ということだそうです。
現代の「八朔」のころ(8月30日前後)に実っているはっさくは、まだ身が小さく食べられません。
現在では冬の12月から2月に収穫され、1~2ヶ月ほどおいて酸味を落ち着かせ熟成させてから出荷されます。
なので、どっちにしろ、8月下旬や9月は、かんきつのはっさくが出回り、食するに適した時期ではないのです。
はっさくは中の実がプチプチの食感!苦味と酸味と甘みの組み合わせが絶妙なおいしいかんきつ!皮はナイフなどで切って!
外の皮の色は黄色味が強いです。
よく似ている甘夏は、はっさくよりもオレンジの色味が強いように思います。
皮の表面が、はっさくはツルッとしていて、甘夏はもう少し凹凸があります。
しかし、お互いよく似ていて、私は見分けが難しいです(上の写真はどちらもはっさくです)。
皮は固く、指も入りませんので、ナイフなどで切れ目を入れてむきましょう。
よく食べる方は、固いかんきつの皮専用の器具を使ってもいいのではないでしょうか。
文旦系の皮の固いかんきつ(美生柑など)や、鹿児島の大きなかんきつ「阿久根文旦」などが好きなので、私は便利に使ってます(^^)。
房の周囲の袋(じょうのう)は固く食べられません。
これは手でむくのはカンタンです。
中の実の粒一つ一つがしっかりしていて、プチプチとして、食感も楽しめます。
粒がしっかりしているから、皮をむくなどしていても汁があまり出ず、扱いやすいです。
プチプチの中はジューシーです。
あまり手が汚れずして、しっかりとおいしさが味わえます。
苦味と酸味がほどよいです。昔よりも甘くなったような気がします。
種はしっかりありますが、それもポロポロと取れやすいので、私はあんまり邪魔には感じません。
甘党でない私は、このかんきつの上品な甘みが気に入っています(^^)。
さいごに
今回は、2月から4月に出回るかんきつ「はっさく(八朔)」についてお伝えしました。
昔から食べ慣れた、上品な甘みのあるかんきつは、やっぱり年に1度は食べたいと思います。
外の皮は固いですが、内皮はむきやすく、実離れもよく、プチプチとしていて食べやすいです。
苦味と甘みと酸味のバランスが上品で、おいしいかんきつだと思います。
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