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キチヌ(キビレ/キビレダイ)はおいしい魚!見つけたら買って食べてみよう!
(2023年3月10日更新)
今回はキチヌ(キビレ)についてお伝えします。
キチヌ(キビレ)は関西ではよく食べられている魚です。
クロダイの仲間ということもあり、とてもおいしいんですよ。
機会があればぜひ食べてみてください(^^)。
キチヌ(キビレ)はどんな魚?
キチヌはタイ科ヘダイ亜科クロダイ属の魚です。
「キビレ」と呼ばれることも多いです。
名前の末尾に「タイ」が付く魚は多いですが、キチヌはまさに鯛の仲間です。
一見クロダイかな?と思う見た目ですが違う種類です。
腹ビレ、尻ビレ、そして尾ビレの下の部分が黄色くなっています。
ここが黄色ければ「キチヌ(キビレ)」になります。
この3つのヒレが黄色いことから「キビレ」「キチヌ」と呼ばれています。
また、体色がクロダイと比べ白っぽいです。
大阪ではクロダイのことを「チヌ」と呼びます。
これは、大阪湾が古くから「茅渟の海(ちぬのうみ)」と呼ばれていたことから来ています。
大阪湾はクロダイがよく獲れました。
大阪湾で獲れるクロダイを「チヌ」と呼んだのです。
この「チヌ」という呼び方は、四国でもよく聞いたことがあります。
関西や四国ではクロダイを「チヌ」と呼んでいます。
この「キチヌ」は関西で先にさかんに利用されていたのですが、
最近関東でも獲れて流通するようになってきました。
関東では「チヌ」はあまり通じないらしいです。
(東京出身者に「そんなことはない、知ってるよ」と言われたこともありますが…。)
多くは「キビレ」や「キビレダイ」で売られているようです。
キチヌ(キビレ)の分布はどこ?主な産地は?
キチヌの分布は、千葉県や兵庫県から九州地方にかけてです。
世界的にかなり広範囲にいるという説もあるそうです。
もともとは「西の魚」でした。
しかし最近は環境の変化で北上してきているそうです。
特に、東京湾のアサリがたくさん居るあたりを気に入ってしまい、今各地でアサリが食べられて困っている、という話を「鉄腕DASH」でやっていました(2020年9月ごろ放送)。
(その際はその捕まえた「キビレダイ」がかなり美味しくて、出演者は大喜びでしたが(^^)。)
全国的に漁獲があるみたいですが、やはり「西の魚」なので、関西や四国、九州など西日本が主な産地で消費地かもしれません。
関東ではまだまだこれから、といったところでしょうか。
キチヌ(キビレ)の旬はいつ?
キチヌの旬は、 春から夏です。
「鉄腕DASH」の取材も夏だと思われますので、出演者たちは、ちょうど旬のキビレをおいしく頂いたことになります。
クロダイの旬が寒い時期から初夏で、それより一月遅れて旬になるとも言われています。
そうしますと、冬から春・初夏にかけても旬ということになります。
これは、産卵時期が春から初夏なので、それを避けた時期ということになります。
関東ではめったに出回らない魚です。
旬と言われる時期に、うまく手に入るかどうかもわかりません。
出会ったその時しか食べてみるチャンスがないので、見つけたら買ってみるのがいいのかなと思います。
キチヌ(キビレ)のおいしい食べ方は?
クロダイの仲間ですので、鮮度がよければやはり刺身がおいしいです。
千葉県で獲れたキチヌの刺身を食べました。
ねっとりとしており、甘くて旨味が強かったです。
おいしくいただきました。
個人的にかなり好みでしたのでまた食べたいです(^^)。
他には塩焼き、切り身にしてムニエルやポワレ、フライ、天ぷらなど。
加熱料理でもおいしいです。
鯛めしもOKです。
私は今回はカマを手に入れたので、焼いて食べました。
割とキレイなカマでした。
塩を振ってしばらく置き、水分が出たら拭き取って、魚焼きグリルで焼きます。
出来上がりの見た目は、脂もあまりなさそうな、さっぱりとした印象でした。
しかし、実際食べると、脂がのっていて、旨みもあり、身には弾力があり、とてもおいしかったです。
さすがタイ科の魚だなと思いました。
アラ汁も作りました。腹骨のところがおいしかったです。
いい味が出る魚だと思います。
「真子(卵)」も甘辛く煮付けて食べました。
味が非常によく、旨みがすごくて、かなりおいしかったです。
クロダイの真子の煮付けもかなりおいしいので、同じ感じかもしれません。
寿司屋さんは、タイの真子はまかないで食べるらしいと人から聞いたことがありますが、さもありなんです。
そもそも、関西では好んで食べられる魚です。
おいしくない訳がないですよね!(^^)/。
関東でもどんどん流通してほしいです。
さいごに
今回は「キチヌ(キビレ)」についてお伝えしました。
関西や四国ではよく食べられている、おいしい魚です。
機会があればぜひ食べてみてください(^^)/。
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