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【魚】ヤガラはどんな魚?旬はいつ?おいしい食べ方は?(アカヤガラ)
(2020年12月20日更新)
ヤガラという魚がいます。
とってもながーい体をしています。
字は「矢柄」と書きます。
どんな魚なんでしょうか。
今回は魚の「ヤガラ(アカヤガラ)」についてお伝えします。
「ヤガラ」としてよく売られているのは「アカヤガラ」!
魚の「ヤガラ」といえば、アカヤガラとアオヤガラが代表的だと思いますが、
今回はアカヤガラについてお伝えします。
お店でよく見かけるのはアカヤガラのほうが多いと思います。
アカヤガラは通称「ヤガラ」で通っています。
もう1種の「アオヤガラ」とは違う種になります。
上の写真は小さいほうです。これでも1mくらいあり、かなり長いです。
大きくなるともっと胴回りが太くなり、2mくらいになり、価格も高くなります。
料理屋、寿司屋でも使われますから、高級食材です。
かなり細長く、頭部で体長の3分の1になり、ここはほとんど食べられないので、歩留まりが悪いこともあります。
アカヤガラはどこに生息している?主な産地は?
ヤガラ(アカヤガラ)は、北海道から九州、沖縄まで、日本の海では広くに分布しています。
世界的には、暖かい海域に生息すると考えられています。
食用でメインに流通しているのはこのアカヤガラですが、
主な産地は九州をはじめ、西日本が多いです。
私は関西から入荷したものを買いました。
アカヤガラ(ヤガラ)は口のながーい魚!!
ヤガラは、顔が長い魚です。
顔というよりは、口が長いんですね。
掃除機の細めの吸込口のアダプターみたいな口をしています。
この口で岩などのせまい隙間にいる小魚や甲殻類を吸い込みます。
なので、この細い口や胃から、細かい魚がまるごと出てきたりします。
咀嚼はしないようです。
ほんとに、掃除機みたいで面白いです(^^)/。
頭から細長い胴体を経て、しっぽのほうは、1本なにか長いものが出ています。
アンテナやワイヤーみたいです。
ほんとに、1度見たら忘れられない風貌をしている、ユニークな魚です。
ヤガラ(アカヤガラ)のおいしい食べ方は?
(上の写真:長い魚仲間のタチウオと一緒に)
ヤガラは、関東では伝統的に椀物、汁物で利用されてきました。
なので、ぶつ切りにして、鍋物にすると、見た目よりも味が濃厚で、脂がのっており、甘みも感じられて非常においしいです。
お吸い物にも最適です。
刺身もかなりおいしくておすすめです。
食べられるところを刺身用のサクに仕上げると、ほんとに可食部がすくないなあ(^_^;)と思う魚です。
白身の上品な身質をしています。
コチに近いような感じがします。
できるだけ薄造りにして、2~3枚いっぺんに食べるのが良さそうですが、
私は普通にスライスしてしまいました。
味はカワハギに近い、かなり旨みのあるおいしい刺身でした。
身はねっとりとしています。
上品な味ながら、旨みが凝縮された感じです。
あの独特な、掃除機のホースみたいな風貌から、こんな味は想像できませんでした。
ホウボウやコチ、カワハギに近い感じのおいしさでした。
加熱して食べてみたいと思い、残りを塩を振ってソテーにしてみました。
かなり淡白な、魚のソテーになりました。
旨みはありますが、上品すぎて、油を使ったソテーでもおいしいのですが、少々もったいない気がしました。
やはり、鍋物、汁物、刺身がいいのかな、といった感想です。
鹿児島県内之浦産 アカヤガラ入荷です。1人のフランス料理のシェフがなんと アカヤガラをお買上げになりました。すかさず 吉池ばぁばは尋ねました。ヤガラの骨からはとても いいスープが出るそうです。身もブツ切りにして入れます。ありがとうございます。 pic.twitter.com/4JPrCmB9S3
— 吉池 (@yoshiike_group) August 11, 2020
このツイートによりますと、フランス料理シェフもスープで使うんだとか…。
ホウボウみたいに、ブイヤベースでもきっとおいしいんでしょうね!!
スープをとる場合は、中身をきれいに掃除すれば、頭部からもいいダシがとれるはずですよ(^^)/。
アカヤガラ(ヤガラ)の旬はいつ?
(※↑上の銀色の長い魚はタチウオです。下の茶色い長い魚がアカヤガラです。)
ヤガラの旬は、秋から冬とされていますが、年間を通じて味に大きな変化はなく、おいしいです。
一般のスーパーではまず出回りませんから、どこかで出会えたらその時に買ってみてください(^^)/。
さいごに
今回は「アカヤガラ(ヤガラ)」についてお伝えしました。
初めてみるとぎょっとしますが、味はかなり上品で、昔から割烹料理で使われてきたほどの高級魚です。
見かけたらぜひ買って食べてみてください(^^)/。
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