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【西洋梨】ラ・フランスは濃厚でおいしい西洋梨!旬や主な産地は?
西洋梨のラ・フランスは日本国内では有名な品種ですよね。
じつは、作られているのは世界でも日本だけらしいですよ。
今回は、西洋梨の「ラ・フランス」についてお伝えします。
「ラ・フランス」が発見されたのはフランス!現在の生産国は日本!!
西洋梨は、独特の形をしていますが、
特にラ・フランスはその中でも、ゴツゴツ、ゴロゴロした西洋梨です。
ラ・フランスは、1864年にフランスにて発見されました。
良い梨でしたので、フランスを代表するおいしい梨ということで、「ラ・フランス」と名付けられました。
しかし、他の西洋梨と比べ、花が咲いて結実するまで時間がかかる品種でした。
結実まで時間がかかるということは、害虫や台風の被害を受けるリスクが高い、ということになります。
これは手間がかかります。
ラ・フランスはおいしいけれど、栽培にはハイリスクで手間がかかるものだったため、本場であったフランスでは、そのまま衰退し、作られなくなってしまったそうです。それは100年前のことでした。
日本にラ・フランスが持ち込まれたのは、本国では絶滅寸前の1903年でした。
これは、当時日本で栽培されていた、西洋梨の他品種の受粉用の役割で入ってきたのでした。
1970年代に、缶詰よりも生で果物を食べることが好まれるようになってきて、ラ・フランスのおいしさが見直されるようになりました。
そして、その後のグルメブームも相まって、ラ・フランスの需要は一気に高まったそうです。
このブームに乗れたということは、農家さんのそれまでの地道な育成あってこそのものだったでしょうね。
日本に入ってきて70年以上かけて人気者になった、かなり遅咲きの果物のスターですね。
現在は世界でラ・フランスが作られているのは、日本だけだそうですよ。
ラ・フランスの主な産地は?
ラ・フランスは日本でしかほぼ作られていない西洋梨です。
その日本国内で、主にラ・フランスを栽培しているのは、山形県です。
なんと、山形県だけで国内生産量の8割近くを占めています。
他には、長野県、岩手県、福島県などです。
ラ・フランスの旬はいつ?食べごろの見分け方は?
ラ・フランスは、収穫してからしばらく「追熟」が必要な果物です。
なので、収穫してすぐに出回るわけではありません。
収穫して2週間は出荷されず、追熟されます。
収穫は10月から始まります。
追熟を経て、食べられるようになってから出回るのは、11月から12月ごろで、この時期が食べごろです。
食べごろのラ・フランスの見分け方ですが、ヘタのそばの「肩」のあたりが柔らかくなったり、小じわが目立ってきたら食べごろになります。
そもそも、ある程度追熟して出荷してますから、お店で買った時は、その日に食べてもおいしいとは思います。
でも、この肩のあたりの柔らかさや「シワ」が、食べごろの見極めになりますよ。
常温でおいておくのがポイントです。
ラ・フランスは身が柔らかく緻密で旨みのあるとてもおいしい西洋梨!!
ラ・フランスは、皮をむかずこのように縦にまず半分に切り、さらに切って4等分します。
この時にりんごと同じように真ん中の軸の部分を切り落とします。
最後に皮を向いて食べるのがおすすめです。
日本の梨とは違って、ゴリゴリした食感はあまりなく、緻密な肉質で、濃厚な味わいです。
旨みが多くジューシーで、食べ始めてすぐ「おいしい!」と言ってしまうことでしょう。
身はなめらかで、味わいは洗練されており、「おしゃれな味」だと思います。
歯ごたえもあり、食べごたえがあります。
私が食べた個体は、カンペキなおいしさでした。
糖度は14~15度だそうですが、ただ甘いだけではなく、酸味とのバランスがカンペキです。
濃厚な味わいと上品なおいしさは、「西洋梨の最高峰」と言われるだけあります。
見た目はゴツゴツしていて、皮の色も決して華やかなキレイさはない果物ですが、
1度食べたら、その高貴なおいしさに驚き、一目置かざるを得ない果物です。
そう思って改めてこのラ・フランスを見ると、その色合いも、渋く奥ゆかしい「侘び寂び」のような美しさに見えてきます。
さいごに
今回は西洋梨の「ラ・フランス」についてお伝えしました。
出ざかりの時期ですと、1個200円以下で買えたりもする、かなり親しみやすいものになってきています。
カンペキなおいしさを持つ西洋梨だと思います。
私はこれを食べると元気になれるので、贈答品にもピッタリではないかなと思います(^^)/。
山形県で作られているジュースもおいしいのでおすすめですよ。
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