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【魚】ナメタガレイ(ババガレイ)はどんな魚?旬はいつ?おいしい食べ方は?
(2021年12月14日更新)
今回は「ナメタガレイ(ババガレイ)」についてお伝えします。
煮付けでかなりおいしい魚です。
東北ではお正月のごちそうとして食べるくらい、珍重されているんですよ。
ぜひ1度は食べてみるのをおすすめします(^^)/。
ナメタガレイ(ババガレイ)はどんな魚?
関東では圧倒的に「ナメタガレイ」と呼ばれることが多いと思います。
三陸で「ナメタガレイ」と呼ばれていたのが、関東まで広まったそうです。
標準和名は「ババガレイ」です。
カレイ科ババガレイ属の魚です。
大きい魚だからつい「馬場ガレイ…?」なんて思ってしまいますが、もちろん違います。
(大きさは60センチ・6キロを超える巨体がいます。)
写真のように、かなりの粘液に覆われています。
そして、皮はぶよぶよとしているように見えます。
こういう様子がまるで「太った婆みたい」ということで、「婆ガレイ」なんだそうです。
現代の感覚でこれを聞くと「失礼な話だなあ(^_^;)」と思ってしまいます。
(青森県では「母ガレイ」と書くそうですよ。)
語感的にも「ババガレイ」はよろしくないという判断もあると思います。
やはり関東では「ナメタガレイ」でしっかり出回っているようです。
仙台ではお正月に食べる高級魚の扱いです。
関東から北のほう、特に東北・北海道でよく食べられているカレイです。
ナメタガレイ(ババガレイ)の旬や主な産地は?
ナメタガレイの旬は、晩秋から次の年の初夏くらいまでです。
けっこう期間が長いですね。
仙台では「年取り魚」という、お正月に食べる魚です。
こういうこともあり、冬から春は高級になります。
晩秋から冬のナメタガレイはかなり大きく、卵も大きく、肉厚になります。
味もかなり良くなります。
そして、お値段も高いです。
4月以降は値が下がるそうです。
私は値が下がった時のしか食べていないのですが(^_^;)、それでもびっくりするくらいおいしいです。
煮付けにするカレイの中では、トップ争いに入るくらいおいしいのではないでしょうか。
写真のように、腹のほうがきれいな白色をしています。
粘膜をとってきれいにすると、やはり「高級魚」のオーラを放ってきます。
ババガレイは「母ガレイ」とも書く地域があります。
このカレイは全体的に、見た目がふっくらとしています。
口元も、分厚い唇でなんだかかわいらしいです。
柔和な、女性性を感じる体格、雰囲気をしています。
こういうところも(「ババ」とは呼ぶけど)「お母さん」的な名付けなのかな、と想像しますm(_ _)m。
ナメタガレイのおいしい食べ方は?
ナメタガレイは、切り身で売っていることがほとんどでしょう。
大きい魚ですから、食べる人数がいないと、1匹まるごとは普通は買わないと思います。
煮付けがやはり圧倒的においしいと思います。
加熱して煮たりする調理がむいているのではないでしょうか。
汁物/椀物にする地域もあるそうです。
春から初夏にかけての、値が下がったナメタガレイでも甘辛く煮付けると非常においしいです。
身はパサパサにならずまとまっていて、しっとりとしており、味がとても良いです。
柔らかいです。
個人的には縁側あたりの皮まで食べると、かなりおいしいので好きです。
身が肉厚なので、中までしっかり味をしみこませるというよりは、煮汁をつけながら食べる、という感じで煮付けたらおいしかったです。
煮付けにむいている魚は、たいていは「唐揚げ」でもおいしいです。
個人的には唐揚げのほうが料理するのにハードルが高いですが、いつか食べてみたいです。
さすが高級魚、といった味の良さです。
年に1回くらいは食べたい…と思います。
まちがいのない、かなりおいしい煮付け向き魚ですよ(^^)/。
※晩秋の11月下旬にまたナメタガレイの煮付を食べました。
身は味がよく、やわらかく、しっとりとしており、びっくりするほどおいしかったです。
卵もかなりおいしいです。
エンガワの先の皮目までおいしく、骨以外はぜんぶ食べられる勢いでした。
(頭の部分ももし手に入ったら煮付けるとおいしいと思います。)
さいごに
今回は「ナメタガレイ(ババガレイ)」についてお伝えしました。
「婆ガレイ」というショッキングな命名ですが、味は非常によく、お母さんらしいやさしい深い味わいですよ。
とてもおいしい魚ですし、価格が下がっている時期でも味は決して悪くないと思います。
ぜひ1度食べてみてください(^^)/。
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