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【素朴な疑問】「天かす」とは何?「揚げ玉」との違いは?おいしい食べ方は?
今回は「天かす」についてお伝えします。
「天かす」という言葉は、主に関西方面での言い方だそうです。
しかし、私の経験では、東京でも通じます。
トッピング等に使うととてもおいしい「天かす」ですが、そもそもはどのようなものなのでしょうか。
「天かす」とは?
「天かす」とは、天ぷらを揚げた際に生じる「かす」のことです。
(上の写真は、惣菜屋さんにわけてもらった天かすです。)
天ぷらを揚げると、その天ぷらから離れて小さな玉などが生じます。
天ぷらを揚げたあとにそれをかす揚げですくって、取り除きます。
上の動画のような料理店ではどうしているかはわかりませんが、天ぷらを揚げる際に生じた「かす」を、惣菜屋さんでは格安で販売していたりします。
いろんな素材の味がしみていて、時には天ぷら種のかけらなどが混ざった、からっと揚がった天かすは、そのまま捨てるのはもったいない存在です。
うどんやそばの具材、ふりかけ、お好み焼きやたこ焼きに混ぜ込んだりと、とてもおいしく活用できます。
大量に揚げるところなどでは「産業廃棄物」レベルの量になります。
なので、いくらか販売するお店もあります。
スーパーの惣菜コーナーで見つけたらラッキーだと思います。
「揚げ玉」とは?天かすとの違いは?
「揚げ玉」
という言い方もあります。
こちらは、主に関東での呼び名です。
江戸時代の蕎麦屋が無料提供したのが始まりで、その当時は「揚げ玉」と呼んでいたそうです。
同じものの呼び方が地域で違っている、という説になります。
また、天ぷらの副産物が「天かす」で、意図的に天かすと同じものを衣だけ揚げて作るのを「揚げ玉」と呼ぶ、という説もあります。
天ぷらに使われる衣だけを油に放って揚げてあるものなので、素材や作り方(でき方)はほとんど同じです。
「揚げ玉」には、ただ衣を揚げただけでなく、そこへ小エビや小さくしたイカ等を混ぜ込む作り方をしているものもあります。
上記の様々な理由から、「天かす」と「揚げ玉」が混同されているのは当然かと思います。
そもそも、別物かどうかもわかりません。
同じもの、と考えたほうが自然です。
全国的には、「天かす」との呼び名が若干有利のようです(Wikipedia「天かす」の項目参照)。
こちらは、お好み焼き具材として「オタフクソース」が製造している「天かす」です。
(砕いたイカ天が混ぜ込まれています)
しかし、これは明らかに天ぷらの副産物ではありません。
私が買ったものは、スーパーのお好み焼き具材コーナーでした。
なので、天かすを確実にほしい場合は、お好み焼き具材コーナーなどを見るといいと思います。
「天かす」や「揚げ玉」のおいしい食べ方は?
メーカー製造の「天かす」「揚げ玉」も、惣菜屋さんなどで買った「天かす」も、お好み焼きやたこ焼き、焼そば、うどん、そばなどのトッピングに活用できます。
あまり油っこくなく仕上げてあるものは、おつまみやおやつ、ふりかけや他の素材と組み合わせて冷奴にも使えます。
天ぷらが上手な惣菜屋さんで天かすが売られていたらかなりラッキーです。
メーカー製造の天かすもおいしいですが、やはり「できたて」の天かすをトッピングすると、カップうどんもかなりのごちそうに感じられます(^^)/。
ひとつかみで、だいたい30円から50円くらいで売られているのではないでしょうか。
天かすは冷凍できる!!
買ってきたら油をもういちどキッチンペーパーなどで染み込ませてできるだけ取り除き、ポリ袋に入れて冷凍しておくとしばらくは使えます。
うどんや味噌汁など、アツアツのものでしたらそのまま入れても大丈夫です。
オーブントースターにホイルを敷いて、凍った天かすを並べて加熱してあたためてから使ってもいいです。
意外と手に入りにくい「天かす」は、凍らせておくと使いたいときに使えます。
家で天ぷらを揚げて、天かすをとっておきたい場合も同じです。
さいごに
今回は「天かす」についてお伝えしました。
「天かす」は天ぷらの副産物、「揚げ玉」は意図的に作られたもの、という意味の違い説もあるようですが、ものはほとんど同じと考えていいと思います。
メーカー製造の「揚げ玉」は、ただ衣を揚げるだけでは味気ないので、小エビや細かくしたイカを入れて味を付加しているものがあります。
安く、カンタンにうどんやお好み焼がおいしくできますので、ありがたい食材(副産物)だと思います(^^)/。
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