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【魚】「オジサン」はおいしい!どんな魚?旬はいつ?おいしい食べ方は?(スズキ目ヒメジ科)
(2021年11月11日、2022年4月1日更新)
今回は「オジサン」(小父さん)と名付けられた魚についてお伝えします。
なぜこんな名前に?と誰しもが真っ先に不思議にいぶかしく思うであろう魚です。
しかも「オジサン」の仲間は世界に30種あまり存在し、フレンチでは珍重されているとか。
ますます謎の多い魚です(^_^;)。
実際はかなりおいしい、見た目も愛嬌のある魚ですよ(^^)/。
「オジサン」は鮮やかな色彩の魚!
スズキ目ヒメジ科ウミヒゴイ属の魚です。
鯉っぽい見た目ですが、海の魚です。
「オジサン」と称される魚(スズキ目ヒメジ科)の魚には数種類がいます。
オジサン、ウミヒゴイ、オキナヒメジ、ホウライヒメジなどです。
大形のヒメジ類は見分けるのが大変であることと、結局はすべて同じような料理法で食べられることから、
東京の市場では全部まとめて「オジサン」と称して流通しているそうです。
上の写真の「オジサン」はどのヒメジ類なのか、見分けは難しいです。
個人的には「ホウライヒメジ」ではないかとなんとなく思っています。
★なぜ「オジサン」??
なぜ「オジサン」と呼ばれるようになったかというと、
顎の下に、2本の白っぽいひげがあるからです。
翁(おきな)のひげのようだからですね。
なので最初は「オジイサン」だったそうですよ。
徐々に「オジサン」と呼ばれるようになっていきました。
この2本のひげはちゃんと格納されており、餌を探すときなどに出している「感覚器」です。
動画を見ますと、かなりしっかり動かしてしっかり捕食している様子が見られます。
とてもおもしろいです(^^)。
「オジサン」の主な産地は?
「オジサン」は、熱帯域や温帯域の浅場で、サンゴ礁などに生息しています。
日本国内では、 東京都の島しょ部、三重県、和歌山県、徳島県、高知県、大分県、宮崎県、長崎県、鹿児島県、沖縄県などです。
国内の太平洋側のあたたかいところに居るのがよくわかります。
この魚専門で漁がされているわけではないので、漁獲はあまり多くないです。
獲れたら流通するといった感じでしょう。
旬については諸説あります。
通年獲れているそうです。
味もあまり季節の違いはないと言われています。
「オジサン」のおいしい食べ方は?
「オジサン」は刺身がおいしいです。
鮮度がよければぜひ刺身がおすすめです。
皮と身の間に旨みがあると言われており、皮をつけたままの「皮霜造り」や「焼霜造り」が推奨されています。
しかし、皮をひいてしまってもかなりおいしかったです。
南方の魚らしい、海の香りのするようなさっぱりとした独特の味わいとうまさでした。
ふつうにわさび醤油でおいしかったです。
寿司にとても合う魚だと思います。
変わった魚を扱う回転寿司で食べたことがありますが、とてもおいしかったのを覚えています。
この動画でもお寿司にしていました。
動画内で、この魚を寿司に使う評価は高かったです。
「オジサン」はヒメジ類ですが、ヒメジ類の魚はフレンチではとても珍重されています。
白身で淡白で上品な味で、食べる時に身が大きく割れるので食べやすいのです。
なので、ポワレやムニエル、ブイヤベースなど、洋風料理もピッタリです。
バター焼きにしてもおいしかったです。
しかし、フライパンでソテーする場合には、必ず皮目に切れ目を入れましょう。
上の写真のときはそれをうっかり忘れ、皮がかなり強烈に巻いてしまい、身もくるっと巻いてしまって、とても焼きづらくなりました(^_^;)。
白身魚ということもあり、フライもおいしいです。
薄切りにした玉ねぎときのこを切り身に載せたものをホイルづつみにして、ホイル焼きにしたものもおいしかったです。
アラを使ってアクアパッツァにしてみました。
オジサンのアラ、切り身少々も使って、春でしたので旬のあさりも使いました。
あさりが旬のものということもありましたが、かなり濃厚なうま味のダシが出て非常においしくできました。
頭の部分も、頬肉や目玉の裏などは味が濃く、非常に美味でした(^^)/。
塩焼き、煮付けもおいしいです。
身に独特のうまみと味わいがあります。
カマを塩焼きにしました。
新鮮だったこともあり、磯の香りが強くして、それがとてもいい味わいでした。
暖かい海を連想する味でした。
沖縄では「まーす煮」にするそうです。
この魚にはピッタリだと思います。
現地で食べてみたいです。
さいごに
今回は魚の「オジサン」についてお伝えしました。
ネーミングにびっくりする魚ですが、色合いは鮮やかで、とてもおいしい魚です。
「オジサン」という名前の魚を食べた、ということも話の種になって楽しいかもしれません。
機会があればぜひ食べてみてください(^^)/。
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