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【魚】ホテイウオ(ゴッコ)はどんな魚?旬はいつ?おいしい食べ方は?
今回はホテイウオ(ゴッコ)についてお伝えします。
主に北海道や青森県で獲れる、北の魚です。
見た目はぷくっとしていて私などはかわいいと思ってしまいます。
しかし、人によっては「閲覧注意」レベルに苦手かもしれません。
全体的に柔らかくてブヨンブヨンした生き物です。
「魚」なんですが、かなり独特の見た目をしています。
味は非常に良い魚です。
アンコウのように、煮たり味噌汁みたいにして食べます。
まるまる1匹、ほとんど捨てるところがなく、おいしくいただけます。
鍋物用魚介が好きな方におすすめです(^^)/。
ホテイウオ(ゴッコ)はどんな魚?
ホテイウオはスズキ目カジカ亜目ダンゴウオ科ホテイウオ属の魚です。
別名「ゴッコ」とよく呼ばれています。
体長は30センチくらいです。
これ1匹で600円から700円くらいで買えます(関東)。
はじめ見たときはさすがにぎょっとしました。
しかしよく見るとだんだんかわいくなってきました。
顔つきも愛嬌があります。
これだけ「ブサイク」だと味はかなりおいしい場合が多いです(例:アンコウ、カジカ、オコゼなど)。
正式な和名は「ホテイウオ」です。
七福神の布袋様に似ているからだそうです。
非常にタプっとしています。
ものすごい粘液に包まれてますので、タプンとネバネバとが合わさったこの魚を持つのは大変です。
上からつまむように何度も持ってしまったので、背あたりが凹んでしまいました(^_^;)。
ホテイウオ(ゴッコ)の旬や主な産地は?
ホテイウオの主な産地は北海道や青森県、岩手県などです。
旬の時期は冬です。
北国の魚であり、真冬に食べるイメージが非常に強いです。
関東ではだいぶ売られるようになってきたと言われますが、まだまだ知らない人も多いでしょう。
ホテイウオ(ゴッコ)は大きな吸盤がある!
お腹のあたりに、非常に大きな吸盤があります。
これを使って岩場などに吸い付いて生きているそうです。
体型も独特、見た目も独特で1度みたら忘れられない魚です。
毒などは全く無いのでその点は心配いりません。
身もたぷんと柔らかければ骨もやわらかいので、ざっくり言ってほとんど全部食べられる魚です。
ホテイウオのおいしい食べ方は?
ホテイウオは皮と身がタプタプとしていて柔らかいです。
骨も柔らかいです。
ウロコはありませんが、体表のぬめりがすごいです。
私は塩を降って全体をこすってから洗い流して調理しました。
皮も身も肝も胃も腸もなにもかも食べられます。
今回は全体をぶつ切りにしました。
(吸盤も食べられたのかもしれませんが、なんとなく避けてしまいました(^_^;))。
捌いたりぶつ切りにしたりして、あきらかに食べられそうにもないものがあれば取り除きます。
胆汁的なものや、フン的なもの、胃袋の中身、洗い流したほうがよさそうな血合いなどです。
今回入手したホテイウオには残念ながら卵はありませんでした。
もし卵を持っていたら、筋子を調理する時と同じようにして醤油漬けにするとおいしいそうです。
(卵を抱えたメスのほうが高値になるらしいです。)
卵が無いぶん、身はいくらかあります。
身がたくさんあることを期待すると、少々がっかりするかもしれません。
しかし、この身が味わいがあり脂もあっておいしいんですよ。
アンコウと同じように考えて、鍋物にするとおいしいです。
今回は味噌汁にしました。
昆布を入れておいた水にぶつ切りにしたホテイウオの身や皮、肝、胃袋、腸、白子などを全て入れます。
今回は水から煮出しました。
家にあった根菜類を適当に入れました。
今回は長ネギ、大根、人参などを入れました。
かなりアクがでます。
牛肉を煮るときと同じくらいアクがブクブクわきました。
ていねいにすくって取り除いていきました。
10分くらい煮て、アクも少なくなってきたら火を止め、味噌を溶きました。
黒く見えているのが、ぶつ切りしたホテイウオで、黒いのは皮の部分です。
皮はかなりプルプルしていておいしいです。
お椀によそうと、いきなり胃袋がありました。
コリコリとした食感でおいしいです。
あんこう鍋だけでなく、モツ煮込みが好きな方にもおすすめかもしれないと思いました。
身はあるほうでも、そこまで多くはないです。
ホテイウオ全体を使わないと、かなり可食部が減ってしまう魚です。
身は脂がのっており、独特のやわらかさで、ホクホク、ホロホロとしており味がすごく良いです。
とてもおいしいです。
今回いちばん美味と思ったのは肝でした。
もともと肝は好きなので、個人的に気に入ったのかもしれません。
皮はプルンプルンしており、コラーゲンたっぷりな感じです。
味噌汁にもかなりいい出汁が出ており、おいしいです。
骨はほとんど「軟骨」のようにやわらかいです。
そのため、歯の強い方はボリボリと食べれてしまいます。
そこまでおいしいわけではないので、取り除きながら食べたほうがいいのではないでしょうか。
細い小骨とかはほとんど無かったように思います。
残った味噌汁を丸1日後に食べようとした時は、やはり煮こごりのようにゼラチンのように固まっていました。
鍋にあけて温めれば溶けます。
2日めの「ごっこ汁」もかなりおいしかったです(^^)/。
さいごに
今回は 「ホテイウオ(ゴッコ)」についてお伝えしました。
愛嬌のある顔つきとタプタプの体型がかわいらしい、ほとんど捨てる所なく食べられる、おいしい魚です。
アンコウほど高価でもなく、一般庶民の味、という感じがしました。
味噌汁や鍋物でおいしい魚です。
機会があればぜひ食べてみてください(^^)/。
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