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日本のオレンジ?!せとかやデコポンのお母さん?!清見を食べよう!
清見(きよみ)というかんきつをご存知ですか?
これまでご紹介した、せとかや不知火(デコポン)の親にあたると言える品種です。
清見と他のかんきつを掛け合わせて、せとかやデコポンができているのです。
そんな、清見はどんなかんきつなのでしょうか?
「ジャパニーズオレンジ」と言ってもいいのではないか、という、かんきつの清見について、お伝えします!
清見はどうやってできた?おすすめの食べ方は?
(愛媛の無茶々園の清見)
清見は戦後まもないころに、早生みかんにトロビタオレンジというものを掛け合わせて作られたそうです。
やはり、オレンジが親に入っているのですね。
そのため、みかんとオレンジの特徴をあわせ持つ、ジューシーなかんきつです。
このみずみずしさと、色の濃さ、わかっていただけますでしょうか。
本当は、この切り方ではなくて、ヘタから縦に切っていくような、「スマイルカット」のほうが食べやすいです。
(写真引用元:山紀みかん産地直送農園http://yamakimikan.com/A14_1.htm)
果汁が多く、柔らかいので、剥くと果汁がしたたり落ちます。
薄皮ごと食べても大丈夫ですが、気になる場合は口から出してください。
清見が作られているのはどんな地域?旬は?
日本の清見の生産量のほとんどを、愛媛県と和歌山県が占めています。
佐賀県や広島県でも作られているそうです。(ウィキペディアを参照。)
旬は、収穫される3月から4月上旬までが目安です。
清見という名前の由来
「清見」という名前は、1937年の開発着手から、時を経て1979年にやっと決まった名前なのですが、それが静岡県のお寺から採られているそうです。
なぜかというと、試験的に育成されていた地域が、そのお寺のある静岡県清水区だったからだそうです。
では、現在の静岡でも、清見は作られているのでしょうか?
愛媛や和歌山だけでなく、静岡でもちゃんと生産されているようです!
JAしみずさんのサイトでは通販もされていました!
さいごに
今回は、以前ご紹介した「せとか」や「不知火(デコポン)」の親でもある、清見についてご紹介しました。
清見の親は、早生みかんと外国産のトロビタオレンジでした。
皮が薄く、ジューシーで味が濃いところは、オレンジのようです。
さわやかな酸味は、早生みかん由来なのかなあと思います。
調べていく中で、日本では、戦前からさまざまなかんきつ類の研究がされていたことを知りました。
今までは、2月から3月の時期にスーパーに並ぶかんきつ類の種類のあまりにもの多さに、くらくらするような思いで、適当にかんきつを選んでしまっていました。
しかし、ひとつひとつのかんきつには、歴史があり、個性があり、研究者や農家さんの夢と希望と苦労が詰まっています。
そうやって学んで知ると、いっきに見分けがつき、楽しめるようになってきました。
日本には四季があり、その中でも、食べ物にはもっと細かく旬や時期というものがあることに気づきます。
それは月単位どころか、週単位、数日単位だったりもします。
それをしっかりとらえて、しっかりと味わっていくことはとても楽しいことだと思います。
清見は4月上旬までは入手可能なようなので、ぜひ1度は食べてみてください!