【かんきつ】文旦(ぶんたん)はどんな果物?旬はいつ?(土佐文旦)

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【かんきつ】文旦(ぶんたん)はどんな果物?旬はいつ?(土佐文旦)

(2020年6月11日、2023年3月14日更新)

今回はかんきつの「文旦(ぶんたん)」についてお伝えします。

 

文旦(ぶんたん)は日本人に馴染みの深いかんきつです。

ザボン、とも呼びます。

 

皮が厚く、ほどよい苦みがいい感じ。

果肉は粒よりでぷりぷりしています。

 

文旦はけっこう歴史あるかんきつのような気がしますが、いつごろから日本に存在しているのでしょうか。

他のかんきつのように、何かと何かの掛け合わせなのでしょうか?

調べてみました。

(最後に2023年春に食べた「土佐文旦」の感想も書きました。)

 

文旦はどうやってできたのか?旬はいつ?

(写真は、無茶々園の「土佐文旦」)

文旦は、原産地は東南アジアや中国南部、台湾などです。

 

海を渡って江戸時代にやってきました。

この時の貿易船の船主がブンタンさんだったそうで、そのままこのかんきつの名前になりました。

 

何かと何かの掛け合わせの、交雑種などではありません。

しかし、自然交雑や人為的な交配もあり、色々な品種を生み出しました。

 

グレープフルーツや夏ミカン、はっさくなどは文旦の流れを汲むそうです。

(これらかんきつに共通するのは独特な苦味です。)

 

文旦そのものも品種が多く、高知県、熊本県、鹿児島県ではさまざまな文旦を作っています。

 

熊本ではかなり大きな文旦を「ザボン」と呼んでよく食べられています。

 

東京でも、鹿児島の「阿久根文旦」という大きな文旦を購入したことがあります。

文旦、ザボンには色々な種類が多いので、大きさもまちまちのようです。

 

旬はいつでしょうか。

 

収穫自体は年末に行われます。

しかし酸味が強いので、数か月貯蔵します。

 

よって出回るのは早くて1月からです。

店頭では3月頃まで見られます。

 

結局、2月から3月が文旦のピークで、旬になります。

 

皮が果実の50パーセントを占めています。

要するに皮が分厚いのです。

 

そのため、外側が多少しなびてしまっても、中のみずみずしさはけっこう保たれています。

買ってからしばらく経ってしまっていても、あきらめずに剥いてみてください。

 

文旦はどんな味?

(写真は「土佐文旦」202303)

 

文旦と言えば、まずほどよい苦みです。

(苦味が少ない場合もあります。)

 

これは前述したグレープフルーツ、はっさく、夏みかんにつながっていったというので、これらのかんきつの苦さには納得がいきます。

また、実の一粒一粒がはっきりとしていて、ジューシーです。

 

(これがたまに何らかの原因で、残念ながらパサパサしてしまうことがあります。

なのでこの状態で初めて食べてしまった人は懲りてしまう、ということがあります。)

 

甘さもしっかりあります。甘ったるくない、ほどよい甘さです。

 

この甘さと苦さと、ツブツブの食感が、文旦のおいしさの特徴ではないでしょうか。

 

「春は苦いものを食べるといい」と昔から言われます。

文旦やはっさく、甘夏など、苦みのあるかんきつが出回る春のはじめは、ちょうど人の身体もそれを求める時期です。

自然はうまくできているなあ、と思わされますね。

 

文旦の食べ方は?マーマレードやアメにもなる!

文旦をむいて食べるには、内皮もしっかりむいて、実のみを食べるようにしてください

 

こんなに皮(白い部分)が分厚いのです!

皮が厚いので、ナイフなど使ってむいてくださいね。

 

 

かんきつを簡単にむくためのグッズも販売されていますのでそれを利用するのも手ですよ。

 

 

種も多いので、ちょっとわずらしいかもしれませんが、指でちょんちょんとはじくようにすると、すぐぽろぽろと落ち、取りにくいということはありません。

 

私は知らなかったのですが、文旦をマーマレードにする方は多いみたいで、検索するとたくさん出てきました。

大きい果実だし、苦みもかなりあるので、処理が大変そうですが、できると美味しいのでしょうね。

 

アメも有名です。「ボンタンアメ」です。

 

駄菓子屋さんにもよくありました。発売が1924年というのですから、もうすぐ100年。かなりの歴史ですね!

文旦の果汁(エキス)を入れた、オブラートに包まれたねっとりとするアメです。

 

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これも人気のあるロングセラーのお菓子ですよね。

 

2023年春の「土佐文旦」を食べました!

2023年の3月に久々に文旦を買いました。

「土佐文旦」です。

 

小さい子が抱えて持つ柔らかいボールくらいの大きさがありました。

 

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皮むきはなかなか大変でした。

指先の力をけっこう使いました。

 

包丁で切ってしまっても良かったですね(^_^;)。

 

実がプリッとしています。

この皮はそんなに剥きにくいことはありません。

 

汁がボトボトこぼれることもなく、ここまで剥けば扱いは大変ではありません。

 

  

みずみずしく、パサツイていませんでした。

味は思ったよりやさしいものでした。

甘みがあり、酸味は強くはありません。

 

期待していた「苦味」はかなり抑えられており、個人的には拍子抜けしてしまいました。

 

味がよく、うまみあり、とてもおいしかったです。

もうちょっと、酸味も苦味もあればよかったなというのが正直な感想です。

 

さいごに

  

今回は文旦についてお伝えしました。

 

このかんきつは実も大きいですが、かんきつの木としては背も高く、3メートルまでになります。

収穫ははしごが必要で、実も大きくて重いから、農家さんは収穫がたいへんなのではないかと思います。

 

交雑種ではない、独特の風味と甘み、味わいと苦みをもつ、昔ながらの素朴なかんきつです。

 

春先の体調を崩しやすい時期、このような苦みのあるかんきつを食べると、なんだかスッキリします。

出回る時期は比較的長い方だそうですが、見かけたその時が食べごろです(^^)/。

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