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【魚】ウスバハギはどんな魚?旬はいつ?おいしい食べ方は?(カワハギ系の魚)
(2021年9月8日、2023年3月28日更新)
今回は「ウスバハギ(薄葉剥)」についてお伝えします。
白身のおいしいカワハギの仲間です。
よく食べられているカワハギ系の魚にはいくつか種類があります。
その中でも比較的大型のハギになります。
味は上品でおいしく、肝がおいしいと言われている魚です。
ウスバハギはどんな魚?
ウスバハギはフグ目カワハギ科ウスバハギ属の魚です。
(頭の上に大きなアンテナみたいな棘状のものがあるのですが、落とされたり欠損しやすいので、写真の個体も短くなってしまってます。)
フグの仲間です。
「ウスバハギ」は薄い葉のハギ、と漢字では書きます。
横から見ると大きいのです(体長1mくらいまでになる)。
しかし、かなり平べったく、薄い体型です。
カワハギも薄めの魚ですが、ウスバハギのほうがさらに薄いと思います。
口は体の大きさの割におちょぼ口で、ユーモラスな顔つきです。
ただしキバは鋭いので注意しましょう。
捌くときは、最初にさっさと切り落としてしまうようです。
尾のほうは、ちょうど手でつかめるような羽子板の柄のようになっています。
「羽子板」を想像させる体型です。
ウスバハギの主な産地は?
日本国内では、北海道より南、日本海や太平洋、豊後水道、伊豆諸島、沖縄など、分布は広範囲です。
水揚げは、伊豆諸島、三重県、西日本各地で獲られています。
群れをなして生息しています。
このおちょぼだけど鋭い口で、甲殻類やゴカイなどの多毛類、貝類を食べているそうですよ。
ウスバハギの旬はいつ?
旬は秋から冬(10月から2月くらい)です。
カワハギ類はそもそもおいしい魚ですので、手に入ったのが夏だったとしてもおいしいです。
ウスバハギはなかなかおいしい魚!見つけたら買って食べてみましょう!
地域によっては、「ウチワ」とか「ハゴイタ」とも呼ばれている、ユニークな見た目です。
ウロコも無いし、のっぺりした感じで、この魚を知らないと「果たしておいしいのだろうか」と疑問に思わされます。
鯛なんかは見た目も華やかですから、誰でも「おいしそう」と思いますが…。
しかし、カワハギという魚は、肝もかなり味が濃くて、たいへんおいしい魚なのです。
よく食べられているカワハギ類では、
①カワハギ
②ウマヅラハギ
③ウスバハギ
という順でおいしいとされています。
カワハギの中では第3位ですが、このウスバハギはおいしいです。
肝も味が濃くてうまいです。
お好みで肝醤油でお刺身を食べるのもおすすめします(^^)/
ただ、かなり味が濃厚なので苦手な方もいるかもしれません。
その場合は、無理に肝を食べないでも、ふつうのわさび醤油でも充分おいしいですよ。
ウスバハギのおいしい食べ方!
皮を剥いで3枚おろしにしてさらに半分にした、ウスバハギの刺し身用サクです。
これは薄皮がついています。
薄皮は気になる場合は剥がしたほうがいいそうですが、私はこれにも旨みを感じておいしく食べてしまいました。
味が濃厚な魚でもあるので、できるだけ薄く切って食べました。
肝があれば肝醤油がおいしいのでしょうが、それが無くても十分おいしいです。
薄皮をはいだサクです。
身はしっかりしており、切りやすいです。
厚めに切ったり、きもち薄めにそぎ切りにしてみたりしました。
どちらにしても、身はしっとりとしており、味わいがあり、甘みがあります。
上品な旨みで、かなりおいしいです。
カワハギ類はカワハギが最もおいしいと言われていますが、ウスバハギもおいしいです。
要するに、カワハギ類の味はハイレベルなんだと思います(^^)/。
他には、肝も使って香味野菜や味噌とともに叩いてミックスして作る「なめろう」もおいしいです。
頭部が大きい魚なので、アラが手に入ったら煮付けや味噌汁にしてもおいしいです。
焼き魚の場合は、味が淡白なので、塩焼きでは物足りないかもしれません。
しょうゆやみりんを使った味付けで焼くのがいいでしょう。
シンプルな塩焼きの場合は、醤油の他にスダチやかぼすなどの柑橘類と大根おろしがあるとさらにおいしいですよ。
カワハギやウマヅラハギと比べ、大きさの割に価格は安いことが多いです。
見かけたらぜひ買って食べてみてほしいお魚です。
さいごに
今回は「ウスバハギ」(薄葉剥)についてお伝えしました。
カワハギ類の主な3種の中では最も大きい魚です。
味はカワハギに劣ると言われているとはいえ、ハイレベルな中での比較です。
かなりおいしいですよ。
機会があればぜひ食べてみてください(^^)/。
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