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【果物】あんず(杏)の旬はいつ?おいしい食べ方は?(ジャム/砂糖漬けなど)
(2021年7月13日更新)
あんず(杏)は青果物コーナーよりも、ジャムやドライフルーツで見ることが多いです。
なので、日本ではあまり生産されていないのかと思っていました。
しかし、そうではなく、逆にジャムやドライフルーツという保存食にしないといけないくらい、短い期間の果物ということなのです。
今回は、果物の「あんず」(杏)についてお伝えします。
あんず(杏)の旬はいつ?主な産地は?
生のあんずが買える時期は、他の果物と比べ、かなり短いです。
長くはもたない果物なので、収穫後すぐに出荷されます。
その最盛期は6月下旬から7月上旬の、約2週間程度の期間です。
これは他の果物と比べてかなり短いと思います。
毎年この時期だとしっかり覚えておかないと、忘れているとすぐに生のあんずの時期は終わってしまいます(^o^;)。
あんずはバラ科の植物です。
(なのでアレルギーのある方もいます。)
あんずは、「アプリコット」と呼ぶこともよくあります。
梅や桃、すももなどと遺伝的に近い植物です。
色は淡いオレンジから、赤みのあるものになります。
大きさは、手のひらにちょこんと乗るような、梅よりも2周りくらい大きいサイズです。
主な産地は長野県や青森県などです。
あんずのおいしい食べ方は?
あんずの収穫や出荷時期は非常に短いです。
なので、生のものを買える時期、食べられる時期は非常に短くなります。
この果物がドライフルーツにて売られていることが多いのは、収穫時期がかなり短く、生では保管が難しい、ということもあるのでしょう。
あんずは、ジャムやドライフルーツなどの加工品がおいしいし、生の状態での保存が効かないことからもこの加工方法が合っています。
生で食べられる時期は、せっかくなので生で食べるのがおすすめです。
生食の場合は、購入後はできるだけ早く食べたほうがいいです。
どんどんおいしく無くなってしまうと思います。
「追熟」を待たないほうがいいと思いますよ。
あんずはやはりジャムにするとおいしいし長持ちする!
また、私はあんずはジャムにするのがおいしいと個人的に思っています。
生のままでは数日も経たぬうちにおいしくなくなってしまいますが、ジャムにすれば冷蔵庫で2~3週間は保ちます(保管方法を清潔にして)。
以下に、ジャムの作り方をお伝えします。
あんずは流水で洗います。
ジャムにする場合は皮付きで作るので、皮を剥く必要はありません。
なんとなく見えている線にそってナイフを入れて、上下に持ってひねると、カンタンにパカッと割れてふたつにできます。
熟していれば、種もカンタンにはずれます。
すごく簡単ですよ(^^)/。
2つに割って種を取ったあんずを全部鍋に入れて、砂糖と混ぜ合わせます。
分量は、種を取ったあんずの総重量が500gならば、砂糖は250g~400gです。
甘さの加減になりますので、ここはお好みです。
(↑グラニュー糖がおすすめです。)
このまま、30分から60分置きます。
水分がかなり出てきます。
水分が出てきた状態で、この鍋に入ったまま中火にかけます。
このように、水を足さないでも、あんずからかなり水分が出てきますので、焦がさないように注意して混ぜながら煮詰めていきます。
アクが出ますので、すくい取ります。
よく泡立ちます。
ふつふつと、最初はよく泡立ちます。
焦がさないように見守り、よく混ぜながら、アクが出たら取る、をしばらく続けます。
(多少アクが残っても大丈夫です。)
煮詰め方は好みになります。
私は1時間以上は煮詰めました。(2時間くらいかかったように思います。)
どれだけ煮詰まったかは、汁を水の入ったコップに落としてみるといいです。
↑の写真は、水の中でまだ拡散してしまってるので、まだ煮詰めたほうがいい状態です。
前よりは拡散はしなくなりました。
ジャムの色も濃くなってきました。
ここまで来れば、あとは自分にとってこれくらいでいいかなと思えるくらいまで煮詰めればいいのではないでしょうか。
(自分用なら、適当でいいと思いますよ(^^)/。)
ちなみに、あんずはペクチンが豊富なので、レモン汁などの添加物は必要ありません。
あんずと砂糖のみで作れてしまいます。
かなりカンタンです。気楽に作ってしまいましょう。
長期保存したい場合は、きちんと煮沸したガラス瓶に入れ、瓶詰めしたものをまた瓶ごと煮沸して「脱気処理」する必要があります。
この場合は1年は保つそうです。
私の場合は、そこまでは考えていなかったので、ジップロックコンテナに入れて冷蔵庫保管しました。
おいしかったので2週間くらいで食べました。
こういう保管方法ならば2週間から3週間程度がよいかもしれません。
冷凍保存も可能だそうで、冷凍してしまうという人もいます。
あんずジャムはかなり酸味が強いです。
また、できたてから数日経つと、固くなりました。
固くても変質したのではなくおいしいし、使いやすいのでマイナスではありません。
私は、パンやお菓子だけでなく、ヨーグルトに入れるのもおいしいと思いました。
なんなら、あんずジャム単独でパクパク食べるのもおいしいです(^^)/。
梅雨で疲れている時、このあんずジャムの甘酸っぱさで疲労が回復するような気がします。
実はあんずジャムは豚肉と相性がいいです。
「あんずジャム 豚肉」などと検索するとレシピがいっぱい出てきますよ(^^)/。
また、醤油やみりん、玉ねぎのみじん切りなどと合わせて、ポークソテーのソースにするとカンタンでおいしいです。
砂糖漬けにしてみました!
砂糖漬けもやってみました。
皮はついたまま半分に割り、種は取ります。
塩を少々入れた多めの熱湯でさっと茹でます。
ザルにあげて水気を切ります。
あんず1キロに対し、砂糖は300g~500gほどです。
暑いうちに、砂糖と交互に重ねていきます。
お皿などでかるく重しをします。
粗熱をとる間だけで、水気が出てきます。
粗熱が取れたら、容器などに入れて冷蔵庫に保管します。
翌日から食べられます。
10日くらいでだいぶ汁が出ています。
あんずと砂糖だけでこれだけ水分が出るんですね。
汁だけ飲んでもとてもおいしいです。
身は独特の弾力があり、酸味は強めです。
好きな方にはたまらない味だと思います。
きざんでヨーグルトと一緒に食べるのがおいしそうです。
お菓子にも入れて焼いてもいいかもしれません。
冷蔵庫保管でかなり保つようです。(1年くらい??)
でもその前に食べきってしまいそうです。
さいごに
今回は、生のあんずについてお伝えしました。
甘酸っぱさがたまらない、おいしい果物です。
ドライフルーツやジャムの既製品も豊富でおいしいものが多いです。
海外でも多く作られ、輸入されています。
ジャムは豚肉や鶏肉料理にも使えるので、生で食べられる時期は短いですが、食品としてはお付き合いの長い果物だと思います。
手に入れたらぜひ作ってみてください(^^)/。
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