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アカサバ(ハチビキ)はおいしい魚!身は赤いけど白身魚!見つけたらラッキー!
(2021年3月23日・7月21日更新)
今回は「アカサバ」についてお伝えします。
「ハチビキ(葉血引)」が正式な和名ですが、関東では「アカサバ」と呼ばれています。
見た目が、青魚の「サバ(鯖)」に似ているからだと思われます。
初めて見るとびっくりするくらい身が赤いので、関東では昔から人気がありませんでした。
でも食べてみるととてもおいしい魚ですよ(^^)/。
アカサバ(ハチビキ)は体も身も赤い魚!
全身が真っ赤のお魚です。
身も真っ赤(赤黒い)なんですよ。
すっきりとした細身です。
こういう体型が、関東で「アカサバ」(赤鯖)と呼ばれるゆえんだと思います。
赤い鯖、ということです。
しかし、この魚はサバの仲間ではなく、スズキの仲間です。
正式な名前は「ハチビキ(葉血引)」です。
アカサバという呼び名は、関東だけのようです。
私はこれを都内で買ったので、売り場は「アカサバ」と書いてありました。
体長は50センチから70センチくらいです。
中の身も真っ赤で、関東では昔から嫌われてしまっていました。
今でも抵抗がある人が多く、関東では安く取引されています。
しかし「ほんとは美味しい」ということが広まりつつあり、若干お値段は上がりつつあるようです。
赤い魚は、南のほうで穫れることが多いのですが、この魚も九州や四国など、西日本ではよく食べられています。
なので、西日本では「ハチビキ」(=アカサバ)は人気のある魚となります。
アカサバ=ハチビキは、見た目は赤身だけど「白身魚」である!
アカサバは、身も真っ赤です。
しかし、「白身魚」とされています。
これは、白身か赤身かを判断する基準が、筋肉に含まれるミオグロビンやヘモグロビンの含有量によるものだそうで、
このアカサバは赤身といえるほどのミオグロビンやヘモグロビンが無いので、「白身魚」になります。
マグロやカツオを焼いても茶色くなりますが、アカサバは焼くと白くなります。
このことからも、アカサバは「白身魚」となるのです。
アカサバの旬はいつ?主な産地は?
アカサバの旬は、あまりよく分かっていません。
アカサバ専門で漁をされるわけではなく、水揚げがあれば流通するような、どちらかというとマイナーな魚です。
旬は、秋から春、という人もいれば、冬から夏、という説もあります。
むしろ、鮮度がよければ、いつでもおいしいのかもしれません。
あとは、大きさが重要だと思います。
大きければ大きいほど、おいしいとされています。
旬というよりも、できるだけ大きい個体の切り身や刺身が手に入るとラッキーだと思います。
南や西など温かい海でよく獲れ、消費される魚です。
主な産地は長崎県や静岡県などです。
関東には、まれに入荷します。
伊豆諸島では穫れるお魚です。
アカサバのおいしい食べ方は?
アカサバは、刺身がおいしいと思います。
皮を残し、熱湯をかけて霜をふらせて刺身にするのが好まれています。
皮と身の間に、おいしい脂があるからです。
皮をひいても、うまく身に脂が残ればおいしく食べられると思います。
サクを買ってきて、刺身用に切りました。
(写真をフラッシュありとフラッシュ無しで撮影しました。)
身が、赤いことがわかります。
一見、カツオのようにも見えますが、
厳密には、カツオやマグロとはまた違った、独特の赤い色だな、と個人的には思いました。
味は、非常においしいです。
ファンが増えつつあるのも分かります。
カツオのような少し固めの食感で、アジなどに近い味もするような、うま味がしっかりとある、おいしい魚です。
脂がおいしいので、できるだけ皮がついているのが食べられるといいですね。
他には、塩焼きやバター焼きがおすすめです。
あまり身が縮みません。
加熱すれば、「おいしい白身魚料理」に変身します。
個体が小さいと脂のノリが若干足りないかもしれません。
できるだけ大きい個体の切り身だとラッキーだと思います。
パサつかないで食べたい場合は、バター焼きやポワレ、フライがおいしいでしょう。
オリーブオイルをたくさん使う料理、アヒージョやカルパッチョ、トマト煮もおいしいそうですよ。
アラはいいダシがでます。
味噌汁にするとおいしいです。
さいごに
今回は、関東では「アカサバ」と呼ばれている「ハチビキ」についてお伝えしました。
関東のお店で「アカサバ」と書いてあるお魚を買った方に向けて、「アカサバ」という名前メインで書きました。
マグロでもない、カツオでもない、独特の真っ赤な色をした切り身や刺身を見たら、びっくりして食べる気が起きないかもしれませんが、実際はとてもおいしい魚です。
機会があればぜひ食べてみてください(^^)/。
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