目次
【閲覧注意】鯛のお口の中にいる「タイノエ」!寄生虫だけど人間には無害な生き物!
鯛の頭をお吸い物や鯛めしに使う方も多いと思います。
たいていは魚屋さんのほうで気づいて取り除いてくれてるはずですが、
釣りのおすそ分けで頂くとか、鯛をまるごと1匹買ってから調理する場合に、たまに出会ってしまう生き物がいます。
それが「タイノエ」です。
今回は「タイノエ」についてお伝えします。
(※ここからは虫が苦手な方は閲覧注意または閲覧中止をおすすめしますm(_ _)m)。
鯛の口の中にいることがある「タイノエ」(鯛の餌)は鯛の口に住んでいる虫!
「タイノエ」は、真鯛の口の中にいることがある生き物です。
すべての真鯛の口の中にいるわけでもありません。
鯛の頭の中(口の中)に、こんな虫がペアで入ってることがあります。
鯛の中に寄生している生き物なのです。
鯛の口の中に棲息して、鯛の体液を吸って生きていると言われています。
ダンゴムシやオオグソクムシのような姿をしていますよね。
タイノエもダンゴムシなどと同じ「甲殻亜門軟甲綱等脚目」に属してるそうです(難しい(^o^;))。
大きい方がメスで、小さいほうがオスになります。
鯛を扱っていて、これを見つけるとかなりビックリするし、怖いと思います。
しかし、この生き物がいるからといって、その鯛が食べられない、食べてはいけない、というわけではありませんので安心してください。
体液を吸うと言われていることから、タイノエのいる鯛は痩せている、という人もいますが、
私はあまり気にせずその鯛を食べてしまっています。
私はさすがに「タイノエ」は食べません。
でも、食べること自体に危険はありません。
タイノエを食する地方もあるそうですよ。
タイノエはオスメスペアでいる!江戸時代には縁起物として扱われていた!!
タイノエは、 江戸時代には縁起物とされていました。
「鯛の九つ道具」というものがあります。
鯛には9つの「道具」(骨などのこと)があり、それを見つけるとラッキー、というものです。
その9つめに当たるのが「タイノエ」ペアーさんなんです。
「夫婦」ペアでいることがほとんどなので、夫婦円満や子孫繁栄などのシンボルとしてとらえられていたようです。
「鯛の福玉」といい、見つけるとかなりラッキーとされました。
私は、この虫を見ることにはあまり抵抗はなく、ダイオウグソクムシブームのあたりから「かわいい」とすら思えるようになりました。
「風の谷のナウシカ」の王蟲にも見慣れてますから、大丈夫でした(^^)/。
なので、私も鯛の口の中にこれを見つけると「ラッキー!!!」と思うようにしています。
モノは受け取りようですね(^^)。
タイノエはどうやって鯛の口のなかに棲むようになるのか?
閲覧注意なのですが、私が出会ったタイノエペアのメスのお腹はパンパンでした。
この中に、おびただしい数の卵が入っていました。
タイノエは、卵をお腹にかかえ、孵化するまで育てます。
孵化して幼生期になったタイノエ(マンカ幼生)は水中に泳ぎ出て、宿主を探します。
小さい宿主(鯛)に寄生し、鯛とともに成長していくと考えられています。
タイノエは性転換する生き物です。
めでたく鯛の口の中に入るとまず「オス」として生活します。
その後他に個体がいない等、条件が揃えばメスへ性転換します。
そして、後から来た仲間がオスとして、先住していたメスとペアになります。
だから、メスのほうが大きいそうです。
(以上参照させていただいたサイト:『あなたの知らない○○ワールド第7回 ウオノエの世界 ~カワイイ顔して、魚に寄生する甲殻類』)
夫婦仲良く?かどうかはわかりませんが、
自分たちの子孫を残していくミッションを一緒に果たしていく「ペア」として存在しているんですね。
小さい時に水中に飛び出して棲家である鯛を見つけて入っていきますから、
鯛の中に3匹いることもけっこうあるそうですよ。
鯛の口の中にデン!といますから、鯛自身のことを考えるとかなり邪魔に感じてるのではないかと思いますが、どうなんでしょうかね(^o^;)。
さいごに
今回は、真鯛の中に住んでいる「タイノエ」という生き物についてお伝えしました。
出会ってしまう頻度はけっこう高く、釣りをしている人なら知っている方が多いと思います。
これが居たからといって、鯛に毒素が回ってる、ということもないし、タイノエそのものもトゲとか毒もなく、非常におとなしい生き物だと思います。
苦手な方は見るのも辛いかもしれませんが、鯛そのものは気にせずに食べて大丈夫ですよ!!
★