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【魚】サワラ(鰆)がおいしいのは春だけではない!サワラはどんな魚?旬はいつ?
サワラは、名前だけでも聞いたことがある人が多いと思います。
サワラは「鰆」と書きます。
魚へんに春です。
俳句でも、春の季語となっています。
確かに、春はサワラの旬なのですが、寒い時期もおいしいんですよ。
今回は「サワラ」(鰆)についてお伝えします。
サワラはどんな魚?サワラは出世魚!
サワラは、このように細長い魚です。
狭い腹と書いて「狭腹」(サハラ)から、「サワラ」に転じたらしいです。
お腹が狭いということですね。
確かにスラッとしたスタイルをしています。
体長は1m前後にまでなります。
1m級だと、3年以上は生きている個体です。
この魚は出世魚で、これの一段階小さい魚を「サゴチ」と呼びます(関東)。
関西では「サゴシ」→「ヤナギ」ときて、サワラになります。
この「サゴシ」は狭い腰「狭腰」(サゴシ)から来ています。
(「ヤナギ」も、きっと美人の腰のことを指す「柳腰」から来てるのではないかと個人的に思います。)
腹や腰がシュッとしている、という、体型からくる名前の由来ですね。
スズキ目サバ亜目サバ科サワラ属の魚です。
サバ科なので、サバの仲間です。
サワラには他にも近縁種(ヒラサワラ、カマスザワラ、ヨコジマサワラなど)がおり、
これらとの差別化のために「本サワラ」という呼称が使われることがあります。
ちなみに、一般のスーパーでは、上記の近縁種もひっくるめて「サワラ」という名目で切り身を売っているらしいです。
サワラ(鰆)の主な産地は?
サワラは、北海道南部から本州、四国、九州まで、国内では分布しています。
朝鮮半島、東シナ海まで、東アジアに広く分布している魚です。
そのため、日本だけでなく、韓国や中国、台湾でもよく扱われています。
日本国内の現在の主な産地は、福井県、石川県、京都府、島根県、長崎県です。
日本海側が多いですね。
昔は、西日本に多かった魚で、特に岡山県では昔から好まれて使われています。
岡山県は今はおもな産地ではありませんが、消費は多いのでしょう。
サワラ(鰆)の旬はいつ?春だけではない?
魚へんに「春」と書きますから、春が旬なんだろうと思いますよね。
確かに、サワラの旬は春です。
俳句でも春の季語となっているのです。
昔、高知や和歌山、岡山などで古くから漁期だったのが春です。
よく獲れるから「旬」とされました。
この地域では、真子(たまご)や白子も含めて賞味します。
なので、3月から5月が旬とされているのです。
いっぽう、関東では真子や白子よりも、サワラの身そのものを賞味します。
身に脂が乗り、おいしいのは12月から2月なのです。
「寒ザワラ」(カンザワラ)という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。
サワラは春が旬、とどうしても連想しますから、「寒」という言葉を付け加えて、
「寒ザワラもおいしい」というふうに、現在では広まっています。
要するに、サワラの何を評価するかにより、春か冬なのか、旬が決まっています。
身に脂が乗りおいしいのは冬、よく獲れて真子白子を蓄えていておいしいのが春、になります。
そうすると、サワラの旬は長いですね。
サワラの産卵期は5月から6月です。
この時期直後の、真夏さえ避ければ、サワラはおいしくいただけるようです。
サワラのおいしい食べ方は?
サバの仲間らしく、身そのものはクセがなく味が良いし、料理しやすく食べやすいです。
なので、多様な調理法で活用できる魚です。
サワラは高級になりますが、サゴチですと「惣菜魚」としても使われていると思います。
漬魚としても良く売られているので、「西京漬け」や「みそ漬け」で知っている人も多いでしょう。
このような切り身で買ってくれば、焼いたりするのがおいしいですね。
塩焼き、味噌に漬けて味噌焼き、みりん・酒・しょうゆに漬けてから焼く「幽庵焼き」、照り焼きなどなどです。
焼いても身が柔らかいままです。うまみも感じられますよ。
フライもかなりおいしいです。
天ぷらもいいかもしれません。
ハーブソルトなどをふりかけて、オリーブオイルで焼くようなソテーやポワレもおいしいです。
ムニエルも同様ですね。
皮がおいしいので、皮と身の間もジューシーで旨いです。
サワラは刺身がかなりおいしいです。
いいものに当たったら、刺身で食べるのがおすすめです。
身はとてもやわらかく、しっとりとしており、
上品で淡白な味ですが、旨みもしっかりとあります。
甘みがあり、クセがないです。
刺身にできると最高なお魚ではないでしょうか。
上の項でもあったように、真子(たまご)や白子、内蔵もおいしいそうです。
まだ食べたことがないので、いつか食べてみたいです。
アラがあれば、ぜひ味噌汁や潮汁でどうぞ。
いい出汁が出て、野菜と一緒につくると、とてもいい味噌汁になると思います。
煮付けもおいしいです。
大きめの切り身だったら煮付けにしてみるといいかもしれません。
さいごに
今回は「サワラ」(鰆)についてお伝えしました。
クセがなくて使いやすい、とてもおいしい魚です。
サワラだと少々お高いかもしれませんが、「サゴチ」なら、普段のおかずに使いやすいのではないでしょうか。
【サワラ】漢字が示すように春が旬なのは瀬戸内海周辺の話。関東周辺では「寒ザワラ」の言葉があるように、これから旬を迎えます。ほぼ1年中、市場で目にする魚となりました。現在各地から入荷しており、写真は背が鮮やかな緑青色の千葉県銚子産の釣り物3.9kg。刺身や西京漬け、照り焼きや蒸し物など。 pic.twitter.com/UHTNBJbDbh
— ザ・豊洲市場【公式】 (@toyosu_shijou) November 9, 2020
ぜひいちど食べてみてください(^^)/。
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