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【魚】ハガツオ(歯鰹)はどんな魚?旬はいつ?おいしい食べ方は?(キツネガツオ)
(2021年12月9日・2022年6月12日更新)
今回は「ハガツオ」(歯鰹)についてお伝えします。
カツオに似ていますが、違う種類の魚です。
高級魚ではありませんが、流通が少ない魚です。
刺身ですとおいしいので機会があればぜひ食べてみてください(^^)/。
ハガツオはどんな魚?
ハガツオ(歯鰹)は、サバ科ハガツオ属の魚です。
かなりカツオに似ています。
縦に筋があるのがカツオと違う特徴です。
また、顔が細長いので「キツネガツオ」とも呼ばれます。
以前は「キツネガツオ」が標準和名だったそうですよ。
現在でも、関西や九州、四国では「キツネガツオ」と読んでいる地域があります。
東京や神奈川では「トウサン」「トウザン」とも呼ばれています。
カツオに似ていますが、上記した縦縞や顔つきの違いのほかに、歯が犬歯のように鋭い、ということが挙げられます。
この歯の特徴から、現在では「歯鰹(ハガツオ)」という標準和名となっています。
ハガツオは、熱帯や温帯の海域に生息しています。
あたたかい海にいるんですね。
生息数が少なく、市場に出回るのは、カツオやサバといっしょに漁獲された時です。
獲れたら出回る、というタイプの魚です。
昔は、獲れた産地で消費していた魚です。
地元の人のおかずに使われていました。
「惣菜魚」という存在です。
現在でも惣菜魚として切り身が安く売られているそうです。
しかし、なかなか一般のスーパーでは見かけないですよね(^_^;)。
ハガツオはそんなに高値はつきません。
現在は鮮度がよいまま流通されるので、刺身でも食べられることが増えてきました。
ハガツオの旬はいつ?
ハガツオは回遊魚です。
春から夏にかけては北海道当たりまで北上し、秋になると南へ戻っていきます。
日本の沿岸では初夏から秋にかけて獲れます。
もっとも多く穫れる時期は8月から10月です。
たくさん漁獲される時期と、おいしいとされる時期にずれがあります。
脂が乗っておいしく「旬」と言われるのは、秋から晩秋にかけてです。
この時期に鮮度の良いハガツオに出会えるとかなりラッキーですね(^^)/。
ハガツオの主な産地は?
ハガツオの主な産地は、太平洋側ですと鹿児島県、高知県、和歌山県などです。
東京では千葉県で獲れたハガツオが流通しています。
日本海側では、長崎五島、山口県、鳥取県、福井県などです。
どこも魚がおいしいところですね。
昔はあまり鮮度が良くなく、加熱調理するしかなかったそうです。
しかし現在は流通や扱いに変化があり、鮮度の良いまま流通するようになりました。
そのため、獲れて次の日くらいまでのハガツオなら生食OKになりました。
生食はとてもおいしいので、人気が上がってきています。
魚屋で「刺身用」のハガツオを見つけたらかなり運がいいと思います(^^)。
ぜひ買って食べてみてください。
ハガツオのおいしい食べ方は?
色、見た目、身質、味ともに、カツオとサワラを足して2で割ったような感じです。
カツオのように、刺身やタタキにするとおいしいです。
腹骨をすいたあたりの身はほどよく脂がのっていました。
とても柔らかい身です。
皮をむいた血合いのあたりは数時間で色が変わってしまいます。
できるだけ早く食べたほうがいいです。
そして身もだんだん白っぽくなっていきます。
味も食感も、たしかにサワラとカツオの中間、といった感じでした。
真夏のハガツオでしたので、脂ののりはそこまでではなかったです。
さっぱりとした味わいで、私はかなり好きでした。
上の刺し身は、11月下旬に獲れたハガツオのものです。
さっぱりとしたカツオ、といった味わいでした。
脂の乗りもほどよく、味が良く、とてもおいしかったです。
ハガツオは、関東では昔から煮るか焼くかして消費していました。
しかし、焼くと固くなります。
焼きたい場合は、幽庵焼きがおすすめです。
幽庵焼きは、酒・みりん・しょうゆを同量合わせた下地に、魚の身を半日から1日漬けてから焼く料理です。
カマの塩焼きはおいしかったです。
カマのほうには脂がのっていました。
煮付けはおいしいです。
甘辛でもあっさりめに煮付けます。
煮ることで味を染み込ませるのではなく、ある程度煮たら火を止めて、1時間くらいそのままおいておきます(「鍋止め」といいます)。
そうやって味を染み込ませてから食べるといいですよ。
唐揚げも美味だそうです。生姜醤油に漬けて揚げるのでしょうか。
味を染み込ませて調理するのに向いているようですね。
タタキはかなりおいしかったです。
カツオよりもマイルドな味わいで、うまみもあり、食感もよくおいしいです。
ハガツオの食べ方で私はこれがいちばん好きかもしれません。
「味噌マヨネーズ焼き」に挑戦しました。
これは、表面が焦げてしまい、微妙な感じでした(^_^;)。
しかし、思ったより油っこくない仕上がりでした。
身はさっぱりとしていました。パサツキもさほどありません。
血合いの部分もおいしかったです。
じっくりと味わいたい感じでした。
ご飯に合いました。
上手に焼ければもっとおいしいと思います(^^)/。
現地の人のおかずになっていた「惣菜魚」だけあり、刺身でもタタキでも煮ものでも、ご飯にとても合うような気がします。
生息数が少ないそうですので、多くの流通は望めないですが、機会があればまた食べてみたいです(^^)/。
さいごに
今回は「ハガツオ(歯鰹)」についてお伝えしました。
あまり多く出回らない魚なので、ぜひこの魚の存在を頭の片隅に置いておいて、出会ったら必ず食べておきたいと思ってしまう、おいしいお魚です。
人気があがってきているので、一般へもっと出回ることが期待されます。
とてもおいしい魚ですので、機会があれば食べてみてください(^^)/。
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