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牡蠣(かき)の旬っていつ?おいしい牡蠣を食べられる時期とは?
(2021年11月26日、2023年2月27日更新)
牡蠣は、「r(アール)の付く時期」がいいと聞いたことはありませんか?
September(9月)、October(10月)、
November(11月)、December(12月)、
January(1月)、February(2月)、
March(3月)、April(4月)。
9月から次の年の4月までの8ヶ月の英語表記には「r」がついています。
この時期が旬と言われ、そう思っている方が多いと思います。
牡蠣は「冬に食べる」という認識でいる人も多いでしょう。
でも、これ以外の時期は食べてはいけないのでしょうか?
そもそも、どういった趣旨でこの話がひろまったのでしょうか?
『「r」のつく時期がいいのor悪い』という話について調べてみました。
そして牡蠣は、ほんとうに限られた時期しか食べられないのか、確認したいと思います(^^)。
いつ、どこで、誰が「R」の付く月の話を始めたのか?牡蠣はその時期しか食べてはいけないの?
牡蠣を食べるにあたり、多くの人が気にする「R」の付く時期については、由来はそもそもことわざによるそうです。
「Rの付かない時期には牡蠣を食べるな」ということわざです。
(私は、このことわざを”一周”まわって理解し、「rが付く時期が旬」と理解していました。
こういう風に思っていた方も多いのではないでしょうか。)
このことわざは、200年以上前のフランスで生まれたそうです。
当時は、冷蔵技術がなかったですよね。
(生魚介をあまり食べない印象のヨーロッパですが、牡蠣に関しては、生食のようです。)
そんな中、「r」のつかない、May(5月)、June(6月)、July(7月)、August(8月)に牡蠣を食べたらどうなるでしょうか?
現代でも、飲食店勤務の人は牡蠣を食べない、または食べるな、と言われている人もいるくらいです。
それくらい、「当たると怖い」牡蠣です。
200年前に夏に生の牡蠣を食べたりして、具合が悪くなったり、最悪の場合命を落としてしまった人もいるのではないでしょうか。
なので、フランスでこのような法令が出たのでしょうね。
でも、牡蠣はとてもおいしいですよね。
だからこそ、あれば食べたくなるし、欲しい人がいるなら、売ろうとする人がいるのが世の常です。
なので、こうやって取り締まる必要があったのでしょう。
また5月から8月は、北半球では、牡蠣の産卵時期だそうです。
産卵するのであれば身が細くなり、採ってもおいしくないですね。
そういう意味からも、5月から8月は食べるな、と言われていたのでしょう。
現代では、場合によっては夏に手に入ることもあります。
好きな人なら年中食べているはずです。
実は、日本には「夏が旬」という牡蠣が存在する!
先ほど牡蠣が「夏に手に入る」と書きました。
魚屋や料理店で、夏に生ガキを見たことはありませんか?
「夏が旬」の牡蠣があるのです!(正確には、「食べることが可能になるのが夏、という牡蠣」。)
それは「岩ガキ」です。
そうです。日本には、2種類の牡蠣がいるのです。
いわゆる「r」の付く時期に食べられる牡蠣は「真ガキ」と言います。
そして、「岩ガキ」はその名の通り、夏に、海の岩場に生息しているのを、海女さんたちが採ってくるものを言います。
岩場に生息しており、真ガキよりも、ゴツゴツしています。
そして、真ガキよりも大きいです。
岩ガキも、夏が産卵時期ではあるのですが、「せーの!」でみんなでいっせいに産卵はしません。
産卵時期にばらつきがあるので、順番に産卵前のいちばん太った状態で採集できるそうです。
採ってくるのは、海女さんや海士さんの仕事に頼ることしか、まだまだできません。
冬の海は寒くてあまりにも危険です。なので、岩ガキ漁は、冬場は「禁漁期」になります。
現在では、隠岐諸島(島根県)などの日本海側で養殖にも成功して販売されており、楽天などの通販でも手に入るようです。
しかし、まだまだ普通のスーパーでは見かけることは少ないです。
岩ガキに出会えたら、ファンなら「ラッキー」でしょうね。
さいごに
今回は、牡蠣に関することわざから、実際の食べられる時期を検証してみました。
結論は「一年中食べることは可能」でした。
秋から春にかけて出回る真牡蠣。
そして岩ガキは夏に手に入りやすいです。
夏の岩ガキは、ぷりぷりとしていて、非常にクリーミーです。
夏の岩ガキを楽しみにしている人も多いです。
冬の真ガキは、味わい深く、上品で、加熱調理にもぴったり。鍋物やフライにも最高!ですね。
「夏の岩ガキ」はまだまだ認知度が低いそうです。
養殖もされているようですし、もっと広まって、みなさんがさらに夏にも牡蠣を楽しめるようになるといいなと思います(^^)/。
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