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コショウダイはどんな魚?旬はいつ?おいしい食べ方は?
(2020年8月30日・2021年3月7日・5月5日更新)
コショウダイは真鯛ほど見かけない魚かもしれませんが、もし出会ったらぜひ食べてみていただきたい魚です。
柄に特徴がありますが、味はクセがなくおいしいですよ。
今回は「コショウダイ」についてお伝えします。
コショウダイはイサキの仲間!西日本で多くみられる魚!
スズキ目スズキ亜目イサキ科コショウダイ属の魚です。
なので、タイの仲間ではなく、イサキの仲間です。
体長60センチほどにまで成長する魚です。
上の写真は、まだ若魚で、25センチくらいでした。
体の上のほうから、黒い帯の模様があります。
その帯の背のほうには、黒い斑点が無数にあり、目立った特徴となっています。
黒い斑点は尾びれまで続いています。
まるでコショウをふりかけたようなので、コショウダイと呼ばれているそうです(諸説あります)。
暖かい海に居る魚です。
主に西日本で消費されてきましたが、最近は関東にも出回ってきています。
多く獲れて、かなり安くなっている地域もあります。
私が買った25センチくらいのコショウダイも、かなり安かったです。
いい魚が安いのはうれしいですが、コショウダイはもうちょっと価値があってもいいかもと思います。
この魚は、大きいと寄生虫がいる確率が高くなります。
こちらは体長50センチはあった、大きめのコショウダイです。
模様はだいぶ薄れてしまっています。
コショウダイは歩留まりがよくコスパがいい魚!!
現状は安く取引されているコショウダイですが、歩留まりがよく、料理もしやすい、使いやすい魚です。
大きい場合、ウロコが固いので、捌くとなるとちょっと大変かもしれません。
包丁を使う「すき引き」のほうがいいみたいですが、小さい個体ならば、普通にウロコ取りで大丈夫です。
大きい容器があれば、水を張ってその中でウロコ取りで魚のウロコを取ると、飛び散らないです。
魚がまるごと入る容器がない場合は、流しの中で流水のもとでウロコを取ると、完全ではないですが、飛び散りにくいです。
余談ですが、自分で買ったコショウダイを見ていて気づいたのですが、胸ビレはこんな風に分かれていました。
コショウダイの旬はいつ?おいしい食べ方は?
旬は春から夏という人もいれば、晩秋から初春という説もあります。
産卵期は5月から7月の夏の間なので、それを避けた時期に、手に入ればたいていはおいしいと思います。
私は、秋のはじめと、真冬の2月、そして4月の下旬に手に入れて食べましたが、どちらもおいしかったです(^^)/。
刺身がとてもおいしいです。赤っぽい模様の「血合い」のところに旨みがあります。
サクで売っていたら、ぜひ買ってみてください。
サクの状態だと、見た目は鯛によく似ています。
他には、ムニエルやフライもおいしいと思います。
油との相性がいいので、バター焼・オリーブオイル焼など、洋風メニューにも使えます。
塩焼もおすすめです。
ジューシーで、旨味もあり、味もよく、かなりおいしい魚だと改めて思いました。
コショウダイは、焼き魚にはピッタリかもしれません。
もしアラがあれば、みそ汁か潮汁にして食べるのもおすすめです。
とてもいいダシが出ます。
アラを湯がいて身だけとり、ポン酢しょうゆで食べるのもおいしかったです。
なので、潮汁や鍋物もいいのかもしれないです。
他に、アラの頭の部分を、甘辛く煮て食べるとおいしいので、煮魚もいいと思います(^^)/。
さいごに
今回は「コショウダイ」についてお伝えしました。
名前に「タイ」とついてますが、イサキ科の魚になります。
価格は鯛ほど高くはなく、切り身になっていれば扱いやすくおいしい魚です。
九州では、普通に切り身がスーパーで売られている地域もあるそうです。
関東でも徐々に見かけるようになっていますよ。
★関連:ヘダイ(平鯛)はどんな魚?旬はいつ?おいしい食べ方は?
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