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牡蠣(かき)の旬っていつ?おいしい牡蠣を食べられる時期とは?
牡蠣(かき)、好きですか?
牡蠣は、「r(アール)の付く時期」がいいと聞いたことはありませんか?
September(9月)、October(10月)、November(11月)、December(12月)、January(1月)、February(2月)、March(3月)、April(4月)。
9月から次の年の4月までの8ヶ月の英語表記には「r」がついています。
この時期が旬と言われたり、この時期を避けろ、と言われていたり。
牡蠣は「冬に食べる」という認識でいる人も多いでしょう。
でも、これ以外の時期は食べてはいけないのでしょうか?
そもそも、どういった趣旨でこの話がひろまったのでしょうか?
”「r」のつく時期がいい”、”悪い”という話をもう少し掘り下げます。
そして、牡蠣は、ほんとうに限られた時期しか食べられないのか、検証してみたいと思います!
いつ、どこで、誰が「R」の付く月の話を始めたのか?牡蠣はその時期しか食べてはいけないの?
(牡蠣の養殖の風景)
「R」の付く時期に関しては、「ことわざ」によるそうです。
「Rの付かない時期には牡蠣を食べるな」ということわざです。
(私は、このことわざを”一周”まわって理解し、「rが付く時期が旬」と理解していました。
こういう風に思っていた方も多いのではないでしょうか。)
このことわざは、200年以上前のフランスで生まれたそうです。
当時は、冷蔵技術がなかったですよね。
(生魚介をあまり食べない印象のヨーロッパですが、牡蠣に関しては、生食のようです。)
そんな中、「r」のつかない、May(5月)、June(6月)、July(7月)、August(8月)に牡蠣を食べたらどうなるでしょうか?
現代でも、飲食店勤務の人は牡蠣を食べない、または食べるな、と言われている人もいるくらいです。
それくらい、「当たると怖い」牡蠣です。
200年前に食べたりしたら、死んでしまった人もいるのではないでしょうか。
なので、フランスでこのような法令が出たのでしょうね。
でも、牡蠣は、とてもおいしいですよね。
だからこそ、あれば食べたくなるし、欲しい人がいるなら、売ろうとする人がいるのが、世の常です。
なので、こうやって、取り締まる必要があったのでしょうね。
また、5月から8月は、北半球では、牡蠣の産卵時期だそうです。
産卵するのであれば身が細くなり、採っても、おいしくないですね。
そういう意味からも、5月から8月は食べるな、と言われていたのでしょう。
現代では、「食べてはいけない」という法律のようなものは、ないはずです。
場合によっては、夏に手に入ることもあり、好きな人なら年中食べているはずです。
実は、日本には「夏が旬」という牡蠣が存在する!
先ほど「夏に手に入る」と書きました。
魚屋や、料理店で、夏に生ガキを見たことはありませんか?
「夏が旬」の牡蠣があるのです!(正確には、「食べることが可能になるのが夏、という牡蠣」。)
それは「岩ガキ」です。
そうです。日本には、2種類の牡蠣がいるのです。
いわゆる「r」の付く時期に食べられる牡蠣は「真ガキ」と言います。
そして、「岩ガキ」はその名の通り、夏に、海の岩場に生息しているのを、海女さんたちが採ってくるものを言います。
岩場に生息しており、真ガキよりも、ゴツゴツしています。
そして、真ガキよりも大きいです。
岩ガキも、夏が産卵時期ではあるのですが、「せーのっ!」でみんなでいっせいに産卵はしません。
産卵時期にばらつきがあるので、順番に産卵前のいちばん太った状態で採集できるそうです。
採ってくるのは、海女さんや海士さんの仕事に頼ることしか、まだまだできません。
冬の海は寒くてあまりにも危険です。なので、岩ガキ漁は、冬場は「禁漁期」になります。
現在では、隠岐諸島(島根県)などの日本海側で養殖にも成功して販売されており、楽天などの通販でも手に入るようです。
しかし、まだまだ普通のスーパーでは見かけることは少ないです。
岩ガキに出会えたら、ファンなら「ラッキー」でしょうね。
さいごに
今回は、牡蠣に関することわざから、実際の食べられる時期を検証してみました。
結論は、「一年中、OK」でした。
調べてみて、初めて、岩ガキは「夏に手に入りやすい」ということを知りました。
夏の岩ガキは、ぷりぷりとしていて、非常にクリーミーです。
キリっと冷やした酒やシャンパンにいいですよね!
冬の真ガキは、味わい深く、上品で、加熱調理にもぴったり。鍋物やフライにも最高!ですね。
「夏の岩ガキ」はまだまだ認知度が低いそうです。
養殖もされているようですし、もっと広まって、みなさんが夏にも牡蠣を楽しめるようになるといいと思います。
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