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和製グレープフルーツ!美生柑(みしょうかん)!旬は?どうやって食べる?
美生柑(みしょうかん)
を知っていますか?
またの名を河内晩柑(かわちばんかん)と言います。
「ジューシーオレンジ」というのも同じかんきつです。
いずれかの名前で、お店で見たことがあるのではないでしょうか。
どれも種は同じです。
どんなかんきつなのでしょうか?
今回は「美生柑」について、お伝えします。
美生柑=河内晩柑!なんで名前がいくつもあるの?
「美生柑(みしょうかん)」
という名前で見かけることの方が多いような気がしますが、種類の名前としては、「河内晩柑(かわちばんかん)」です。
美生柑は、主要生産地である、愛媛県愛南町のマルエム青果がとった登録商標であるため、マルエム青果産ではない産地の河内晩柑は、美生柑と名乗れないそうです。
愛南町は、以前「御庄(みしょう)町」といったので、その音から、この美生柑という名前がつきました。
そうすると、美生柑といって販売されているものは、全て、愛南町のマルエム青果からきたことが分かります。
他の産地からは、「河内晩柑」とか、「ジューシーオレンジ」という名で売られます。
なんだか消費者側からすると、名前が複数あるのはややこしいなあ、と思いますが(;^_^A。
今後、美生柑、河内晩柑、ジューシーオレンジ、を見たら、どれも同じ種なんだな、と思ってください。
河内晩柑(美生柑)の歴史
河内晩柑は、大正の終わりごろに発見された種です。
熊本市の河内町の西村さんという方の庭にて発見されました。
いつのまにか発生していたらしいです。
こういう事例を、「偶発実生(ぐうはつみしょう)」といいます。
人間が意図して交配させたのではなく、親がどの種かわからないまま、いつのまにか交配して、親より優れた種が生まれてくることらしいです。
ただ、文旦の流れをくむのではないか、と言われています。
たしかに、苦みは文旦にそっくりです。
(以前、「はるか」をご紹介しましたが、これもある家庭のお庭に、いつのまにかできていた新しい品種でした。
果物にはけっこう多いケースのようです。面白いですね。)
河内晩柑の旬はいつ?他のかんきつでは見られない「珍百景」も?!
さて、旬はいつ?ということですが、このかんきつの「旬」というのもまた面白いのです。
出荷され、店頭で買うことができるのは、だいたい早くて3月下旬から、終わりは7月上旬くらい、と、春の終わりから初夏にかけて、になります。
ほかのかんきつが終わるころに遅く実るから、「晩柑」、というらしいです。
他のかんきつはほぼ4月には終わってしまうので、夏の始めまで残るかんきつはこの美生柑くらいです。
この販売される時期もユニークなのですが、実る時期もユニークなのです。
なんと、このかんきつは木の上に1年以上くっついているらしいのです!
花が咲くのが5月。そこから、12ヶ月から15ヶ月、木についていることができるので、木の上で実らせて完熟させてしまうそうです。
そうなると、越冬するのですが、年を越して、次の花が咲いて、新しく実るころに、1年先輩の大きな実もくっついている、という、他のかんきつでは見られない光景になるのです。
これはかなりユニークではないでしょうか。
美生柑のお味は?どうやって食べるのがいい?
見た目もグレープフルーツっぽくないですか?
色が特に似ています。形が独特なので、(少しだけ上のほうが細い形状)見慣れるとすぐわかるようになりますよ。
2つに切ると、こんな感じです。
もうスプーンですくって食べる、という感じですね。
外皮は固くはないので、すこしナイフで切れ目を入れれば、手でむいて食べられます。
内側の薄い皮は食べないほうがいいでしょう。
なので、上の写真のように切って、スプーンですくうか、「スマイルカット」に切って、薄皮を取り除きながら食べるのがおすすめです。
かなりジューシーで、果汁がしたたり落ちますので、おいしいですが、そこがちょっと大変かもしれません。
逆に、絞って飲むのもおすすめです。
文旦の流れをくむ、さわやかな苦みと、ジューシーさは、初夏にはレモネードみたいにしていただくのもいいかもしれませんね。ジャムにもいいそうですよ。
さいごに
今回は、かんきつ類のなかでは、旬も生態もユニークな、河内晩柑(美生柑、ジューシーフルーツ)についてお伝えしました。
文旦ほど大きくはないですが、食べやすく、ジューシーなので、初夏まで楽しめるのはありがたいですね。
甘いかんきつが苦手な方にもおすすめです!
名前が複数あってややこしいですが、ここで覚えてもらえれば、あとは安心して7月まで楽しんでいただけると思います(^^)!
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