おいしい「黒大奴(くろやっこ)」!静岡県島田市の日本三奇祭「帯祭り」から!

目次

静岡県島田市のおいしいお菓子「黒大奴(くろやっこ)」!三奇祭の「帯祭り」から!

静岡県島田市にある老舗「清水屋」さんの銘菓、「黒大奴(くろやっこ)」をご存知ですか?

「日本三奇祭」のひとつとして有名な「帯祭り」に登場する、「大奴」(おおやっこ)をイメージしたお菓子です。

(写真引用元:島田市ホームページ

上の写真の、立派なもみあげの、「大奴」さんです。

いったい、どんなお菓子なんでしょうか…?

今回は、静岡県島田市で明治時代から作られている「黒大奴(くろやっこ)」について、お伝えします!

黒大奴のモデルとなった、「帯祭り」の大奴さんとは?

まず、「奴(やっこ)さん」が何か、確認しましょう。

このような、凧を見たことありますよね?「やっこだこ」と言います。

折り紙で、上のような「やっこさん」を作ったことはありませんか?

 

「やっこ(奴)さん」、とは、下僕、召使い、のことです。

江戸時代、武家の召使として仕えた男性のことを言います。

大名行列では先頭の槍持ちを務めたりしていました。

 

この奴さんが、女性の帯を太刀に掛けて練り歩く。

3年に1度の珍しいお祭りが、静岡県島田市の「帯祭り」と言われるものです。

(写真引用元:大井神社公式サイトよりhttp://www.ooijinjya.org/obimatsuri)

その昔、島田にお嫁入した女性は、大井神社参拝のあと、近隣に帯をお披露目しないといけなかったそうです。

それが広域にわたるため大変だったところを、当時の神社のおみこし行列の奴さんたちが引き受けて、太刀に掛けて練り歩き始めたのが最初です。

動画でみるとわかるのですが、現在は、大きなもみあげの奴さんの恰好をした中年以上の男性が、立派な帯を両脇に掛け、独特な振り付けで練り歩く、ユニークなお祭りとなっています。かなり面白いです。

(ただし、振り付けには厳格な所作の決まり事があり、静岡県の無形文化財にもなっているそうです。)

やっこさんなので、ふんどし姿です。

そのため後ろ姿は、おしりが見えてしまってます。

立派な帯とのギャップがコミカルにも見えます。

 

この大奴さんのイメージを持って作られたのが、お菓子の「黒大奴」になります。

 

黒大奴はどんなお菓子?

黒大奴は、羊羹でコーティングされています。

(写真は清水屋さんHPより)

 

黒々と、つやのある、独特な風貌をしています。

中は、高級なこしあんのかたまりになります。

この、羊羹が昆布入りなのです。

しかし、昆布の味や風味が強く出てくることはなく、そこはかとなく香りがする感じです。

あの、ゴツイ奴さんたちをイメージした割には、大きさもさほど大きくなく、むしろ可愛らしく、上品でおいしい仕上がりになっています。

 

明治時代から作られており、清水屋さんではずっと人気のお菓子だそうです。

お取り寄せもできますが、いつかこのお祭りを見た後に買って食べてみたいですね!

 

さいごに

今回は、静岡県島田市の、3年に1度の奇祭「帯祭り」の大奴にちなんだという、「黒大奴」(くろやっこ)をご紹介しました。

まず、この「帯祭り」そのものが独特で、コミカルで、インパクトが強く、見入ってしまうお祭りでした。

とても魅力のある行列です。

 

この大奴さんたちにインスパイアされたお菓子が、明治時代からの名物である、というのも面白いです。

小さくてかわいいあんこ玉に、テリテリの羊羹をコーティング。

このお菓子の成り立ち自体も、珍しいと思います。一見、「なんだろう?」と思います。

 

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今回はお土産でごちそうになるほうでしたが、いつか島田の帯祭りを見て、このお菓子を買って、みやげ話に花を咲かせてみたいなあ、と思うのでした。

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