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【貝】アオヤギ(青柳)は春が食べごろ!年に1度は食べたい貝!!
(2021年10月6日更新)
今回は貝類の「アオヤギ(青柳)」についてお伝えします。
あさりと同じ時期に出回っている貝です。
現在ではアオヤギは高級魚介になっています。
二枚貝の状態で出回ることは滅多になく、開いてきれいに処理されて売られていることが多いです。
味わいの深い、春らしいおいしい貝ですよ(^^)/。
アオヤギはバカガイの身をきれいに処理して販売しているものの名称!
「アオヤギ」で検索すると、「バカガイ」が出てきます。
アオヤギ=バカガイなのか、というと、厳密にはそうではないようです。
いったい、どういうことなのでしょうか?
バカガイは、上の動画のような、二枚貝です。
あさりに似てますね。
大きさは、はまぐりくらいです。
関東では捕れる時期・場所も、あさりやはまぐりと同じ春です。
若干、あさりより沖の方にいるようです。
アオヤギは、スーパーでは、むき身が透明のトレーに載って販売されています。
こんなのを見たことがありませんか?
もっと、きれいに並べてたり、もっとひとつひとつが大きかったりしますが…。
バカガイの貝殻と貝柱を取り除き、きれいに処理したものを「アオヤギ」と名付けて販売しています。
なので、バカガイ=アオヤギとは言えないのです。
アオヤギ(青柳)となぜ呼ばれるようになったのか?
バカガイは、日本人とのかかわりがあまりにも深いです。
なので、なぜ「バカガイ」と呼ばれるのか諸説があり、結局どれが正解なのかわかりません。
・居場所をよく変えるから、場替(ばか)えで、バカガイ。
・貝から出ているものが、デロンと舌を出しているようで、おバカみたいだから、バカガイ。
・馬鹿みたいに捕れたから、バカガイ。
・割れやすいから、破家(ばか)貝でバカガイ。
どれも、バカガイの特質を表しています。
個人的に「破家」には無理があるなと思いますが(^_^;)、諸説紛々となっています。
さて、ここまでは「バカガイ」の名前についてでした。
アオヤギは、なぜアオヤギと呼ばれるようになったのか。
バカガイは江戸時代にはすでによく食べられていました。
江戸の寿司職人が、これを寿司で提供しようとしました。
しかし、お客様に「馬鹿」とついた貝の名前で提供するわけにいかない。
そこで、バカガイの集積地であった、千葉の「青柳」という地名を、バカガイのむき身に採用したそうです。
「青柳」って、いかにもインディゴブルーの街、江戸にピッタリな感じですものね(^^)。
非常にオシャレなネーミングだし、職人さんはいいセンスしてます。
バカガイ/アオヤギのおいしい食べ方は?
バカガイから、大小の貝柱(バカガイは2個の貝柱がある)を取り除き、残りの軟体をむき身として集め、アオヤギと称して販売されます。
上にあげた写真のように、関東で売られるものは赤いのが多いです。
貝柱(「小柱」と称されて販売)は、かき揚げや、蕎麦の上にちらしたり、とこれまた江戸っぽい、粋なおしゃれな使われ方をしています。
味も、さっぱりとしてさわやかです。
刺身がいちばん簡単だしおすすめです。
売られているものを、そのまま食べればいいだけなのでカンタンです。
独特の芳香と言いたいくらいの香りと、淡白な中にも複雑な味わいがします。
一口食べると、ものすごくいろんな味のしてくる貝だな、と思います。
醤油をつけなくてもおいしかったりします。味わいたいなら、まず何もつけないのもおすすめです。
(春の貝は、それぞれ個性が強烈で、どれ一つとして同じ味がしないので面白いです。)
春野菜と食べる、酢味噌を使った「ぬた」もおいしいと思います。
シンプルな料理がおすすめです。
さいごに
今回は、貝類の「アオヤギ」についてお伝えしました。
バカガイの殻と貝柱を取り除いた「むき身」の名称が「アオヤギ」です。
バカガイという語感と、青柳という語感のギャップが非常に面白いです。
バカガイという名前ですが、非常に繊細で淡白で、でも複雑で濃厚な味わいをもつ貝です。
むしろ、「青柳」を正式名称にしたほうがいいのでは?と思うくらいです。
(※アオヤギの、身もついたものが↑こちらです。「ハタキ」とも呼ばれます。)
アオヤギは、1年じゅう食べることが可能ですが、やはり春がいちばんおいしいです。
アサリやハマグリとともに「春の味覚」としておすすめです(^^)/。
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