目次
ムール貝(ムラサキイガイ)の旬はいつ?日本の産地はどこ?おいしい食べ方は?
(2020年11月12日・2021年6月20日更新)
「ムール貝」は、昔は「カラス貝」「ムラサキ貝」とか言っていたような気がします。
(実は全くの別種だそう。)
黒くて独特の形をしている、ひと目みたら忘れられない貝です。
今回は「ムール貝」についてお伝えします。
「ムール貝」はヨーロッパから来た貝!
「ムール貝」はイガイ科イガイ属の貝です。
現在日本国内で、スーパーなどで手に入る「ムール貝」は「ムラサキイガイ」のことがほとんどです。
ムール貝の原産はヨーロッパです。
地中海沿岸地域にもともと生息している貝です。
船底にくっついたり、船の「バラスト水」に幼生が紛れ込んで、世界中に広まったそうです。
日本では1932年に初めて神戸港にて発見されました。
そして、1950年代までに全国に広まってしまったそうです。
なかなか「駆除」は難しく、生態系に入ってしまっている現状です。
ムール貝の日本の産地は?貝毒については?
ムール貝の分布は日本各地に広まっています。
広島県や宮城県、愛知県など、カキの養殖が盛んな地域で、カキ養殖の副産物としても生産され、出荷されています。
養殖カキに、小さいムール貝がくっついていることはよくあります。
ムール貝を海岸で見つけることがあるかもしれません。
しかし、貝毒を溜めやすい貝なので、海で見つけても食べないほうがいいです。
カキ養殖の副産物的なものや養殖ものなど、お店で売られているものは、水質検査や管理が行き届いています。
お店で売られているムール貝を食べるのがおすすめです。
ムール貝の旬はいつ?(日本国内)
ムール貝はほとんどが養殖ものなので、産地によって「旬」が違います。
広島ですと6月から9月。
宮城県唐桑では7月から9月。
宮城県気仙沼ですと9月から10月。
愛知県は3月から9月。
ちなみに、ムール貝の本場はフランスと言われていますが、フランスでは7月に漁が解禁され、12月まで続くそうです。
こう見ると、9月がいちばん出回っているのかな、と思いますが、実際はどうなのでしょう。
冬でも出荷している地域もあり、通年入手可能、という説もあります。
ムール貝は砂抜きがいらない!?料理前の下処理の方法は?
ムール貝はアサリとは違い、壁や岩にはりついて生息しているので、砂を吸っていません。
なので、砂抜きは必要ありません。
下処理は、「貝の表面をきれいにすること」のみです。
水道水を流しながら、たわしで表面の汚れをこすり落とします。
そして、毛のような「足糸」がついてますので、それもできるだけ取り除きます。
足糸は、完ぺきにとれないといけないわけではありません。
食べながら取り除くのでも大丈夫です。
おいしい食べ方は?
(中身はこんな感じです↑※加熱後)
・酒蒸し/ワイン蒸し
・パエリアの具
・パスタの具
・スープの具
・「はま焼き」のように直火で焼く
・みそ汁もOK!
などなどです。
さいごに
今回は、「ムール貝」(ムラサキイガイ)についてお伝えしました。
見た目が黒く、独特の形をしていて、一瞬コワイと思ってしまう貝ですが、中身はオレンジ色で、クセもそんなになく、食べやすい貝です。
イタリア料理やスペイン料理が大流行した後は、だいぶ日本人にもなじみが深くなりました。
スーパーになかなか置いていることは無いかもしれませんが、もしお店で見かけたら食べてみてください(^^)/。
★関連:K&K「缶つま★レストラン」の「ムール貝の白ワイン蒸し風」がおいしい!
★関連:「カメノテ(亀の手)」は貝類?どんな生き物?おいしい食べ方は?
コメント