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【貝】ホンビノス貝ってどんな貝?旬はいつ?おいしい食べ方は?
(2021年6月19日・28日・7月14日更新)
今回は「ホンビノス貝」についてお伝えします。
近頃はだいぶ普及してきて、お店でもよく見かけるようになりました。
この貝が好きな人も増えつつあり、人気が出てきていると思います。
見た目がゴツいかもしれませんが、味はよく、食べごたえのある、コスパの良い貝だと思います(^^)/。
ホンビノス貝は日本国内では新しい種類の貝!
ホンビノス貝は、日本国内では比較的新しい種類の貝です。
知らない人もまだまだ多いかもしれません。
上の写真のように、白っぽかったり、グレイがかっていたり、黒ずんでいたりします。
見慣れてくると、すぐに「ホンビノスだな」とわかります。
ハマグリと違い、表面はかなりざらつきのある印象です。
形も左右非対称で、向かって左側へカーブしているような形をしています。
1998年に千葉港で発見されました。
北米からの貨物船に付着してきた、とか大型船が積んでいる「バラスト水」に紛れ込んできた、など諸説あります。
この拡がり方は「ムール貝」に共通するものを感じます。
★関連: ムール貝(ムラサキイガイ)の旬はいつ?日本の産地はどこ?美味しい食べ方は?
要するに「外来種」になります。
外来種というとネガティブなイメージがわきますよね。
でもこの貝は、他のアサリなどの貝とうまく「棲み分け」ができているため、駆除対象にはなっていないそうです。
しかも「青潮」という、海が青く見える、アサリが被害を受けてしまう現象にも影響を受けません。
また、ホンビノス貝は通年とれて、漁獲量も比較的安定しています。
このため、貝を扱う漁師さん、業者さんからはとても歓迎されています。
新しい「海産資源」として、期待もされています。
アサリの漁獲が減っても、ホンビノスが補ってくれたりしているのです。
ここ20年で、スーパーでもよく見かけるようになりました。
ホンビノス貝の主な産地は?旬はいつ?
発見されたのが千葉県ということもあり、千葉県は、この貝に力を入れています。
千葉県を含む、東京湾が主な産地になります。
特に船橋では、専門にしている漁師さんもいます。
平成29年には、「千葉ブランド水産物」にも認定されました。
大阪湾でも生息が確認されていて、これからアサリのように全国に広まっていくかもしれません。
旬は、アサリと同じ春や秋、という人もいますが、ホンビノス貝は通年獲れますので、定かではない、という人もいます。
春から初夏に食べるのは確かにおいしそうです。
ホンビノス貝は砂抜きは必要?
ホンビノスは、砂抜きをしたほうがいい、という人と、砂抜きは必要ない、という人がいます。
ホンビノスは、砂ではなく泥を吸っているとのことです。
潮干狩りでも取れたりしますので、砂、または泥をすっている場合がある、ということだと思います。
私はホンビノスに砂のようなものを感じたことがあったので砂抜きをしたほうが良いと思っていました。
調べますと、「砂抜き」ではなく「モヤ抜き」というものをするそうです。
「モヤ抜き」とは、「泥抜き」のことです。
砂ではなく、泥を吸い込んでいる可能性があるので、モヤ抜きをするのだそうです。
「モヤ抜き」は「砂抜き」とおなじ方法です。
そうしますと、やり方はアサリと同じになります。
3%ほどの塩水(水1000㎖につき、塩30g)に、頭が少し出ているくらいの「ひたひた」程度の水の量で行います。
スーパーで買ってきたものならば、1時間程度置くのでいいと思います。
(スーパーで買ったものならば必要ない、という人もいます。)
表面がザラザラしているので、その間に砂やゴミが入っている場合があります。
砂抜き/モヤ抜き後は流水で表面をお互いこすり合わせ、洗ってから調理しましょう。
ホンビノスは基本アサリほど砂を吸っていないらしいです。
しかしスーパーでは「砂抜きしてください」という表示もあったりします。
結論は、ホンビノスを食べて絶対に砂や泥に当たりたくない!という方は砂抜き/モヤ抜きがおすすめ、です。
砂抜きに塩を使っていますので、砂抜きのあとは、真水にひたしておく「塩抜き」が必要という人もいます。
(しかし、水管の動きがほぼないので期待は薄いとのことです。)
しょっぱいのを緩和したい場合は「塩抜き」もおすすめします。
または、調理の際の塩加減を控えめにするなどです。
私はあまり気にせず調理してしまっています。
(ご指摘いただき、記事内容を訂正いたしました。2021年7月14日)
ホンビノス貝のおいしい食べ方は?
大きいものなら、簡単でおいしいのは、「酒蒸し」や「焼きホンビノス」です。
今回は、フライパンに入れて、酒をふりかけて酒蒸しにしました。
カンタンな方法ではありますが、かなりおいしくいただきました。
あまり大きくないなら、アサリと同じように「みそ汁」や「潮汁」がいいでしょう。
★クラムチャウダーにするのもおすすめ!
ホンビノスは北米から来た、と言われています。
アメリカの料理「クラムチャウダー」は、本場ではこの貝が使われています。
なので、ホンビノスを手に入れたらクリームや牛乳で煮て、本場と同じクラムチャウダーにするのもいいですね!
蒸して、貝から身を出し、細かく切りました。
今回は、ベビーホタテや、茹でた白バイ貝なども刻んでミックスしました。
あとは、クラムチャウダーを作っていくだけです。
みじん切りの玉ねぎ、細かく切ったじゃがいもを多めのバターで炒め、そこに小麦粉を振り入れます。
焦げないように炒め小麦粉がなじんだら、牛乳を入れて煮込みます。
ダマにならないよう煮ながら混ぜます。
魚介は仕上げに入れるのがいいと思います。
今回も、仕上げ段階に貝たちを入れて、さっとひと煮立ちさせる程度でした。
お好みで塩コショーします。
やはりクラムチャウダーの本場で使われているだけあり、ホンビノスはクリーム煮系の料理にはピッタリだと思いました。
★加熱しすぎに注意!!
いずれにしても、加熱しすぎると固くなってしまいますので、貝が開いたら火を止めてしまいましょう。
湯がいたり、酒蒸ししたものを貝からはずせば、スープやパスタにも使いやすいです。
ハマグリなどと比べ安く手に入りますので、多めに買って、具沢山で調理できるのがうれしいです(^^)。
さいごに
今回は「ホンビノス貝」についてお伝えしました。
通年入手でき、漁獲も安定しているので、価格も安く、味もおいしく、人々の食生活に役立ってくれる、いい貝だと思います。
今後も、日本人の食卓に定着していくのではないでしょうか。
ホンビノス貝は、コスパも味もいいことが多くの人に分かると、もっと広まっていくのではないかと思います。
機会があったらぜひ食べてみてください(^^)/。
★
ホンビノスはアサリのように頻繁に水管を出さないので砂抜きの必要はありません。
ありがとうございます。