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【貝】沖しじみ(オキシジミ)はおいしい貝です!旬や主な産地は?
(2021年4月13日更新)
沖しじみ、という貝がいます。
あさりやシジミ、はまぐりのようなメジャーな貝ではありません。
知らない人のほうが多い貝です。
しかし、最近少しずつ流通が増えている貝なんですよ。
今回は「沖しじみ」についてお伝えします。
沖しじみは海にいる貝です!しじみとは無縁!!
沖しじみは、海にいる貝です。
「しじみ」と名前についてますが、汽水域にいるしじみとは全く関係の無い貝です。
マルスダレガイ科オキシジミ属、だそうです。
見た目がしじみに似ているから、「海に居るしじみ」ということで「沖しじみ」と名付けられたとのことです。
また、食べるとしじみのような風味を感じられるから、ということもあるそうです。
上の写真のように、私が買ったものは全体的に色が薄い個体でしたが、
もっと黒くて、ほんとにしじみと見間違えるものが多いみたいです。
アサリのように、たくさん獲れる貝ではなかったせいで、ほとんど出回ってきませんでした。
そこで、「漁師さんのまかない」的に消費されていました。
いわゆる「漁師さんしか知らないおいしいもの」ですね(^^)。
大きいものだと、4~5センチくらいまでに成長する貝です。
このおいしいマイナーな貝は、それに目をつけたお店が販売し始めたこともあってか、少しづつ広まっているように思います。
私も今年(2020年)にはじめてその存在を知りました。
沖しじみの主な産地は?旬はいつ?
沖しじみの主な産地は三重県です。
桑名市にある会社では通販で販売もされています。
さすが、はまぐりの名産地ですね。
旬は、あさりやはまぐりがよく獲れておいしい時期と同じく、春、と言われています。
(2枚貝はたいてい春がおいしいことが多いです。)
伊勢湾のあたりでは、7月から8月が最盛期だそうです。
しかし、私が初めてこの貝に出会ったのは秋でした。
なかなかおいしかったので、秋から晩秋にかけて見かけても買ってみてもいいと思っています。
(※追記:春になってまた食べましたが、やはり春が旬と言われるだけあり、いつもよりいっそう美味しかったです。)
沖しじみは砂抜きは必要だと思います!!!
沖しじみは、海にいる貝です。
しかも、アサリより泥っぽいところにいます。
お店でも砂抜きはしている(海水と同じ濃度の塩水には漬けている)こともあるとは思いますが、
買って帰ったらできる限り砂抜き作業はしたほうがおすすめです。
海水と同じ濃度の塩水(水1リットルあたり塩30グラム=3%の塩水)にしばらく漬けて砂抜きします。
アサリと同様、ヒタヒタの水の量がいいと思います。
私の経験では、この沖しじみは、塩水につけても、なかなか動き出してくれません。
砂抜きしている状態を買ってきても、家でも2時間くらい砂抜きしてみてください。
数時間おいて、やっとこうやって水管を出してくるくらい、反応はにぶいです。
しかし、目立った動きはなくても、2枚貝は砂を吐いていたりもしますので、2時間くらいやれば充分かもしれません。
(それでも残っている場合もあります。)
できれば一晩置けるといいと思います。
沖しじみのおいしい食べ方は?
沖しじみは、まずは酒蒸しで食べてみるのがおすすめです。
とてもカンタンですので…。
フライパンに入れ、酒を100~150mlくらいふりかけます(お好みで)。
フタをして、火をつけ、中火でしばらく熱します。
上のように、ふっとうして、貝が開けばOKです。
生っぽいのが苦手な方は、適宜様子をみて加熱を続けてください。
これが、沖しじみの身です。
周囲がオレンジ色ですね。
アオヤギの色と似ていると思いました。
アサリよりも、普段身に水を蓄えているので、加熱するとどうしても縮んで、少し小さくなってしまいます。
身には、この貝特有の、「苦味」が少し感じられます。
この苦味がいい、という方もいます。
味には深みと複雑さがあります。
おいしいですよ(^^)/。
他には、お味噌汁、すまし汁でもいいです。
若干の苦味を活かして、パエリアやパスタに使うと、味が複雑になっておいしいですし、洋風に合う貝だと思います。
酢の物にしても、肴として非常にいいものになります。
「ぬた」もいいかもしれません。
(※↑ムール貝と一緒に酒蒸ししたことがあります。食べ比べてみるのも楽しいです。)
貝そのものに、塩分を含んでいます。
なので、味付けは薄めでいいと思います。
さいごに
今回は海にいる貝「沖しじみ」についてお伝えしました。
これからもますます知名度が高くなり、普通に流通して食べられるようになるといいなと思います。
桑名市では佃煮も作られています。
沖しじみを見かけたらぜひ1度食べてみてください(^^)/。
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