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【魚】チカメキントキはどんな魚?旬はいつ?おいしい食べ方は?(関連:キントキダイ)
(2021年7月11日・27日、2022年11月5日更新)
関東ではなかなか見かけない「チカメキントキ」という魚がいます。
赤い魚で、刺し身や焼き魚でおいしい魚なんですよ。
今回は「チカメキントキ」についてお伝えします。
(※この記事について…はじめは「キントキダイ」だと思い書いていました。
しかし、どうも私が出会ったのは「チカメキントキ」のようでしたので、訂正して書き直しておりますm(_ _)m。2021年7月)
チカメキントキはどんな魚?
一見、キンメダイに似ていますが、違う魚です。
鯛の仲間ではありません。
スズキ系スズキ亜目キントキダイ科の魚です。
大きな目と立派な受け口の姿が印象的です。
「キントキダイ」には仲間が複数あり、同定も難しいと私は感じます。
キントキダイ科の総称としても、「キントキダイ」の名前は使われます。
長崎県産五島列島より キントキダイ入荷‼️ pic.twitter.com/w9Ek7mHoFu
— 吉池 (@yoshiike_group) June 7, 2019
上のツイートは文章は「キントキダイ」ですが、写真には「チカメキントキ」と書かれた札があります。
今回私が出会ったこの魚も、お店では「キントキダイ」とされていました。
しかしいろいろ調べてみますと、「チカメキントキ」ではないかと思いましたので、「チカメキントキ」でこの文章を書いています。
全体的な色合いは赤です。
古くなってくると白っぽくなります。
キントキダイの名前にある「キントキ」は、坂田金時の「金時」です。
幼名が金太郎である、怪力の坂田金時は、体が赤く表現されています。
歌舞伎でも紅色の鮮やかな衣装であり(『怪童丸』)、この色を連想して、この魚に名付けています。
「金時豆」も赤いですから、「金時」という言葉自体が「赤」を指しているんですよね。
チカメキントキの旬は?主な産地は?
チカメキントキの旬は、秋から冬です。
私がこの魚に出会えたのは確かに秋でしたが、ふたたび初夏にも出会っています。
この魚じたいに出会えるのはなかなか無いので、入手できるときに食べてみるのをおすすめします。
主な産地は東京都小笠原などです。
九州地方からも東京へ入荷します。
九州産のものも多いような気がします。
チカメキントキのおいしい食べ方は?
味はとてもいい魚です。
高級魚の扱いなのがわかります。
鮮度がいいと、食感は固めです。
コリコリに近い感じの、おいしい刺身ができます。
脂の乗りもいいです。
身は上品な白身の見た目なので、刺し身盛り合わせにしても美しいでしょうね。
甘みがあり、旨みもあります。
今回私が食べた個体には、ほのかに「苦み」も感じましたが、ほとんど気になりませんでした。
チカメキントキは身が引き締まっており、うまみもあり、おいしいです。
いろんな魚を食べるのが好きなので、こういうあまり出会う機会の無い魚もつい積極的に食べてしまいます。
関東ではさほど高値がつかないそうです。
とてもおいしかったので、また見かけたらぜひ買って食べてみたいと思います。
他には、塩焼きがおすすめです。
小さい個体なら、まるごと唐揚げにしてしまうのもいいです。
(こういうところは「キンキ」に似ているような気がします。)
甘辛く煮付けるのもいいと思います。
ただし、皮は固いです。
キンメダイのように、皮ごと食べるというのは難しいでしょう。
逆に皮とウロコを活かした、「唐揚げ」の手法も見かけました。
細かいウロコのついた皮を揚げて、ごちそうにしてしまうことも可能だそうですよ!
クセはあまりなく、旨みもあるおいしい魚なので、使いやすい魚ではないでしょうか。
もっとたくさん流通するといいですね(^^)/。
さいごに
今回は「チカメキントキ」についてお伝えしました。
あまり関東には入ってこないので、次に出会えたらまた必ず買おうと思います。
味はよく、食べやすくおいしい魚だと思います。
機会があればぜひ食べてみてください!
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