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【花木類】「葉牡丹(はぼたん)」はどんな植物?苗で入手できる時期は?どんな花が咲く?
(2021年4月7日更新)
なんとなくキャベツや白菜を連想させる植物が、冬の花壇などによく植えられているのを見たことがないでしょうか。
江戸時代から続く、園芸用のアブラナ科の植物です。
初心者にも扱いやすいので、冬の観賞用としておすすめです。
今回は「葉牡丹(はぼたん)」についてお伝えします。
「葉牡丹(はぼたん)」はどんな植物?
葉牡丹は、アブラナ科アブラナ属です。
和名は「葉牡丹」です。
主に冬の季節に観賞用で植えられるものです。
門松の下の方に植えられているのを見たことがあると思います。
お正月には欠かせない植物です。
開花の時期は、3月から5月ですが、観賞期とされているのは11月から3月です。
キャベツに似た見た目をしています。
別名「ハナキャベツ」と呼ばれており、カリフラワーやブロッコリーの仲間になります。
キャベツから種改良され、現在の形になったと言われています。
花の牡丹に似ているので、「葉牡丹」と名付けられました。
葉牡丹は江戸時代に渡来した園芸植物!
葉牡丹は、ヨーロッパ原産です。
そのヨーロッパにあった原種は、現地では食用とされていました。
江戸時代に食用として渡来しましたが、苦くておいしくないということで、日本では観賞用として改良がすすみました。
葉牡丹は、江戸時代から栽培されている「古典園芸植物」になります。
葉牡丹は「野菜」?食べられるのか?
他の観賞用植物と比べ、かなり「野菜」に近い見た目をしているので、「野菜」なのかな?と思いましたが、やはり「野菜」とは言えないようです。
先祖は野菜ではありますが、現在日本で見られる葉牡丹は、観賞用の、園芸植物です。
食べられるのか?と疑問がわきますが、食べられなくはないそうです。
しかし、園芸用で育てられ、ポットの苗になって売られているものは、かなり農薬を使っている可能性があるので、食べてはいけないそうですよ!
自分で種から育て、農薬を使わないで育成したものなら可能ではないかということです。
それにしても、現在の葉牡丹は、あくまでも観賞用として品種改良が重ねられているものなので、かなり固くておいしくないと言われています。
私もさすがに食べたことはないし、実際に食べてみようとも思っていません(^_^;)。
葉牡丹は種からも育てられます!!苗の入手時期は10月ごろから!!
葉牡丹は種から育てることも可能です。
最初から育つ様子を見たり、自分好みで育成したい場合は、種からがおすすめです。
種まきの時期は、7月中旬から8月中旬の、真夏になります。
私は種から育てる自信が全く無かったので、10月ごろに苗のポットを入手しました。
苗の入手と苗植えのおすすめ時期は、10月から11月です。
園芸店、ホームセンター、通販等で買えます。
そこから育成し始めて、「観賞」する時期は11月から3月です。
年末年始に門松などに飾られるのも、ちょうどこの時期ですよね。
公園や花壇でよく見かけるのも、11月から3月ごろです。
葉牡丹は暖かくなってくると「とう立ち」が始まり菜の花のような黄色い花が咲く!!
2月も下旬になり、だんだん暖かくなると、葉牡丹もぐんと大きくなりはじめます。
気温が上がってくるにつれ、葉牡丹の中心の葉は盛り上がってきます。
3月から4月に「とう立ち」が始まります。
伸び切った中心には、菜の花のような黄色い花が咲きます。
このように、葉牡丹は野菜には分類されないのですが、アブラナ科の植物でもあり、先祖が食用の野菜だったので、葉物野菜のようにとう立ちします。
面白いですね(^^)/。
4月も過ぎて、花が咲ききってくると、元にある葉の色もあせ、だいぶ元気がなくなってきます。
10月から4月と、楽しんで観察/観賞できました(^^)/。
現在の葉牡丹はカラーバリエーションが豊富!!
現在の葉牡丹は、赤、ピンク、黄色、白、紫、緑、複色(複数の色のミックス)といったカラーバリエーションが豊富です。
寒さに強く、逆に秋から冬の低温によって、色が鮮やかになっていく植物です。
初心者にも育てやすいとされています。
私もかなりの初心者ですが、ベランダに置いておき、時々水やりをするだけで元気で育ってくれています。
たしかに、かなり寒い時期(年末から2月くらい)にぐんと色がキレイに、はっきりしてきたと思います。
真冬は、花の育成はなかなか難しい時期かもしれないですし、葉牡丹は独特の美しさがありますので、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか(^^)/。
さいごに
今回は伝統的観葉植物でもある「葉牡丹(はぼたん)」についてお伝えしました。
食いしん坊な私は、つい「鍋物に入れてみたい…」と思ってしまいますが、あくまでも観賞用の植物です(^^)。
寒さに強く、初心者でも扱いやすく、暖かくなると菜の花のようなお花も観れる、変化も楽しい、真冬には貴重な観賞植物だと思います。
機会があったらぜひ育ててみてください(^^)/。
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