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【海藻】アカモク(ギバサ)はおすすめのおいしい海藻!!旬やおいしい食べ方は?
(2020年12月8日・2021年2月26日・6月15日更新)
「アカモク」は「ギバサ」とも呼ばれ、近年東京でもよく見かける海藻です。
海藻はたいていそうですが、アカモクも、「スーパーフード」と呼ばれ、人気が上昇しているみたいですよ(^^)/。
今回は「アカモク(ギバサ)」についてお伝えします。
標準和名は「アカモク」!!
標準和名は「アカモク」です。
(上の写真は、加工する前の、生のアカモクです。)
「ギバサ」という呼び方もよく聞きます。
富山のほうでは「ナガラモ」と呼ぶ地域があるそうです。
上の写真のように、茹でて刻んでから販売されていることが多いです。
人気が上がっているとはいえ、まだまだ知らない人も多いかもしれません。
「アカモク」は、手軽で簡単においしく食べられる海藻で、最近は栄養価もかなり評価されています。
アカモク(ギバサ)は日本中に生息している海藻!
「アカモク」は特定の地域にしか生息していない海藻ではなく、逆に日本国内ではよく見られる海藻です。
伝統的に食べる地域と、食べない地域があるという、アカモクに対する扱いに違いがあります。
石川産のアカモク入荷しました!
刻んで、サ〜っと熱湯くぐらせて混ぜるとネ〜バネバ♡
ぽん酢でさっぱり!
納豆とネバネバコンビで!
お味噌汁でホッコリと!
茹でずに天ぷらも! pic.twitter.com/IOkajeEEUh— 魚菜屋【天然鮮魚専門店】 (@GYOSAI_Ltd) January 18, 2020
ホンダワラ科ホンダワラ属の海藻です。ひじきや昆布、わかめの仲間になります。
アカモクは、北海道から日本全国の沿岸の浅いところに生息している海藻です。
地域によっては、船のスクリューや網、養殖の網などにからみつく、厄介な海藻として捉えられているところもあります。
新物入荷!! 「アカモク(ギバサ)40食」醤油味。アカモクは秋田ではギバサとして昔から食されていました。ヌルヌル成分が豊富で非常に強い粘りで食感もよく、独特のシャキシャキとした歯ざわりも楽しめます。40g×40個入で4,500円/1.6kg(税込)https://t.co/pP47GX9h7e pic.twitter.com/PrmvRLMxca
— 業務用食材仕入れ専門店 ISPフーズ (@ispfoods) March 7, 2019
秋田県や山形県では郷土食として昔から親しまれてきました。
秋田の特産品通販サイトを見ますと、多数の「ぎばさ」商品が売られています。
京都府でも昔から食べられていたそうです。
(東京で生のアカモクを売っているのを見かけましたが、「京都産」でした。)
中部地方では、食用にする習慣がなく、漁師さんの仕事を邪魔する海藻だったので、「邪魔モク」と呼ばれていました。
しかし、東北の事例から学び、今では特産にして空港で販売するほどにまでなっています。
アカモク(ギバサ)のおいしい食べ方は?
アカモクには、固い茎があります。
その固い茎から、食べられる柔らかい葉の部分を、しごき落として湯がく作業が必要になります。
しかし、鮮度が落ちやすい海藻なので、下処理と茹で上げまでは行って販売されているのが一般的のようです。
お店で売られていたら、すぐに食べられるようになっているかを確認の上購入するのをおすすめします。
食べ方は、めかぶやもずくと同じ使い方でOKです。
三杯酢やポン酢などで食べてもいいし、冷ややっこのトッピング、納豆と一緒に、がおすすめです。
ネバネバが非常に強く、まとまり感がすごい海藻です。
歯ごたえは柔らかく、サクサクしているような、全体的に「軽い」感じの食感です。
茎を取り除いてあるので、もずくのように長くはありません。
するする、さらさら、というような感じでたくさん食べられてしまいます。
私は、味噌汁で食べましたが、かなりおいしかったです。
沖縄の太もずくも、味噌汁で食べるとおいしいのですが、同じ感じでとてもおいしかったです。
ひとつひとつの粒子が細かい海藻です。
「粒子」と言いたくなってしまうくらい細かいのです。
もずくのように長かったりはしません。短いです。
もともと、葉だけになるとかなり細かいのでしょうが、市販のアカモクはさらに細かく刻んであるようです。
食べる時、お箸で混ぜようとすると、味噌汁とはなかなか一体化しなかったのですが、するすると抵抗なく食べられ、とてもおいしかったです。
もずくもそうなのですが、味噌汁に非常に合う海藻だと思います。
アカモク(ギバサ)の旬はいつ?生のアカモクの扱い方は?
アカモクの旬は、春先(2月ごろから5月)になります。
この時期には、関東にも生のギバサが入荷して売られていることがあります。
生の場合は、茹でてからできるだけ細かく刻んで食べます。
生のアカモクは焦げ茶色をしています。
香りはとてもいいと思います。
何かしらの生き物の小さな殻が付いていることがあるので、それを取り除くためにも、まずは流水でよく洗います。
刻む前に茹でます。
熱湯に入れると、瞬時に鮮やかな、きれいなグリーンに変化します。
まんべんなく火が通るように箸などでかき混ぜて、5秒~8秒くらいで揚げて、冷水で冷まします。
春のアカモクは、茎も柔らかいことが多いです。
しかし、自分の手でちぎれないくらい、太くて硬い場合は、茹でる前に引きちぎっておくといいと思います。
(「引きちぎる」「しごいて葉だけ取る」という言葉がわかりやすいと思います。)
自分で茹でて細かく刻む作業が必要になりますが、鮮度がとてもいいので、かなりおいしいですよ(^^)/。
アカモクは加工して冷凍保管され、通年流通しています。
一般の人が生のアカモクを手に入れられるのは、早春から春の時期のみです。
この時期、自分で茹でて刻んで食べるアカモクは、風味や香りがよく、歯ごたえもいつにも増してよく、とてもおいしいです。
さいごに
今回は、海藻「アカモク(ぎばさ)」についてお伝えしました。
地域によっては食品だったり、厄介者だったり、という面白い海藻です。
栄養価も解明され評価されてきているので、厄介者扱いしている地域も、逆に活用しつつあります。
もともと日本全国から、果てはベトナムにまで生息する海藻だそうなので、資源的には豊富なのかもしれませんね。
すぐに食べられるように加工して販売されていることが多いので、気軽に使えます(^^)。
そもそも味と香りと食感がとてもいい海藻です。
他の海藻と同じようにビタミンやミネラルが豊富ですので、ますます人気が高まっていきそうです。
処理してあるものはつぶが細かく、強い粘りでまとまりがあり、サラサラと食べやすいので、めかぶやもずくと同じように扱えますよ。
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