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夏においしい「みょうが」!本当に物忘れするの?旬はいつ?おいしい食べ方は?
(2020年8月19日更新)
「みょうが」(茗荷)は薬味の野菜として、夏に大活躍します。
刻んで冷ややっこに載せたりすると最高ですよね。
でも、「みょうがを食べると物忘れする」という言い伝えもあったりします。
本当に物忘れするのでしょうか?
そして、みょうがのおいしい時期(旬)やおいしい食べ方についてもお伝えします!
「みょうが」はどんな野菜?
みょうが(茗荷)は本州から沖縄まで自生する植物です。
かなり広範囲ですね。
みょうがは、生姜の仲間です。
みょうがを食べる文化があるのは日本だけだそうで、食用で生産され売られているのは日本だけ、という野菜です。
我々が食べるみょうがは、分かりやすく言うと、「花のつぼみ」です。
みょうがは、地面からニョキっとこの「つぼみ」が出てきます。
(上の写真はウィキペディア「みょうが」の項の写真をお借りしました)
地下茎で、土の下であちこちつながっていて、時期になると地面からニョキニョキと我々の食べる「みょうが」が出てきます。
現在は、高知県が圧倒的産地で、全体の8割を余裕で超えています。
「みょうが」の旬はいつ?
「みょうが」は高知県でハウス栽培されていて、年中出荷されています。
通常は6月から10月です。
夏に出回るものを「夏みょうが」、秋に出回るものを「秋みょうが」と呼んでいます。
「秋みょうが」のほうがふっくらとしているそうですよ。
「みょうが」を食べると物忘れするの?「レレレのおじさん」との関連が?
「みょうがを食べると物事を忘れる」と昔から言われています。
私も大人になるまで信じていて、食べるのをちょっとこわいと思ってました(;^_^A。
でも、食べなくても物忘れはしますから、多くの人が喜んで食べているみょうがは、いつの間にか私も大好物になりました。
まず、「みょうが」を食べて物忘れする、という科学的根拠は、当然ですがありません!
この「都市伝説」「迷信」のようなものは、釈迦の弟子のエピソードから来ているのです。
釈迦のお弟子さんで、自分の名前すら覚えられない人がいました。
自分の名前を書いたのぼり(「しゅりはんどく(周利槃特)」という名前)を背負って托鉢に出かけるというほどでした。
そのことを本人も気にしており、実際に嫌な目にも遭い、情けなくて嘆き悲しんでいました。
彼は釈迦が与えたシンプルな教えもまともに覚えられません。
釈迦は「掃除をしなさい」と言って、簡単な唱え事だけつぶやきながら、掃除をするようにアドバイスしました。
お弟子さんはただひたすら何十年も「ごみを払おう、あかを除こう」とだけ唱えて掃除をし続けました。
それが周囲の人々の心を打ち、最終的には聖者となったそうです。
彼は名前を背負い、掃除をし続けた聖者でした。
彼の死後のお墓に、見たこともない植物が生えました。
それが「みょうが」なのですが、生前、自分の「名」を「荷」にしていたということから「茗荷(みょうが)」とその植物は名付けられたそうです。
これが、いつの間にか「食べると物事を忘れる」という伝説に変わっていってしまったのでした。
(参照サイト:「辻調おいしいネット/和のおいしいことば玉手箱」)
このエピソードを読んだとき、あの人に似ている!と思いました。
「レレレのおじさん」です。
赤塚不二夫さんは、「しゅりはんどく」さんをモデルにして「レレレのおじさん」というキャラを作ったらしいです。
『天才バカボン』は、本当に深いマンガですね!(^^)!。
「みょうが」のおいしい食べ方は?
「みょうが」のせいで物忘れが激しいわけではないので、どんどん食べましょう!
おいしい食べ方は、やはり「薬味」として使うことです。
冷ややっこ、そうめん、酢の物、「合うな」と思うものに、刻んでどんどん使いましょう。
ハリのあるものを選べば、買ってきて数日は新鮮なままですよ。
天ぷらもおいしいらしいです!
★みょうがを「めんつゆ」に漬けるとおいしい!甘辛く煮て「佃煮」でも!
あとは、みょうがを「めんつゆ」に漬け込んで食べるとおいしいですよ!
みょうがを半分に縦に切り、ビニール袋に入れ、めんつゆをヒタヒタに入れます。
数時間から一晩漬けておくだけです。
みょうがとめんつゆの組み合わせはこんなにうまいのか!とびっくりします。
わたしも、みょうがが好物になったのは、職場で「みょうがのめんつゆ漬け」をごちそうになったのがきっかけでした。
超簡単で、みょうががめちゃくちゃおいしくなりますので、ぜひお試しください!
同様に、「佃煮」もかなりおいしいです。
フライパンにごま油を引きます。
好みの大きさや厚さに切った(刻んだ)ミョウガ10個に、醤油・ザラメ・酒大さじ3杯を加えて、
出汁300mlほどを入れ、水分がなくなるまで煮詰めます。
煮詰め具合はお好みで。
この煮方で、苦味が消えますよ。
私はミョウガは大きめに切ったほうが好きでした。
このレシピは友人に教わったのですが、かなりおいしくてあっという間に食べてしまいました。
さいごに
今回は「みょうが(茗荷)」についてお伝えしました。
夏の香味野菜として、小ねぎや大葉とともに、欠かせない野菜ですよね。
「みょうが」の名前の由来も、なんだかいいエピソードで、これが「レレレのおじさん」につながっていくのが、非常に面白いです。
みょうがのせいで、物忘れなんかはしませんので、ぜひ食べたことのない方も食べてみてください!
「みょうがのめんつゆ漬け」「佃煮」はほんとうにおすすめです!(^^)!
栽培も、あまり難しくなくて育てやすく、初心者向けだそうです。
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