【素朴な疑問】あさりの旬はいつ?砂抜きの方法は?熊本産と北海道産は柄や大きさが違う!

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【素朴な疑問】あさりの旬はいつ?砂抜きの方法は?熊本産と北海道産は柄や大きさが違う!

(2020年5月28日更新・8月12日・2021年3月14日更新)

「あさり」のおいしい季節はいつでしょうか。

なんだかんだで、一年中、スーパーに売っているような気がしませんか?

真空パックのものや、冷凍もの、フリーズドライ食品まであるので、一切食べられない時期、というものは、現代はなくなってしまいました。

 

でも、旬という「おいしい時期」があるはずです。

今回は、あさりの旬と、気になる「砂抜き」の方法をご紹介します!

「あさり」の旬はいつ?旬は2回ある?!「あさり」の旬は北上する!?

 

上の写真は熊本県産のあさりです。

あさりは南北に長い日本全国に生息していますので、旬も若干違ってきます。

 

あさりは水温が20℃前後になると産卵します。

海水温によるので、南の大分、鹿児島、熊本のほうが、北の三陸や北海道よりも早くなります。

 

なので、それに伴い、旬も北上していくわけです。

北海道は、産卵が夏にしかできない、という状況になります。

 

(上の写真は北海道のあさりです。熊本産のとは柄や色合いが違いますし、若干大きめです。)

 

あさりは産卵期を迎える春から夏がいちばん身が大きく柔らかくなり、いいダシも出る、おいしい時期になります(北海道は夏。)

なので、旬は3月から6月になります。

 

関東より南では、あさりは秋にも産卵をします。

その時期、9月から10月もおいしくなるので「旬」と言えます。

 

あさりの柄は千差万別!

あさりはあまりにも身近な魚介なので、あまり意識していない人も多いかもしれませんが、あさりほど、柄が多種多様な貝類も無いと思います。

 

他の二枚貝の、赤貝やアオヤギ、ホタテ、ミル貝、ホッキガイなどは、ほとんど柄に変化はありません。

はまぐりも、キレイですがあさりほどの柄の多様性はないと思います。

 

特に熊本や愛知、千葉などの大きな産地のあさりの柄は、本当に多種多様で、見ていてあきません。

私は子供の頃、潮干狩りの後、砂抜きしているあさりをじっと眺めているのが好きでした。

 

今の子どもたちも、じーっと見ている子が多いです。柄も面白いですしね。

やはり「あさり」という生き物そのものに魅力があるのだと思います。

 

いっぽう、北海道のあさりはまた違っています。(上の写真。)

あまり柄に変化がなく、グレーか、グレーかかった白っぽい貝です。

北海道のあさりは、地味な見た目になってしまいますが、味は良く、身はいつも大きくしっかりしているように思います。

 

 

あさりの砂抜き方法!

あさりは、やはりしっかり砂抜きしたいですよね。

 

これは魚屋で売られていたあさりです。

こうやって、「管」(「入水管」「出水管」という)をのびのびと出して吐き出している場合は、もうそのまま持ち帰って調理してもほぼほぼ大丈夫です。

(この状態から小一時間くらい砂抜きすれば十分でしょう。それから水気を切って冷凍もできます。)

 

しかし、あさりがパックに入って売られていると「砂抜きしてください」と書かれていることがありますよね。

どうやったらいいでしょうか。

 

まず、1000㎖につき、30gの塩を混ぜた塩水(3パーセントの塩水)を作ります。

多いなら、500㎖につき、15gの塩です。

 

水の量はペットボトルでも計れますよね。

塩は、大さじ1がだいたい15gです。

この3パーセントの塩水が「海水と同じ」と言われています。

 

あさりを、「海にいる状態」と同じにしてあげることで、あさりは砂抜きをしてくれるわけです。

 

あさりを四角い平面のバットに並べて、 上の塩水をヒタヒタ程度に注いで1時間以上おき、入水管や出水管を出して動いているようなら、塩抜き成功です。

四角いバットが無くても、お鍋でもOKです。

 

丸いお鍋に入れました。

「ヒタヒタ」とは、これくらいの水位です。

あさりが上下にできるだけ重ならないようにしましょう。

 

あさりを買ってきてから、鍋やバットに移した瞬間は、あさりもかなりの「動き」にびっくりして、殻を閉じてこもってしまいます。

塩水にひたした後は、そっとしておいてください。

しばらくすると、貝そのものが、ゴソッと動いたり、上の写真のように少しづつ「管」を出し始めます。

 

   

「管」を出し入れして、深呼吸するように、「何か」を吐き出している様子が観察できます。

 

「砂抜き中」のあさりにあまり動きが無い時!

あまり動きが無い時は、塩をもう少し増やすと、動き始めることが多いです。

私の経験上、「海水よりちょっとしょっぱいかな?」と思うくらいの塩水がいい時もあります。

あと、暗いところのほうが動きます。新聞紙を軽く載せるなどして「暗く」してみてください。

 

潮干狩りで取ってきたようなあさりは、塩水につけて、暗くて涼しいところで、3時間以上は砂抜きが必要です。

 

しかし、スーパーなどで売っているあさりは「砂抜きしてください」の表示があっても、流通上ある程度砂抜きができている状態のことが多く、1時間程度でいいのではないかと思います。

 

みそ汁や酒蒸しなど、調理に使う直前に、流水で貝同士をこすり合わせながら、しっかりと貝についている「よごれ」を落としてあげるのが重要になります。

 

こちらは、北海道産のあさり酒蒸しにした様子です。

身が大きく、しっかりしています。

貝殻の内側が、少し黒っぽくなっているのも特徴だと思います。

 

あさりはスパゲッティの具としてもかなりおいしいです。

同じ旬の野菜(写真は菜花。あさりは熊本産)も一緒に使うと、春の味覚が広がり、おいしくて楽しいですよ(^^)/。

 

 

さいごに

今回は、あさりについてお伝えしました。

春休みからゴールデンウィーク、夏休みあたりまで、日本中で潮干狩りが盛んだと思います。

上手に砂抜きしておいしく食べたいですよね。

 

こういう便利なパックのあさりもあります。

これは、本当に時間がないときにかなり助かります!

常温保管できるので、保存・保管用にもぴったりです。

 

あさりの旬と砂抜き方法を知って、これからもおいしく「あさり」を食べていきましょう(^^)/

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