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「ロシアケーキ」を知ってますか?かわいくて懐かしさを感じるおいしいクッキー!
「ロシアケーキ」って聞いたことありますか?
「何だろう?」と全く分からない方、「あー、知ってる、懐かしー!」という方に分かれると思います。
今回は、見た目も味も懐かしさを感じてしまう、「ロシアケーキ」について、お伝えします!
ロシアケーキとは?
「ロシアケーキ」とは、クッキーに、ジャムやチョコレートを塗ったり、ナッツを載せたりしたお菓子です。
クッキーの上にチョコやジャムを塗ったら、その周りをメレンゲやマカロン、クッキー生地を絞ってデコレーションし、もう1度焼いています。
「ケーキ」と名がついているのに、クッキーなのです。
(見たことありませんか?)
(写真引用元:栄光堂製菓株式会社http://eikodo-seika.jp/product/rc/)
また、「ロシア」とありますが、このお菓子そのものは、戦後日本で独自の発達をしたものです。
現在は当のロシア人が見ても「ロシアケーキ」とは分からないし、言わないようです。
では、なぜこのお菓子が「ロシアケーキ」と呼ばれるようになったのでしょうか?
なぜ「ロシアケーキ」という名前なのか?ロシアケーキの歴史!
明治期に、新宿中村屋で修行の身だった「長束さん」という菓子職人が、ロシア皇帝のお抱え菓子技師に正統なロシアケーキの技術を教えられました。
その技術を2代目が受け継ぎ、3代目が戦後発展させてきたそうです。
日本での「ロシアケーキ」の発展は、日本の戦後復興とともにあったのですね。
戦中、戦後は甘いものはなかなか食べられなかった時代。
華やかでかわいらしく、大きさもなかなかのロシアケーキは、戦後の人々を魅了したと思われます。
※ある菓子職人は、ロシアケーキのデザイン画を残しています。
戦後モノがなく、お菓子などはままらない時代です。
「こんなお菓子が作りたい!」という憧れと夢と情熱がこのスケッチから感じられました。
また、大きさと見た目の華やかさから、きっと昭和には贈答品や来客のお菓子としてよく利用されたのでしょう。
だから、ある一定の年齢の人たちには非常に懐かしさを感じるのですね。
戦後の昭和の、上へ上へ伸びていく時代の、当時の明るさや楽しさ、希望を感じます。
さて、「ロシアケーキ」のお菓子そのものは、きちんとロシアから伝わっているのですね。
名称については、日本国内でわかりやすいように独特の名称で呼ばれ始めたのではないでしょうか。
本場ロシアでは、「ロシアケーキ」なんてわざわざ言わなかったと思われます。
クッキーなのに「ケーキ」という言い方も気になります。
これは、お菓子のことを「ケーキ」と英語で言ったりしますが、それと似たような感覚なのでしょうか。
ここからは憶測・想像ですが、明治から昭和の戦後復興の辺りは、現在より西洋のお菓子は一般に普及してません。
なので、私たち現代人にとっての「ケーキ」と、この「ロシアケーキ」の「ケーキ」の意味はそもそも違っているのかもしれません。
ゆえに、今の私たちが見ると、「なんでクッキーなのにケーキと言うんだ?」と思ってしまうのではないかと思います。
明治期から数えれば、100年はゆうに超えた歴史のあるお菓子ならではのことではないかと思います。
とても面白いですね。
さいごに
今回は、私個人の、「ロシアケーキはなぜクッキーなのにケーキ?」「なぜにロシア?」というふとした疑問から、ロシアケーキのご紹介をしました。
しかも、私が生まれ育った時期は、「ソ連」でしたから。とても不思議な感覚でした。
今は国名も「ロシア」に戻り、ロシアのかわいい文化も紹介され、一部ではロシアケーキを手作りする方もいらっしゃるそうです。
私は、甘いイチゴジャムが載った、丸いロシアケーキが、見た目も味も一番好きです。
現在も、通販サイトで購入できますし、専門で作っているお菓子の会社もいくつかあります。
今現在もお土産やプレゼントとして健在なお菓子ですね。
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