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昔懐かしいお菓子「シベリア」!なんで「シベリア」というの?どんなお菓子?
シベリア、というお菓子をご存知でしょうか?
カステラとカステラの間に、羊羹が挟まっている、なんとも不思議なお菓子です。
カステラと羊羹。
この和洋折衷な感じに、昔の「ハイカラ」や「モダン」を感じますね。
昭和よりもきっと昔からあるのではないかと思います。
しかし、平成も終わる現代、多種多様なお菓子やパンがあふれる中で、「シベリア」って何?という人も多いと思います。また地域によっては最初から普及していないところもあるそうで…。(普及しているのは関東地域がメイン。)
今回は、不思議なお菓子シベリアについてご紹介します!
シベリアってどんなお菓子?
シベリアの外観は、こんな感じです。
(写真引用元:和菓子の早稲田屋(幸手市)あんこの専門店ですhttp://waseda-ya.com/original129.html)
見たことある!という方も多いと思います。
カステラと羊羹でできた、サンドイッチのようですね。
この、カステラと羊羹、という合わせ方のセンスが、発祥が昭和より昔だろう、と想像させます。
シベリアが作られ始めたのは、明治時代後半からになるそうです。
大正5年(1916年)から作り続けている、横浜桜木町の「コティベーカリー」さんでは製法を昔から変えていないそうです。
カステラを焼き上げたところに、熱々の羊羹を流し込み、冷やして固める、という、カステラの技術と羊羹の技術が必要な、たいへん手間のかかる作り方になっています。
カステラと羊羹を別々に作って挟む、というような単純な作り方ではないのです!
食べてみてわかりますが、カステラと羊羹部分は、しっかりとくっついてます。難しく言うと、「癒着(ゆちゃく)」です。ピッタリとくっついているはずです。
そうしますと、作るのが大変ですし、労力と手間がかかりますね。
当時ではけっこう贅沢なお菓子だったようで、昭和初期は「子どもが食べたいお菓子ナンバー1」でした。
(今だとどんなお菓子でしょう…?ドーナツでしょうか?ケーキでしょうか?昭和初期と今ではお菓子の種類があまりにも違いますね。)
宮崎駿監督の「風立ちぬ」(2013年)に登場して話題になりました。
確かにこの時代は最先端だったり親しみのある、ハイカラなスイーツだったのでしょう。
作り方の動画がありましたのでご紹介します。とても面白いですよ。(作っている「犬」は大変そうですが(笑))。
シベリアとなぜ呼ぶのか?
カステラと羊羹。
シベリアはロシアの極寒の地。
…何で結びつくのでしょうか?謎ですね。
このネーミングには諸説あります。
●大雪原を走るロシア鉄道の風景を連想した。
●シベリアの永久凍土の地層を連想した。
この二つが有力そうです。
この外観からシベリアの凍てついた雪原や凍土を想像するのですね…。
(鉄道ならこんなイメージでしょうか…)
シベリアを考案した最初の人物はわからないそうです。
そこで、なぜこのお菓子がこのような名前になったのか…。これもはっきりしていません。
この名前を付けた人は、ものすごい想像力の持ち主だと思います。
菓子を作る技術や材料は、現代と比べると、あまり豊かではなかったかもしれません。
しかし、当時の人の想像力については、現代人を超える、なにか凄いものがあると思いました。
さいごに
今回は、カステラの間に羊羹がある、不思議でハイカラなお菓子、シベリアについてご紹介しました。
カステラを焼き、羊羹を作って流し込み、冷やして固める、という手間と材料費のかかる、貴重なお菓子であることがわかりました。
現在も大手では「山崎パン」が作っていますよね。
昔懐かしいお菓子ですが、そこには菓子職人の情熱とシベリアの永久凍土を連想するたくましい想像力があり、当時は最先端でハイカラなお菓子であったのだろうと想像できます。
今でも商店街の昔ながらのパン屋さんで作っているのを見かけます。ぜひ買って食べてみてください。
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