【かんきつ】独特の酸味・風味がクセになる「じゃばら」とは?旬やおいしい食べ方は?

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【かんきつ】独特の酸味・風味がクセになる「じゃばら」とは?旬やおいしい食べ方は?

(2020年3月8日・2021年3月23日更新)

じゃばらは和歌山県が原産地の、とても個性的な味のかんきつです。

酸味がかなり強いのですが、独特の風味に魅力があり、年に1回はお店で見かけたら買っています。

今回は紀伊半島のごく一部でしか生産されていない、めずらしいかんきつ類の「じゃばら」についてお伝えします。

じゃばらはどんなかんきつ?

じゃばらは「邪払」と書きます。

「邪気を払う」ということです。

かんきつ類の名前としては、かなりインパクトの強いものだと思います。

 

一見ユズに似ています。

しかし、やはりユズとは味がかなり違います。

香りが強く、酸味も強く、苦味があり、何より独特の風味を持ちます。

 

ユズ、カボス、スダチ、などと同様に使うことが可能です。

直接果実を食べることはあまりしないと思います。

 

じゃばらの歴史

じゃばらは、和歌山県の北山村というところで、少なくとも江戸時代から家庭の庭先で育てられていました。

お酢代わりに使えるくらい酸味が強いので、寿司や酢の物に使われていたそうです。

 

北山村では正月料理には欠かせないもので、「邪気を払う」として縁起物でもありました。

 

  

1970年代になり、ユズ系の種であると認定され、本格的に栽培への動きになりました。

樹の数そのものが少なく、増やしていくのは大変だったそうです。

 

また、北山村独特のかんきつであるため、「村おこし」の産業としようと努力を尽くしましたが、あまりうまくいきませんでした。

 

自治体としての産業をあきらめようとしていた2001年のことです。

大量に購入する県外の人がいました。

その人に訳を聞いたところ、「花粉症に効くから」との答えでした。

 

これをきっかけにモニター調査を行うと、6割の人がその効果を実感したそうです。

この評判がきっかけで、ブレイクしました。

 

じゃばらの中の成分が、どうも花粉症の症状を緩和するようです(^^)。

 

 

じゃばらは和歌山県北山村原産のかんきつ!

和歌山県北山村は、奈良県と三重県に囲まれた、全国でも珍しい「飛び地」の自治体です。

人口も、450人と、非常に少ない地域です。

 

紀伊半島の雄大な自然に囲まれ、水にも恵まれています。

 

村面積の97%が山林、という村です。

幽玄な「雲海」もここでは日常茶飯事とのこと。

 

紀伊半島の山林は「紀の国は木の国」と言われるほど、豊かな森林です。

 

その中に、他に類を見ない、独特の芳香をもつかんきつが、ぽつん、と自生していた。

ものすごく面白い話だと思います。

 

21世紀になり、多くの人々が花粉症に苦しむなか、救世主のようにあらわれてブームになりました。

最初に大量買いした方はすごいですね!

 

ユズよりもフルーティーで独特の芳香があり、甘くしてジュースにもしてみたいし、焼酎にも合いそうです。

「にがうま」とも表現され、その独特の芳香と酸味の組み合わせがなんだかクセになっていく、不思議な魅力があります。

 

ユズ、シークワーサー、スダチ、カボス…などと同じく、今後よりいっそう広まっていくことでしょう(^^)/。

 

はちみつ漬けにするとかなりおいしかった!!

かなり酸っぱくて、独特の強い芳香のあるじゃばら。

2020年の2月に再度手に入れた時、ふと思いついて、はちみつ漬けにしてみました。

 

適当に切って…。(半月切りをさらに半分にしました。)

 

はちみつに漬けました。

数時間後見たら、かなり水分が出ていました。

 

今回は、じゃばらそのものを食べたかったので、大きめに切りましたが、次に作った時は、薄くスライスしたものをはちみつ漬けにしました。

そのまま食べて、酸味とはちみつの甘味をじっくり感じてもいいし、お湯で割ったり、紅茶に入れたりしてもかなりおいしかったです。

 

他の、酸味の強い柑橘ではとうてい出ない、独特の香りと芳香は、神秘的であり、邪気を払い、浄化してくれるような気がします。

もし「じゃばら」を手に入れたら、やってみてください(^^)/。

 

焼き魚にもOK!!

焼き魚にもかけて食べてみたら、風味がよくておいしかったです!

試してみてください。

 

一般のスーパーでは、まだなかなか売っていないかもしれないですが、機会があればぜひ手に入れて、いろんな料理に、ユズなどとおなじように使っていいと思います。

 

さいごに

今回は和歌山県北山村原産の「じゃばら」についてお伝えしました。

いろいろサイトを見ていると、紀伊半島独特の神秘的な自然に魅了されてしまいました。

そんなところに自生していたかんきつ。しかも邪気を払うという名前。

 

風邪は「フウジャ」と読むこともありますよね。

昔は、身体に「風」が入り、邪気が入ることで「風邪を引く」とされていました。

 

そうすると、春先の「花粉症」も、スースーした寒さの時期、体の粘膜に症状が出るし、風邪の症状にも似ているから、一種の「邪気」なのかもしれません。

そんな邪気を本当に払ってくれそうな、パワーを感じるかんきつです。

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