いちじく(無花果)の旬はいつ?おいしいものの見分け方は?おいしい食べ方は?本当に花は無いの?

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いちじく(無花果)の旬はいつ?おいしいものの見分け方は?おいしい食べ方は?本当に花は無いの?

(2020年10月29日更新)

いちじく(無花果)を食べたことがありますか?

果物屋さんで売られている、茶色くて下の方がぷっくりした果物です。

花が咲かないで実る、と昔から言われていたため「無花果」という字が当てられている、独特の果物でもあります。

でも、本当に花は無いのでしょうか?

今回は、いちじくの花について、旬はいつなのか、おいしいものの見分け方、おいしい食べ方などをご紹介します!

いちじくは、本当に花が咲かないで実が成るのか?

一般的に果物は、花が咲いて、受粉して、そこから実っていくものです。

しかし、いちじくは、花らしきものが見られないまま、実っているように見えます。

そのため、漢字も「無花果」と、「花が無い果物」という字が当てられています。

本当に、花が咲かないで実っているのでしょうか?

 

実は、ちゃんと花はあるのです!

花は実の中に隠れて咲いているのです!

だから、外からは見えないだけで、花が咲いてない、花が無い、ということはないのです。

 

いちじくの実の内側の空洞に、小さな花がたくさん咲く、という仕組みになっているのです。

「花」といっても花びらがありません。一見、花には見えない形をしています。

 

いちじくの原産地はアラビア半島と言われています。(現代の生産1位はトルコ。)

いちじくが実るためには「イチジクコバチ」という昆虫に受粉してもらわないといけません。

このハチは、いちじくのおしりから入り込み、産卵します。

 

その卵からハチの赤ちゃんが生まれます。

この幼虫は、いちじく内で育ちます。

幼虫の養分や住みかは、このいちじくです。

成虫になり旅立つ時、体に花粉を付けて外に出ます。

 

外に出たハチは、他のいちじくに飛んで行き、産卵します。

このときに、体に付けていた花粉をいちじくの花に付けることになります。

こうして、いちじくは受粉できます。

そして、いちじくの種ができるわけです。

このシステムで、いちじくと「イチジクコバチ」は共存し、「ウィンウィン」の関係で両者とも生存を続けてきました。

 

要するに、花が咲かないのではなく、実の中に花があるのです。

ハチという昆虫が媒介してまた他のいちじくが実っていく、というシステム上の都合でこのような花の形になったという訳です。

 

この中のつぶつぶが、「お花」だそうですよ。

 

ちなみに、現在の日本で売られているいちじくは、ハチには助けてもらっていません。

違う方法で実り、殖やしています。

「花粉がついたのと同じように実がなる性質(単為結果性)」を持つ品種で栽培しています。

 

いちじくの旬はいつ?

いちじくの旬は、年に2回あります。

まず、「夏果」と呼ばれる、6月、7月に出回るものがあります。

次に、「秋果」と呼ばれる、8月から10月にかけて出回るものがあります。

 

年に2回とはいえ、買う側からすると、6月から10月まで食べられる、ということになりますね。

なぜ2回に分けて言うのかというと、夏果の品種と、秋果の品種がある、という理由です。

 

おいしいいちじくの見分け方は?

店頭に並ぶのは、だいたい「食べごろ」のものです。

できるだけ新しそうなものを選びましょう。

皺があったりするのは古いです。

 

逆に、おしりがパックリ割れてたりするのは「食べごろ」なので、買ってすぐに食べるのであればいいタイミングです。

触って、適度な柔らかさがあればいいです。

特売になって、かなり柔らかくなっているものは、もうその日に食べてしまったほうがいいです。

 

いちごと同じで、買って持って帰る間にどこかに当たって柔らかくなってしまったりします。

上の写真は、「割れ」はあまりありませんが、かなり柔らかかったので、すぐに食べました。

 

手でむしるように、すぐするりとむけます。

こうやって割って、スプーンですくったり、かぶりついたりして食べるのがいちばんおいしいような気がします。

 

いちじくのおいしい食べ方は?

甘い場合は、上記のように、むいてパクッと食べ、新鮮ないちじくの味わいを楽しむのがいちばんです。

しかし、果物のことですから、残念ながら「甘くない」場合もあります。

そういう時は、グラニュー糖と赤ワインで煮込んでしまったりするのもおすすめです。

 

後は、りんごや苺とおなじように、ジャムにするのもおいしいです。

ケーキの材料にしたり、サラダにしてドレッシングや生ハムの力を借りて、おいしく食べてしまうのもいいでしょう。

 

さいごに

今回は、「いちじく(無花果)」についてお伝えしました。

昔の人はいちじくは花が咲かないで実る!と思ってたのでしょうが、じつはちゃんと花はありました。

 

我々は、厳密には、いちじくの「実」ではなく、いちじくの「花」の部分を食べてることになるのです。

旬は2回あり、夏に実る品種、秋に実る品種があります。

おいしい食べ方はダイレクトにむいてかぶりつくのがいちばんです。

 

しかし、ワイン煮にしたり、コンポートやジャムにするのもおすすめです。

いちじくはドライフルーツでもたくさん売られてますよね。

いちじくを使ったケーキや焼き菓子もおいしいですよね。

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食べたことのない方にはぜひ食べてみてほしい果物です!(^^)!

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