トコブシとアワビの違いはどんなもの?トコブシの旬やおいしい食べ方は?

目次

トコブシとアワビの違いはどんなもの?トコブシの旬やおいしい食べ方は?

(2020年10月28日更新)

トコブシは、アワビのミニチュアみたいでかわいらしい貝です。

しかし、アワビの子どもかというと、そうでもないようです。

アワビとトコブシの違いはどんなものがあるでしょうか。

また、旬やおいしい食べ方などについてもお伝えします。

<スポンサーリンク>

トコブシとアワビは違う貝なの?

トコブシは、こんな貝です。

  

後ろの缶は、350㎖の缶ジュースです。

トコブシは、アワビと比べてかなり小さく、価格もアワビより安いです。

右の写真のように、裏側もアワビにかなり似ています。

 

結論から言いますとアワビとトコブシは違う貝です。

トコブシはアワビの小さい版、とか、子ども、とかではありません。

(ブリの「 ワカシ → イナダ → ワラサ → ブリ 」(関東)みたいな「出世魚」ならぬ「出世貝」でもない。)

 

アワビもトコブシも、巻貝です。

そこは同じです。

貝殻が似てますが、違いは、「穴」にあります。

 

上の写真は、アワビの貝殻の穴部分のクローズアップです。

穴部分がニョキっと隆起しています。

 

かたや、トコブシは、穴の隆起がありません。ただの「穴」です。

 

穴のまわりに、ほとんど隆起がないのがお分かりいただけますでしょうか。

これは、かなりポイントです。

たまに、お店で小さなアワビを見かけますが、見分け方は、この「穴の隆起」が、大きな目安になるかと思います。

 

(★余談:下のほうのトコブシには「キクスズメ」という小さいかわいい貝が付いてます。

「キクスズメ」とは、アワビやトコブシ、サザエの殻にくっつき、貝の糞をエサとして生息している小さな貝です。これがアワビやトコブシについていると、「日本国産天然もの」と言えるそうで、輸入物には決してつかないと言われています。

 

もう一つ、「穴の数」も違います。

アワビの穴の数は、4個から5個です。

トコブシの穴の数は、6個から9個です。

上のトコブシの写真でも、小さい割に、たくさん穴が開いてるのがわかります。(写真のトコブシは、9個以上ありますね。)

 

★アワビとトコブシの見分け方まとめ!

アワビとトコブシの見分け方をまとめますと、以下の通りになります。

・アワビの穴の数は4個から5個。穴回りが隆起している。

・トコブシの穴の数は6個から9個。穴の周りに隆起は無し。ただ穴が開いてるだけ。

・アワビはかなり大きくなる。トコブシは、せいぜい7センチくらいまでしか大きくならない。

 

食べないで見分ける方法は上の通りです。

ちなみに、トコブシとアワビは「ミミガイ科」で、これについては同じです。

 

<スポンサーリンク>

トコブシの旬はいつ?

トコブシは、北海道南部から九州にかけての日本海沿岸及び太平洋沿岸にいます。

日本国内の広範囲にいますね。

水深10mから、干潮時には海水がひく「潮間帯」の範囲の岩場に生息しています。

海藻類を食べています。

 

通年市場に出回る貝だそうですが、旬は4月から8月の、春から夏です。

しかし、トコブシは「福溜(フクダメ)」という、「福を溜める」という縁起を担いだ別名を持っており、おせち料理に使われるため、年末年始にもう一度「旬」になるそうです。

 

上の写真のように、殻にたくさんの「お荷物」を背負っているとおいしい、と昔から言われています。

このトコブシたちには、小さな貝や藻類がたくさんついています。

観察するとなかなかおもしろいです。

 

トコブシのおいしい食べ方は?

アワビよりは価格の安いトコブシ。

食感は、アワビはコリコリして複雑な濃厚な味がしますが、

トコブシは、アワビよりは柔らかく、味ももう少しあっさりしています。

 

見慣れてくると、身のほうを見ただけでアワビかトコブシか、なんとなく違いが分かってくるように思います。

 

・調理のポイント

まずは、活きたものを選びましょう。

トコブシは生食もできます。

また、加熱調理しても硬くなりにくいので、様々な料理に使えます。

 

殻つきのまま調理してもいいですし、蒸すなどして殻を外してから使ってもOKです。

(※調理する前に、ぬめりをとるため、身にはたっぷりの塩を使ってください。殻はタワシなどでよく洗ってください。)

 

・新鮮ならば、刺身に!

ナイフかスプーンなどを使って身と殻をはずす。

ワタの部分は身からはがします。

ワタは湯通ししてください。

 

身には塩を振り、揉むようにしてぬめりを落とします。そして水洗いします。

食べやすいように薄く切りつけます。

アワビほどの味の深さと歯ごたえはありませんが、上品で優しい味のいい刺身になります。

 

・煮つけがおすすめ!

トコブシは、何より「煮つけ」がいいと言われています。

酒、醤油、みりんを鍋に入れ、沸騰させます。

そこへ殻付きのトコブシを入れます。

 

再び沸騰してから7分ほど煮ます。

火を止めてそのまま冷まして味をしみこませます。

冷まして味をしみこませるのがポイントです。

 

・酒蒸しはカンタンでおいしい!

「酒蒸し」

は、その名の通り、お酒で蒸し焼きするだけです。

7分ほど蒸せばいいでしょう。

ワタも一緒に蒸してしまって大丈夫です。

 

たくさん作って、ちょっと飽きてしまったら、下の写真のように適当に刻んで、

フライパンで少しカリっとさせて、塩をかけて食べるのも、おいしいし、おつまみにもいいです。

 

上のような大きさで、パスタに使うのもいいですよ!

 

他には、炊き込みご飯の具や、かき揚げの具に使うのも、歯ごたえと味がいいのでおいしいと思います。

 

 

<スポンサーリンク>

さいごに

今回は、「トコブシ」についてお伝えしました。

アワビとは違う貝なんですね。

穴の数や、大きさで見分けることができます。

 

また、アワビは身が固いですが、トコブシには柔らかさがあります。

味は、トコブシがあっさりしています。

煮付けがいちばんおいしいらしいですよ(^^)/。

 

 

私個人としては、「アワビとトコブシは違うもの」ということがハッキリしたのが嬉しいです(^^)。

煮付けや酒蒸しなど、シンプルな料理でおいしい貝類なので、難しく考えず、これからも気軽に食べようと思いました!

★関連記事:白バイ貝を食べる時に押さえておきたいポイントはここ!

★関連記事:黒ミル貝って白ミル貝どう違うの?

★関連記事:お店にあったらラッキー!安くておいしい「イタヤ貝」!

★関連記事:あかにし貝は安くておいしい貝!おつまみにも!

 

<スポンサーリンク>

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

error: Content is protected !!