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タイラギ(平貝・タイラガイ)の旬はいつ?どこが名産?おいしい食べ方は?
平貝(タイラガイ・タイラギ)を知っていますか?
前回ご紹介した「ムール貝」の親分みたいな見た目をしている、大きな貝です。
今回は「タイラギ」について、旬や食べ方などをお伝えします!
タイラギ(タイラガイ)のはどんな貝?タイラギから出てる「黒い毛」は一体何?
「タイラギ」は「タイラガイ」とも呼ばれます。
私は「タイラガイ」のほうがなじみ深いです(東京都多摩地域)。
30センチを超える、大きな貝です。
なぜ「タイラガイ(平貝)」と言うのかは、この平べったい見た目からです。
日本国内の2枚貝としては最も大きいものになります。
真ん中にある大きな貝柱を食べますが、ヒモや内臓も食べる地域もあります。
この写真では、氷に隠れて見づらくなってますが、貝の蝶番(ちょうつがい)のあたりから、筆のような毛が出ています。
これは「足糸」と呼ばれるものです。
ムール貝やタイラギなどの「イガイ」類はこれを使って岩や海底にふんばっているのです。
タイラギの場合は、砂泥の中にこの糸を使って踏ん張り、砂泥に刺さったように、広い方を上にして海の底で生きています。
(水深は10mの辺りです。)
「足糸」はしっかりとした糸で、知らないで見ると「髪の毛」みたいで気持ち悪いかもしれません。
しかし、昔の地中海では、直訳すると「耳鼻咽喉科(原語は”Pinna nobilis”)」という名前の大きな貝の糸を、「シーシルク(海の絹)」と言って繊維を採取して使っていたそうですよ。
タイラギの足糸は貝の身から出ています。スッと取れます。普通に取り除いて捨てちゃってください。
タイラギ(タイラガイ)の主な産地は?
韓国で多く獲れるらしく、韓国からの輸入も多いです。
日本国内では房総半島以南、と言われています。
関東では高級寿司ネタです。
地域がかなり限られる、という貝でもないです。
九州でも多く食べられています。
タイラギ(タイラガイ)の旬は?
タイラガイの旬は、2枚貝がおいしい時期の「春」です。
入手は通年可能で、魚屋に入荷すれば売っています。
タイラガイ(タイラギ)のおいしい食べ方は?
おおきくて迫力のある貝なので、まるごと買って捌くのも面白いです。
1個400円から600円する高い貝ですが…。
調べれば、動画もたくさんあります。
長めのナイフなどで、真ん中の貝柱を狙い差し込みます。
ナイフなどで貝柱を貝殻にそって外せば、貝殻は外れます。
とんがってる側の身をしっかり持ち、広い方へ向かって、はがすように手を動かすと面白いように貝柱と内臓が分かれて、内臓のみ取れます。
きれいに貝柱だけが貝殻に残るのです。
あとは、貝柱を丁寧に取るだけです。
なので、扱いはそんなに難しくないですよ(^^)/。
貝柱は、「刺身」がいちばんおいしいです。
お好みではありますが、できるだけ薄く切るのがおすすめです。
上品な味です。
ホタテより淡白かもしれません。
しかし、なんともいえない、いいうま味が口の中にひろがります。
すごくおいしい貝だと思います。
内臓は捨ててもいいし、甘辛く煮付けて食べてもいいです。
お好きな人なら、ヒモといっしょにバター焼きもいいかもしれないですね。
貝柱は、加熱すると固くなります。
なので、加熱はしすぎないようにしましょう。
ホタテと同じように、バター焼きやフライ、塩を振ってサッと焼くのもOKです。
タイラギに「虫」がいる?!大丈夫!「カクレエビ」です!
タイラガイには「もれなく」と言っていいほどの確立で、「カクレエビ」という「エビ」がいます。
夫婦で寄生してます。メスのほうが大きいです。
タイラガイに隠れて何を食べているのかはわかりませんでした。
「借家住まい」中に、波に乗ってタイラギ内に入ってくる、プランクトンとかを食べてるのかな?
上の写真は、タイラギにそれぞれ1匹ずつ入っていたのを集めたものです。
なので、「夫婦」ではないと思います。
1匹はハサミが1本取れてしまってます。
これを「寄生虫」と思ってしまうと、気分も悪くなるかもしれません。
でも、あくまでも「エビ」ですので、揚げて食べるとおいしいんですよ。
多めの油で「揚げ焼き」にしました。
すぐに火が通ってしまうので、よく見てないといけません。
粗塩をかけていただきましたら、新鮮なこともあったのか、見た目よりかなりぷりぷりしてて、外の殻も香ばしく、「普通の小エビと同じ感じ」でした。
天然だし、逆に小エビよりウマイです。
養殖が可能なら、飼育され、食用で売られるのではないかと思うくらいです。
もし買ってきたタイラギにこれが入ってたら、食べてみてください!(^^)!。
見た目は小さくて愛嬌があり、かわいらしいエビです。
飼育用でも人気があり、ペットショップで売られてたりもしますよ。
さいごに
今回は「タイラギ(タイラガイ・平貝)」について、旬やおいしい食べ方などをご紹介しました。
とてもおいしい貝ですし、捌くことに興味のある人には、難しくなくて、やりがいのある貝だと思います。
もしお店でみかけたら、ぜひ買って食べてみてください!
★関連:ムール貝(ムラサキイガイ)の旬はいつ?日本の産地はどこ?美味しい食べ方は?