甘エビの旬はいつ?主な産地は?おいしい食べ方は?(ホッコクアカエビ)

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甘エビの旬はいつ?主な産地は?おいしい食べ方は?(ホッコクアカエビ)

(2020年11月12日・2021年3月14日更新)

甘エビは、エビの中でもかなりおいしい部類に入ると思います。

何といっても、生で食べられる、というのがいいですよね。

 

小さいので、1尾あたりの値段もさほど高くなりませんし、お寿司一貫分なら、おサイフ的に、なんだか食べても大丈夫な気がする寿司ネタです(^^)。

今回は、甘エビについてお伝えします。

甘エビの主な産地はどこ?

 甘エビの正式な名前は「ホッコクアカエビ」と言います。

新潟では「南蛮エビ」と呼ばれているそうです。ここでの「南蛮」とは、唐辛子のことで、この甘エビの見た目からそう名付けられました。

 

 

体調が10センチから13センチくらいの、小さめのかわいいエビです。

茹でなくても、最初から赤い身体をしています。

 

名前に「ホッコク」(北国)と付くことからも分かるように、産地は「寒い所」が中心です。

日本国内では、日本海側は島根県より北のほう、太平洋側では宮城県より北のほうが、このエビが採れる産地です。

 

北海道が最も産地として有名だと思います。

兵庫県の日本海側でも水揚げされています。

 

 

甘エビは「性転換」する生き物!産卵はいつ?

甘エビは「性転換」する生き物です。

 

生まれてすぐから3年は、オスもメスもない、無性別の時期です。

4年目から5年目はオスです。

 

交尾をして、生まれて5年から6年でメスに変わります。

7年目に、卵を抱えるようになります(抱卵)。

 

(※上の写真は抱卵している甘エビです。ブルーのきれいな色の卵です。)

 

合計の寿命は11年と言われています。

あまり大きくない生き物ですが、なかなか長く生きるんですね。

一生の間に、3回産卵するそうです。

 

卵は、青くて小さいものをたくさん産みます。

 

 

※↑この動画は、子持ちの甘エビを使い、その卵も活かした料理(昆布〆)です。身に青い卵がからまっています。

 

抱卵は1年おきになりますので、お店では卵のあるものと無いものがあったりします。

なので、卵がないからオス、とも言えないです。

大きく育ち切った感のある甘エビは、全てメス、ということになります。

 

産卵する時期は、一年のうち春から夏にかけて抱卵します。

小さな卵を、2000~3000個産みます。

 

この受精卵を10ヶ月におよび抱きかかえ、孵化(ふか)するまで守ります。

これを放出するのは、次の年の冬になります。

 

産卵期は、貝などはあまりおいしくなかったりしますが、甘エビは、抱卵していると身は小さいですが、だからといって味そのものはそんなに落ちないのではないかと思います。(個人的な意見ですが…。)

 

甘エビの「旬」はいつ?

甘エビは、冷凍ものもあるので、1年じゅう買うことができます。

 

北海道は、流氷が海岸にせまっている1月や2月は採ることができませんが、逆にその時期以外は漁ができるそうです。

3月に漁が始まり、12月までは水揚げがあります。

 

 

日本海側の北陸地方では、7月と8月が休漁期ですが、それ以外の時期は漁があります。

この、休漁明けの、9月、10月の甘エビが旬、と言われ、また海水温が下がる晩秋から冬がおいしい時期だそうです。

 

ただ、縦に長い日本列島ということもあるのか、旬は各地で違っていたり、諸説あります。

春から初夏がおいしいという地域もあるそうです。

 

お店で売られているのを見て、鮮度がよくておいしそう!と感じたら買ってみていいかもしれないですね(^^)/。

 

甘エビのおいしい食べ方!

甘エビは、やはり生で食べる「刺身」がおいしいです!

頭を取り(とらなくてもいいですが)、殻をそーっと剥いていけば、そんなにむずかしくなく、殻はとれます。

 

頭が新鮮ならば、頭の中のミソはとてもおいしいので、食べてしまうのがおすすめです。

 

 

甘エビほど甘いエビはないように思いますが、この甘さの成分であるアミノ酸の一種は、死後1日以上たたないと出ないそうで、採れたての新鮮なエビにはあまり甘味はないそうです。

 

普通一般の人がお店で買うころには、早くても丸1日は経っていますから、一般的には、甘さに関しては心配いらないでしょう。

でも購入したらその日か次の日には食べるようにしましょう。

 

 

特に、頭はすぐに黒っぽく色が変わり、ニオイも出てきますので、お味噌汁や汁物のダシなどに使ってしまいましょう。

 

あまりにも小さい甘エビは、殻をむくと、手間がかかる割には、身も残らなくてがっかりすることもあります。

そうなりそうならば、そのまま「唐揚げ」にしてしまうのもおすすめです。

 

さいごに

今回は、小さくてかわいくて、とても甘いエビ「甘エビ」についてお伝えしました。

回転寿司でもおなじみのネタではないでしょうか。

大量に食べることもできないエビですが、お造りに数本でもあると、ちょっと嬉しいですよね。

 

お刺身で使って残った頭は、味噌汁にすると最高です。

パスタやパエリアのダシ・風味づけなんかにもいいのではないでしょうか。

むくのはそんなに難しくないので、殻付きのものがあったら1度買って食べてみてください(^^)/。

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