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【貝】とり貝ってどんな貝?旬はいつ?どうやって食べる?(トリガイ)
(2021年5月23日更新)
「とり貝」を知っていますか?
きれいにした身は、お寿司屋さんなどでよく見かけると思います。
しかし貝まるごとを見たことがある人は少ないかもしれません。
今回は、「とり貝」についてお伝えします。
とり貝はどんな貝?
とり貝はマルスダレガイ目ザルガイ科の2枚貝です。
(写真引用元:「三矢水産・楽天市場店」とり貝販売ページ)
上の写真は、販売用にきれいにセットされたとり貝です。
回転寿司でも見かけることがありますよね。
これは、あくまでも貝の身をさばいてきれいにしたものです。
もともとのとり貝は、以下の写真の通りです。
こんな見た目の貝です。
大きさは6センチから7センチ。
なんだか半開きで、中身が見えて、スカスカな感じがして、重量も軽いです。
貝は割れやすく、貝同士がぶつかると、「カラカラ…」とこもったような、乾いた音がします。
でも、国産のとり貝はなかなか高級です。
1個100円以上はします。
300円近くすることもあります。
この大きめの貝1個から、あの寿司の1貫分です。要するに1枚です。
なので、国産の活きたものを使用しているお店は少ないと思われます。
さばいた身を冷凍解凍して販売されていることが多いです。
そして中国や韓国からの輸入もありますので、「輸入物」のこともあります。
とり貝の旬はいつ?
2枚貝は、春が旬のことが多いです。
とり貝も、4月から5月が多く取れます。
(丹後で特別に育成しているような「ブランド」とり貝は、5月から7月だそうです。)
おいしい食べ方は?
とり貝はカンタンに開けられます。
とり貝の特徴である、墨色のような黒い部分は「ハク」と呼ばれます。
別名「オハグロ」。面白いですよね。
(写真引用元:「レトロ・アンティーク歯科の世界」より。
小林清親という、明治期に活躍した浮世絵師の作品です。)
この貝は、まな板で直接切ったりすると、あっという間に白くなってしまいます。
少々の摩擦で「ハク」が取れてしまうのです。
上は、貝ごとのとり貝を初めて買い、酒蒸しして取り出した写真です。
(※とり貝はあまり酒蒸しでは食べない貝です。
初めて食べるので、生を避けたくて自己流で酒蒸しにしました。)
瞬く間に黒い「ハク」が取れてしまいました。
上の写真は、「失敗例」です。(;^_^A。
「ハク」とは、金箔のような、薄くてはかないものから来てるのかな、と思いました。
美味しい食べ方は、新鮮ならば「刺身」がいいそうです。
しかし、上にご紹介したプロの解説によると、サッと湯通ししてからの方が甘みが増すそうです。
輸入物で安く売っているとり貝は、湯通し済です。
回転寿司で比較的安く食べられるものも、湯通し済のはずです。
他には天ぷらもおいしいです。
小さいものは佃煮にしてしまうといいそうですよ。
チャンスがあったらぜひやってみたいです。
「きまぐれクック」でも、とり貝を扱っていました。
とり貝の特徴や扱い方がすごく詳しく、勉強になります。
楽しんで見れるのでおすすめです(^^)/。
さいごに
今回は、薄墨色のシックな貝、「とり貝」をご紹介しました。
あの「処理済」状態の貝はよく見ますが、貝まるごとは、めったに見れません。
黒い部分は「ハク」と呼ばれ、「オハグロ」とも呼ぶ、というのも面白いです。
まな板にラップやビニールを敷かないと、あっという間に黒い「ハク」が消えてしまいます。
今度からは動画を参考にして、しっかりと真似しようと思います。
↑ストラップもあったりして、楽しいですね。
味は鶏肉に似ているから、という語源説もありますが、確かに味は上品で淡白ながら、コクもありおいしい貝だと思います。
国産はなかなか高いですが、輸入物も十分おいしいと思います。
お寿司屋さんで見かけたら食べてみてください!
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