とり貝ってどんな貝?旬はいつ?どうやって食べる?
「とり貝」を知っていますか?
身は、お寿司屋さんでよく見かけると思います。
でも、貝殻を見たことがある人は少ないかもしれません。
今回は、とり貝そのものと、旬、おいしい食べ方についてご紹介します!
とり貝はこんな見た目の貝です!
(写真引用元:「三矢水産・楽天市場店」とり貝販売ページ)
こういう貝を見たことがあると思います。
回転寿司でも見かけますよね。
では、とり貝の貝殻を見たことがありますか?
こんな見た目の貝です。
大きさは6センチから7センチ。
なんだか半開きで、中身が見えて、スカスカな感じがして、重量も軽いです。
貝は割れやすく、貝同士がぶつかると、「カラカラ…」とこもったような、乾いた音がします。
でも、国産のとり貝はなかなか高級です。
1個100円以上はします。
この大きめの貝1個から、あの寿司の1貫分です。要するに1枚です。
なので、国産のものを、回転寿司では使用してないと思います。
中国や韓国からの輸入もありますので、「輸入物」だと思います。
とり貝の旬はいつ?
2枚貝は、春が旬のことが多いです。
とり貝も、4月から5月が多く取れます。
(丹後で特別に育成しているような「ブランド」とり貝は、5月から7月だそうです。)
おいしい食べ方は?
とり貝はカンタンに開けられます。
とり貝の特徴である、墨色のような黒い部分は「ハク」と呼ばれます。
別名「オハグロ」。面白いですよね。
(写真引用元:「レトロ・アンティーク歯科の世界」より。
小林清親という、明治期に活躍した浮世絵師の作品です。)
まな板で直接切ったりすると、あっという間に白くなってしまいます。
少々の摩擦で「ハク」が取れてしまうのです。
私がとり貝初見で酒蒸しして取り出したとり貝です。
瞬く間に黒い「ハク」が取れてしまった、「失敗例」です。
みなさんもお気を付けくださいー(;^_^A。
「ハク」とは、金箔のような、薄くてはかないものから来てるのかな、と思いました。
美味しい食べ方は、新鮮ならば「刺身」がいいそうです。
しかし、上にご紹介したプロの解説によると、サッと湯通ししてからの方が甘みが増すそうです。
輸入物で安く売っているとり貝は、湯通し済です。
回転寿司で比較的安く食べられるものも、湯通し済のはずです。
他には天ぷらもおいしいです。
小さいものは佃煮にしてしまうといいですよ。
さいごに
今回は、薄墨色のシックな貝、「とり貝」をご紹介しました。
あの「処理済」状態の貝はよく見ますが、貝殻の状態は私も最近知りました。
黒い部分は「ハク」と呼ばれ、「オハグロ」とも呼ぶ、というのも面白いです。
まな板にラップやビニールを敷かないと、あっという間に黒い「ハク」が消えてしまうことは、覚えておいたほうがいいかもしれません。
↑ストラップもあったりして、楽しいですね。
味は鶏肉に似ているから、という語源説もありますが、確かに味は上品で淡白ながら、コクもありおいしい貝だと思います。
国産はなかなか高いですが、輸入物も十分おいしいと思います。
お寿司屋さんで見かけたら食べてみてください!
★関連記事:はまぐりの旬はいつ?
★関連記事:赤貝の旬はいつ?赤貝の身はなぜ赤いのか?
★関連記事:「イタヤ貝」を見つけたらラッキー!
★関連記事:「トコブシ」と「アワビ」の違いは?
★関連記事:「牡蠣」は夏には食べられない!?