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「おきゅうと」とは何?おいしい食べ方は?海藻やところてん好きにおすすめ!!
(2021年6月3日・8日更新)
今回は「おきゅうと」についてお伝えします。
「おきゅうと」は福岡県でよく食べられている食品です。
他の都道府県の人で知っている人や食べたことのある人は少ないかもしれません。
好きなトッピングを見つけたらクセになってしまうおいしい食べ物です(^^)/。
「おきゅうと」の発祥の地は福岡県!原料はエゴノリ!
「おきゅうと」は、江戸時代からある、歴史のある食品です。
筑前(今の福岡県)箱崎という地区で作られ始めました。
時代の変遷により食べる人も増え、昭和の食卓では朝食の定番だったそうです。
昔の納豆や豆腐売りのように、毎朝行商の人が売っていたそうですよ。
「エゴノリ(エゴ草)」という海藻、他に「イギス」や「テングサ」をブレンドして作ります。
ものすごく細い海藻です。
これらの海藻を水洗いしては天日干しする、という工程を何回か踏み、大釜で煮込みます。
次に裏ごしし、冷やし固めます。
博多のものは、小判型に整形し、くるっと巻いて売るそうです。
この形は、その昔、行商していたころの形をそのまま受け継いでいるそうです。
「おきゅうと」をよくわからないまま食べてみた!!(体験記)
「おきゅうと」は、実は山口県でも作られています。
私が購入したのは山口県産でした。(「仙崎海産」のもの。)
このように、長方体の、一見厚めのこんにゃくのような形でした。
よく分からないままスライス。
ポン酢しょうゆをかけて食べました。
ぷるっとしていて、かつ柔らかい優しい食感。
海藻からくる「海」や「磯」を感じる風味、味わい。
トコロテンを食べているような感じでした。
食感、風味は、他の「海藻もの」と共通するものを感じました。
とてもおいしいです。
「食べたことはないけど、トコロテンなら好き!」という方にはおすすめです。
「おきゅうと」の美味しい食べ方!
本当は、上のような板の状態では(博多では)食べないみたいです(;^ω^)。
おきゅうとは好みの太さに切ります。(5mm~7mmが一般的)。
切ったおきゅうとの上に、すりごま、かつおぶし、すりおろした生姜、醤油などをかけます。
すりごま+醤油、おろししょうが+醤油です。
どちらもおいしかったです。
何をかけたらおいしいかは個人の好みによると思います。
私は、醤油をかけるだけでもおいしいと思いました。
醤油等をかけるときは、食べる直前にかけます。
かけてしばらく置くと、醤油がおきゅうとに染み込んでしまいます。
おかか醤油はまずやってみていいと思います。
我が家の場合は「鰹節はいらないかな」という感想でした。
醤油だけ、というのに軍配が上がりました。
ネギやちりめんじゃこのトッピングはかなりおいしいと思いました!
ちりめんとポン酢しょうゆをかけて食べるのがおいしかったです。
ウチにたまたまあったのは、創味の「聖護院かぶらのもみじおろしぽん酢」でした。
もみじおろし配合でしたので、ピリ辛もあってかなりおいしかったです。
普通のポン酢でももちろん美味です!
ある博多出身の方のおすすめは、ごま油+醤油です。
これもおいしかったので、ぜひやってみてください(^^)/。
酢みそもおいしいですよ。
おきゅうとそのものに、そんなに味はありません。
なので、自分好みのトッピングを開発して、楽しむのをおすすめします。
海藻のサラダを巷でよく見かけますが、「おきゅうと」も、細めに切ったりすればサラダ感覚でもおいしそうに思います。
海藻ものはとにかくヘルシーですので、お腹がゆるくならない範囲で、たくさん食べたいですね!
※新潟県や山形県にも、類似した食品「いごねり」があるそうです!
こちらは、おきゅうとよりも味が濃いそうです。
原材料はほぼ同じで、製法や食し方が違うとのことです。
短冊状には切らず、スライスした板状で食べる、という人もいました。
さいごに
今回は、主に福岡県で食べられている「おきゅうと」についてお伝えしました。
関東で買えるチャンスはなかなかないですが、魚屋さんにまれにおいてある場合もあるようです。
現代は、やはり通販購入でしょうか。
福岡に旅行に行って食べてみるのもいいですよね(^^)/。
機会あればぜひ食べてみてください!
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